転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「━━━━いやー、にぎわってるね。みんな忙しそうだけどその分嬉しそうで。」
「それはそうだろう。何せ数百年に一度の催し物だからな。俺達や妖精族にとってもあと何回あるかどうかの機会だ。」
「まさかそんなすごいイベントに参加出来るなんて思ってなかったよ。もしかしてこれも狙ってやったの?」
「いや、それは流石に偶然だ。」
その会話を交わしたのは蛍とギリス。時刻は
そしてそこには大勢の
その催し物の名前は、《大精霊降臨祭》である。
***
「大精霊降臨祭?」
二日目の朝、拠点の建物で簡単な朝食を取っている時に蛍はギリスからその名前を聞き、そして彼にそのまま聞き返した。《祭》という単語を聞いて蛍は夏や秋に開かれるような楽しいものや神などに敬意を表すようなものを思い浮かべる。今回の場合は後者だと直感的に考えた。
「この里で数百年に一度開かれる大々的な催し物だ。今日は一日それに明け暮れるらしい。俺達も来客として手厚く歓迎されているからな。今日はそれに参加して明日この里を出る。」
「そうなんだ。で、その《大精霊》っていうのは?」
「それについては私から話そう。」
「!」
蛍とギリスの間にシャルディアが入った。族長である彼女はこの《大精霊降臨祭》の第一人者として動いている。
*
大精霊
それは、
そして大精霊降臨祭とは、数百年に一度の頻度で妖精族が世界樹と大精霊に感謝の意を表す催し物である。里には自分達がこうして平和に生活出来ているのは世界樹と大精霊のお陰であるという信仰が強く根付いているのだ。
*
「………へ、へー……………。」
シャルディアの説明を聞き終え、蛍が発する事が出来たのはその一言だけだった。蛍にとって世界樹はつい昨日現物を目の当たりにした程度の関係しかない。そこに大精霊などという偉大な存在が居るなど初耳だ。
「それで、そのお祭りって言うのは具体的に何をするんですか?」
「何の事は無い。世界樹を囲んで自然で採れたものを並べ、その恵みに感謝する。それが大精霊降臨祭だ。後数時間もすれば全ての準備が整う。今日という日は昨日よりも楽しい日にしよう。」
「は、はいっ!」
一つの種族の長が自分をここまで手厚く歓迎してくれている。その事実が蛍には何よりも嬉しく思えた。
そして話は現在へと戻る。
***
蛍の目の前には今、シャルディアが言った《自然の恵み》が並べられている。その中には昨夜宴の場で出された料理の材料となった食材も大量に並んでいる。食材の殆どを村外の森や川から自給自足で確保する
大精霊降臨祭とは妖精族の心の拠り所となっている世界樹に感謝すると同時に彼等の生活の支えとなっているそれらの自然に感謝の意を表する為の場でもあるのだ。
目の前に広がる壮観な光景、そして人々の活気溢れる姿を見て蛍は今日という日が如何に彼等にとって重要な日かを改めて認識する。そのような特別な場に立たせてくれているシャルディアへ感謝の言葉を述べる。
「……………改めて見ても凄いですね……………! こんな凄い場所に一緒に居られるなんて信じられませんよ……………!!」
「気に入って貰えたようで何よりだ。今日という日は昨日以上に重要な一日になるからな。皆今まで以上に気合が入っている。
………祭りに関しても、そして
「!!!」
瞬間、蛍の脳裏に浮かんだのは今この場に居る
「あぁいや、そんなに深刻に考えてくれる必要は無い。防衛に力を入れているのはいつもの事だ。偶々この場に君達が居合わせているだけの事。何も考えず肩の力を抜いていてくれれば良い。」
「そ、そうですよね! すみません なんか変な事考えちゃって━━━━━━━━」
━━━━━━━━ズドォンっ!!!!!
『!!!!?』
その時、降臨祭の会場の中心に上空から何かが飛来し、地面に突き刺さった。一瞬の間に視界を覆い尽くさんばかりの土煙が舞い上がり、人々は容易く混乱状態に陥った。
そしてその中において蛍だけが辛うじてその飛来物の正体を見抜いた。
(な、な、何!!!!? い、一体何が━━━━
ッ!!!? は、
それは蛍の言う通り、