転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ブレイブは決して
それでも尚、
(……………ッ!!!)
「精々己の浅はかさでも悔やんでいろ。私はこうしてお前を抑え込んでいるだけで成果になるのだからな。これ程単純な任務もあるまい。」
「!!!」
ゼシオンはブレイブを抑え込んでいる。それが意味する所はブレイブが一番良く理解していた。ブレイブは今、足止めをされている。ブレイブは最高戦力の一人であり、その自分が行動をこうして足を止められているのは重大な事態である。
こうして時間を空費している間にも里はチョーマジンの襲撃を受けようとしている。一刻も早くこの状況を脱する事が求められる。
(~~~~~!!!
か、身体が動かない…………!! この人は別に重たい訳じゃないのに何で……………!!?)
(精々藻掻け。脱出など出来ん。お前は生涯分かる筈も無いがこれが重心というものだ!!)
(ど、どうすればいいの!!? 今ここで《
!! そうだ!!!)
「!!?」
ゼシオンはブレイブを抑え込む、所謂マウントポジションを取っているこの状況であっても決して油断などしていなかった。ガミラやフォラスと交戦し生き延びている彼女がこの程度の事で制圧出来る筈など無いからだ。
だからこそゼシオンはブレイブの
「《
「!!!?」
ゼシオンが四つの手で押さえていたのはブレイブの右手と顔面、そして両脚である。故に唯一自由に動かせる部分があった。それは左腕である。
ブレイブは左手を指を伸ばした刺突の形に変え、そこにシャルディアとの試合の中で得た新たな
《
「……………ッ!!!!」
(避けられた!! でも、これなら……………!!!)
ゼシオンの左側に広がっていたのは巨大な風穴が開いた巨木の幹だった。それはブレイブの攻撃、それも素手の攻撃によって開いたものだ。武器すら持たずにこれ程の威力の攻撃を繰り出せるという事実を脳裏に直接叩き込まれたゼシオンは再度実感する。自分が今目の前で相手をしている人間は常識では測れない存在であるという事を。
ゼシオンの拘束から解放されたブレイブは身体を翻し彼との距離を取る。奇しくもそれはゼシオンの
しかし依然としてブレイブは当初の予定の一切を変更しない。彼等と直接戦う事がこの危機を脱する最短距離である。地面を蹴り飛ばして再度ゼシオン、そしてオオガイに強襲を掛ける。
「やああああああああああッ!!!」
(依然として来るか。お前の狙いがサーオオガイである事は分かっている。ならばこそここは通さん。私の《
「!!!?」
「!」
その瞬間、ゼシオンの視界からブレイブが消えた。加えて彼の視界の光景は数歩分
(ニトルさんだ!!)
(ニトル・フリーマ!!! 貴様か!!!)
ゼシオンが見下ろした視線の先にはニトルが居た。ニトルが
(奴の能力は確か視界内の者を入れ替える能力だった筈!!! それをこの距離でやってのけたというのか!!!)
(この距離でとか思ってんだろ!! 裸眼で余裕だバカが!!!)
ニトルの援護により、ブレイブは遂にオオガイと一対一になった。無論、オオガイもその事実に反応しているが関係は無い。彼女に残された選択肢はオオガイに向けて技を繰り出すだけだ。
「《プリキュア!!!! ブレイブカリバ
「させませんよ?」
「ッ!!!?」
その瞬間、ブレイブの腕が止まった。正確には彼女の腕が強烈な力に引っ張られ、オオガイへ技を繰り出す事を止められた。ブレイブがその力の方向に視線を向けると、そこにはディスハーツが立っていた。彼もまた手を伸ばしている。
(だ、誰!!? というか何、この力……………!!!)
(………ディスハーツ……………!!!)
「ゼシオン、情けない、とはこの際言わないでおきましょう。それにしては相手が強大ですからね。
しかし勇者キュアブレイブ、貴方、不届きも甚だしいですよ。勇者は敵を順番に相手してから魔王に挑むものでしょう?」