転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
土ー正確には土壌ーには様々な成分が含まれている。窒素やカリウムなどの栄養分は植物の成長に大きく貢献する。土の中に埋まった植物の葉や動物の死骸などが分解される事によってこれらの成分は土壌の中に発生する。
そしてその中には《鉄分》という物質が含まれる場合も往々にして存在する。
*
「んがっ……………!!!」
(ほう。直撃は免れましたか。)
土の中からいきなり大量の細かい金属の塊が飛び出した。ブレイブに認識出来たのはそれだけだった。しかし直感的にこれが目の前に居る男、ディスハーツの《
ディスハーツは《
「………………!!!」
「なかなかどうして悪運の強い人ですね。ですがそんな偶然、そう続くものではありませんよ?
後悔したくないのならば今ここで
「……………………!!!!
《
瞬間、ブレイブが握っていた剣が変化し、真の姿を現した。刀身が一回り程も大きくなり、眩い光を放つ。この世界に五つしか存在しない刀剣系
ゼシオンは言った。ブレイブの力量を量る為にも無闇に手を出さないように と。しかしディスハーツはその限りではない。その思考の全ては目的の遂行のみに集中している。
「!!!」
ブレイブのミスは目の前のディスハーツに意識を集中させ過ぎた事だ。その時既に、彼女の両側でフォラスとコキュートスが攻撃の構えを取っていた。それは極めて単純な《挟み撃ち》だった。
《
酸魔法《
(《
『!!?』
ブレイブは一瞬の内に二つの
「やあっ!!!!」
『!!!!』
攻撃から身を守った次の瞬間にはブレイブは反撃に転じた。それはその場で回転し剣を振るうという単純明快なものだったが、あらゆるものの硬度を無視して両断する能力を持つ《
(……………アレガ刀剣系………。一振リ一振リガ防御不能必殺ノ一撃ト化ストハヤッテイラレンナ。ダガ━━━━!)
(キュアブレイブ。貴様は所詮紛い物の凡骨よ。存分にその身の丈に合わん剣を振るい徒に体力を削っておるが良いわ!!!)
***
七十八秒。
ブレイブが単身突入してからそれだけの時間が経過している。しかしギリス達は決してブレイブを放置していた訳では無い。戦況の変化に備え手を出せずにいたのだ。
しかしその忍耐も限界に達しようとしている。最初に動いたのはニトルだった。
「くっそ!! これ以上黙って見てられるか!! 俺が爆弾と入れ替えてあいつを連れ戻す!!!」
「待てニトル!! さっきも言ったろう!! それはもう通用しない!!」
「それでも入れ替える事は出来るだろ!! あいつを助けられりゃ御の字だ
!!!」
その瞬間、ニトルは確かに見た。ディスハーツが後方に目をやり、確かに自分の方を見た。
次の瞬間、ディスハーツの目の前に巨大な金属の壁が形成された。ディスハーツが能力で土壌の鉄分を操作し金属の壁を作り出した。これによりニトルの能力の発動条件である視界が封じられた。
それを認識した瞬間、次に動き出したのはグラトニーだった。
「退いていろ
「待てグラトニー!! 今下手に動くのは━━━━」
「なら
《プリキュア!!!! グラトニーイレイザー》!!!!!」
━━━━しかし、光線が直撃したのはディスハーツの金属の壁ではなかった。
《
「!!!!?」
突如として、巨大な氷塊が形成されグラトニーの光線と衝突した。氷塊は跡形も無く蒸発したが、グラトニーの攻撃は完全に阻まれた。グラトニーは直感的に誰がそれをやったのかを理解した。
(コキュートス………!!! あの虫けらが……………!!!!)
(リルア・ナヴァストラ。過去ノ栄光ニ縋ルノハ大イニ結構ダガ、私ハ同ジ相手ニハ二度ト不覚ハ取ラン!!!)