転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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387 唸りを上げる大地の神!! ダクリュールの新たな力!!! (中編)

大地之神(ガイア)

ギリシャ神系 究極贈物(アルティメットギフト)

能力:土、砂、岩に自分の打撃を浸透させる。打撃を与えた土、砂、岩を自在に操る。

 

*

 

蛍が以前まで生活していた国 日本では地震が多い。その理由は地震が起こる要因の一つである断層という地層の境が複数存在するからである。

その点、風妖精(エルフ)の里の下の土壌には断層のような地層の境は殆ど無く、遥かに長い寿命を持つ風妖精(エルフ)の記憶を以てしても里を地震が襲った記憶は数える程度しか無かった。それ程までに風妖精(エルフ)の里と地震は縁の遠いものなのである。

 

しかし今回、風妖精(エルフ)の里全体を未曽有の大地震が襲った。それは断層などの自然が引き起こしたものではなく、一人の男が起こしたものである。

 

*

 

『!!!!!』

 

ブレイブ達は一瞬、何が起こったのか理解出来なかった。ダクリュールの二つの不可解な行動、初めて聞く究極贈物(アルティメットギフト)の名前を叫んだ事と地面を殴りつける事の意味する所を考えようとした次の瞬間には彼女達の全身を凄まじいまでの震動が襲っていた。

ブレイブは半ば反射的に地面に屈み込み、転倒を免れようとしていた。それは戦ウ乙女(プリキュア)云々以前に人間及び生物の生存本能に組み込まれた動きだ。

 

「~~~~~~~~~ッッ!!!!

こ、これ、里全体が揺れてる……………!!!! こんな事をダクリュールが……………!!!?」

「いや、それだけではない!! 奴が今言った《大地之神(ガイア)》という究極贈物(アルティメットギフト)には心当たりがある。

殴った地面を直接動かしているんだ。でなければこんな真似が出来る訳が無い!! そもそも第一、こんな事をして一体何に━━━━」

「!!!! ギ、ギリス!!! あれ!!!!」

「!!!!」

 

地震とは、その土地の建物を容易く破壊たらしめる力がある。それは地震への対策を講じている蛍の前世 日本の建物であっても例外では無い。それが地震には縁の遠い風妖精(エルフ)の里に建つ建物であれば猶更だ。

ブレイブが指差した方向に広がっていたのは里の木造の建物が傾き今にも倒壊しかけている光景だった。ギリスもその光景に少なからず動揺を示したが、実際に動いたのはシャルディアだった。

 

「シャルディアさん!?」

「おのれ曲者共!!! そうはさせるか!!!!

豊穣之神(フレイヤ)》!!!!!」

『!!!』

 

シャルディアの究極贈物(アルティメットギフト)豊穣之神(フレイヤ)》の能力は植物を操るというものである。その能力によってシャルディアは里全体の植物を成長させた。そしてその植物を建物に巻き付け締め上げる事によって建物の倒壊を防いだ。それが完了するまでに僅か数秒。誰も反応出来ない早業であった。

 

「……………!!!」

「多少骨組みは痛むだろうが倒れるよりは遥かにましだ!! おい曲者共!!! これで貴様等の目的は潰えたぞ!!!」

 

辛うじて建物の倒壊という最悪の事態を防いだシャルディアは辛うじてオオガイに怒声を発した。しかし高台でシャルディアを見下ろすオオガイは軽く笑みを浮かべて一蹴した。

 

「どうやらその脳ミソまで虫程度のようだな シャルディア。

俺達の目的があんな餓鬼の積み木を崩す事だと本気で思っているのか?」

「何!!?」

「ダクリュールに地震を起こさせたのはお前らの里を攻撃する為ではない。気付いてないのか?

もう既に揺れが収まってる(・・・・・・・・)事によ。それなのに音が鳴り止まねぇ(・・・・・・・・)事によォ!!!!」

『!!!』

 

オオガイの言葉を聞いたシャルディア、そしてギリスとルベドが顔を青くさせた。彼等の頭には最悪の可能性が浮かんでいた。そしてそれは直ぐに現実となる。

 

「ギリス!? どうしたの!!?」

「………ブレイブ、腹を括れ(・・・・)!!!」

「えっ!?」

「━━━━なんでこんな簡単な事に気付かなかった!!!

最早どうする事も出来ない!!! 奴等が来る(・・・・・)!!!!」

「……!!?」

 

ダクリュールが起こした地震は謂わばカモフラージュである。

オオガイの目的が確実に里へ到達する為に、到達する際の音を搔き消す為に地震は起こされた。斯してオオガイの策は実を結ぶ。ギリス達は読み合いに負け、完全に後手に回った。

 

『ドゴォン!!!!!』

『!!!!?』

 

それは里の木々が薙ぎ倒される音だった。森を破壊して里へ突入してきたのはチョーマジンの大群だった。数にして数百以上、様々な魔物の面影を持つチョーマジンが一斉に里へ襲い掛かった。

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