転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「…ヤハリ
「!?」
コキュートスが両手を合わせた。
「
コキュートスの両手から3つの魔法陣が展開した。コキュートスはそれを川に投げ込んだ。
「…なるほど。そうして作った魔法陣を生き物に貼ってチョーマジンを作ってるのか。」
「…ソウイウコトダナ。
ドウスル?助ケニ行クカ?」
「馬鹿を言うな。 彼女は任せてと言ったんだ。だったら信じるのが
「チガイナイ。」
コキュートスとハッシュが見合っている。
辺り一面 ブリザードが吹き荒れていた。
「…サァ ドウスル?
ソノママ ブリザードニ身ヲ晒シ続ケルカ、貴様カラ仕掛ケルカ、選ベ。」
コキュートスは動かない。こちらから仕掛ける必要がないのだ。既にブリザードという立派な攻撃をしているからだ。
ハッシュのシバリングがいかに精度が大きいといってもそれには限度がある筈。
コキュートスはその限界を待っているのだ。
それがわかっているからハッシュの決意は固まった。
バッッ!!!!
ハッシュが地面を蹴ってコキュートスに急接近する。
後ろ回し蹴りがコキュートスに向かっていった。しかし、蹴ったのはその前方にある何かだった。
異変に気づいたハッシュはすぐに確認する。
(……これは)
「ソウ。 カマクラダ。
雪ト言ウモノハ押シ固メレバ固クナルノダ。
ソシテッッ!!!」
「!!!?」
雪の中から何かが飛んでくる。ハッシュは直感的にそれを躱した。
グサッ グサッ!! とものが刺さる音が聞こえた。
(……氷柱!?)
ハッシュが視線を送った先で2本の氷柱が突き刺さっていた。
危険を察し、コキュートスと間合いを取った。
「サァドウスル。 貴様ニ遠距離カラノ攻撃ガデキルノカ?」
「………」
再びハッシュが仕掛ける。
コキュートスは再び雪の壁を展開した。
『
ハッシュが再び雪の壁を迎え撃つ。
バガァン!!!!
ハッシュのこぶしが雪の壁を破壊した。
そのまま追い討ちにコキュートスにボディブローを見舞う。
「!!!!!」
「これが
コキュートスの外骨格にヒビが走り、よろけた。
「僕はまだまだシバリングを保てるぞ。
ブリザードなんかそよ風みたいなものだ。」
***
「よ、4体!!?」
ブレーブは川にいるチョーマジン達と対峙していた。
川では4体の巨大な魚の魔物がはね回っている。
『あのコキュートスが増やしたんだファ!!』
「………!!!
フェリオ、またあの時みたいに
『もちろんだファ!!!』
ブレーブの肩 付近が光り、人間の姿になったフェリオが分離した。
「ブレーブ、来るファ!!!」
「うん!!!」
2人が身構えた所にチョーマジンが一体突っ込んでくる。
「
「!!!? フェリオ!!?」
フェリオの両手から強烈な光が放たれた。それはチョーマジンの視界を十二分に奪う。
「ブレーブ、早くファ!!」
「あ、わ わかった!!」
フェリオに促されてブレーブはチョーマジンの腹部の魔法陣を攻撃した。
急所を切りつけられたチョーマジンは衰弱し、その場に蹲った。
「フェリオ、今のは!!?」
「今のが私の
日本神系
能力:高熱を持った光を放つ
「
凄い……!!!」
「ブレーブ、次が来るファ!!!」
「!!!」
3体のチョーマジンも2人に襲いかかってくる。
ビュゴオオオオオ!!!!
「「!!!!?」」
ブレーブとフェリオをブリザードが襲った。
「「コキュートス!!!?」」
2人は信じられないものを見た。そこにハッシュが相手をしていたはずのコキュートスが立っていたのだ。
ブレーブの中に思ってはならない思考が巡る。
「ま、まさか ハッシュ君が………!!!?」
それを言い終わる前に変化が起こった。
コキュートスの後頭部に衝撃が走った。
「ハッシュ君!!」
ハッシュがコキュートスに攻撃したのだ。
寒さで少し顔が赤くなっているとはいえ ダメージらしいダメージは見られなかった。
「やれやれ。戦場をこっちに移すとはこすい真似を。それにまさか吹雪でヒビを治せるとはね。」
「ソウイウコトダ。ソシテ、」
コキュートスが再び手を合わせ 魔法陣を作り、それを投げた。
魔法陣は衰弱していたチョーマジンに付着し、チョーマジンはみるみるうちに回復していく。
「!!!? そんな!!!」
「驚イタカ?タトエ衰弱シテイタトシテモマタ魔法陣を貼レバ回復サセラレルノダ。
サァ、ラウンド2トイコウジャナイカ!!!」