転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
オオガイの宣戦布告の言葉はその場に居た全員、特にシャルディアを始めとする妖精族に少なからず衝撃を与えた。オオガイは今から妖精族という種族を滅ぼすと言ったのだからそれは当然の事と言える。
そしてその渦中、蛍はリルア達に向けて口を開いた。
『━━━━皆、変身するよ!! それでまずはあのロック鳥のチョーマジンを━━━━』
「させねぇよォッ!!!!!」
『!!!!?』
瞬間、蛍は強烈な爆発音と野太い声を聞いた。視線を向けると自分の方向へ急接近して来る誰かがそこに居た。次の瞬間にはそれが誰なのかを察知する。ダクリュールが建物を蹴り飛ばして蛍との距離を一気に詰めたのだ。
蛍が皆に変身を指示する数時間前にオオガイ達は初動の作戦を立てていた。それは『
(━━━━だ、だめ……………!!! 変身する暇が無い━━━━!!!)
(もう遅いぜ!!! 今度こそその生意気な面を吹っ飛ばしてやる━━━━)
『ウルアァッ!!!!!』
『ッ!!!!?』
瞬間、蛍の身体を
(リナちゃん!! ニトルさん━━━━!!!)
「ホタルから離れろこのトカゲ野郎!!!!!」
「!!!」
リナが足を振り抜いてダクリュールを蹴り飛ばし、蛍とニトルの身体は重なり合う形で地面を転がった。自分は今殺されかけ、それを助けられたのだという事実を理解するのに数秒を費やした。
ダクリュールの身体はリナの蹴りを受け流す形で吹き飛び、そして空中で回転して着地する。
「………フゥーーーーッ。テメェあの時の竜の里のガキか。アルカロックじゃ随分と暴れてくれた見てぇじゃねぇか!!!」
「暴れやがったのァあの毒オヤジの方だろうがよ!! テメェこそ武道会を潰してくれた落とし前ここで付けてけや!!
それに、テメェはバカ丸出しだぜ。わざわざ一人で突っ込んできてくれたんだからよォ!!!」
蛍への奇襲が失敗した今、ダクリュールは単独で敵陣に立っている格好の獲物と化している。蛍達にとってこれは絶好の機会であり、逃す手はない。特にリナは今にもダクリュールに飛び掛からんとしていた。しかしそれに待ったを掛ける男が居た。
「いやいや、バカはどっこいどっこいだろ。」
「!!? ッ!!!」
ズドドドドドッ!!!!
「!!!」
その言葉と共にリナとダクリュールの間に大量の槍が突き刺さった。上空から落ちて来たのだ。リナはその槍が
何故ならリナは声の主も槍の正体も知っているからだ。
(チィッ!! あの時のコウモリ野郎か!!!)
「危なかったなダクリュール。俺がこうやって槍を落としてなかったらお前今頃タコ殴りだぞ。」
リナが憎々しげな表情で空を見上げるとそこにはダルーバが居た。ダルーバが背中から翼を生やしリナを見下ろしていた。二人はこれが初対面では無い。リナは故郷竜の里にて人間族に変装したダルーバと交戦しているのだ。
「……で、久しぶりだなリナ。いや、今はキュアフォースって呼んだ方が良いかな。言っとくけどダクリュールに手出しはさせない。下手に攻撃しようってんなら
「!!!」
「ま、待ってリナちゃん!!」
「! ホタル! 皆!!」
ダルーバと一触即発の状態にあったリナに背後から蛍が声を掛けた。蛍の側には他の
「リナちゃん、変身しよう!! どっち道
「!! そうだな!!」
蛍は
『おいダルーバ、あいつら変身する気だぜ。どうするよ?』
『好きにさせてやれよ。こうなった以上邪魔するだけ無駄だ。何より万全の奴等を潰すのがこの作戦の核なんだからよ。』
『ヘヘ。違ぇねぇや。』
ダクリュールの奇襲を例外とし、彼等の作戦の軸は万全の
『ホタル、あいつら何で動かねぇんだ。』
『分かんないけど、とにかく変身のチャンスだよ!』
「皆、行くよ!!!」
『おう!!『ウス!!『はい!!』』』
『《プリキュア・ブレイブハート》!!!!!』
蛍が主導する形で五人はフェデスタルの中にある玉座にそれぞれの剣を突き刺し、そして変身の言葉を叫んだ。