転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
オオガイの『配置に就け』という言葉によって森に居たダルーバ達は一斉に駆け出した。そして同時にその言葉を聞いていた人間がもう二人居た。
*
ブレイブが氷塊と高台の地面を同時に切り倒すという光景を目の当たりにした直後、森の奥からオオガイの声が響き渡った。それを聞いた二人、片やハニはその光景を前にしても尚一向に戦意を喪失していない敵の気概に驚き、片やダクリュールはその言葉に確かな勝機を見出し、その口角を上げた。
(は、
(このタイミングでおっ始めるか。なら、俺が行かなきゃならねぇのはあそこだ!!)
「……何笑ってるの………………!?」
「いや別に。勇者の力におんぶにだっこになってるお前らに一言言っておこうと思ってよ。
『俺達の勝ちは揺るぎねぇ』ってな!!!」
「!? ま、待って!!!」
ダクリュールは唐突に駆け出した。しかしその方向はつい先程まで自分が居た高台とは反対の方向だった。ハニは瞬時にその方向に例の配置があると察知し、彼の後を追う。
今まではハニがダクリュールを食い止める戦いだったが、それはダクリュールに
今ハニは何処かも分からない
***
視界からオオガイ以外の全員が消えた瞬間、その場に居た全員が自分が取らなければならない行動を理解した。それは言うまでもなく、敵が配置に就く事による目的の遂行の阻止だ。
しかしそれには大きな障害があった。阻止の為には目の前のオオガイという最も強大な敵を乗り越える必要があるからだ。ならば阻止出来る可能性が最も高いのはギリスとルベドがオオガイを足止めしている今を置いて他には無い。それを理解した瞬間、ブレイブは口を開いた。
「皆走って!!! あの人達を配置に行かせちゃダメ!!!」
「いや、そんな必要はねぇぞ。」
「!!?」
ブレイブの後方から声を掛けたのはニトルだった。その表情が雄弁に語っていた。今この場における最適解を自分が持ち合わせているという事を。
***
「ん~~~、中々上手く行かねぇなァ。」
「ですね。出来たとしても動きの入れ替えが中途半端で………」
時はギリス達が
特訓を開始して数時間経過しているが、ニトルはまだハニが要求した成果を出せていない。一度だけ惜しい所まで行ったが、それも運動が二つのボールに分散され、赤いボールは壁に当たる事無く地へ落ちた。
「けど、分かった事もあるぜ。要は今の俺は『場所』はちゃんと入れ替えられるが『動き』はまだ確実にゃ入れ替えられねぇって訳だ。あの隊長さんはそれが確実に出来るようになれって言ってんだよ。」
「それは分かりましたけど、そんな事をして一体何になるんでしょうか……」
「いや、出来る事なら見つけたぜ。それが確実に出来るようになったら俺は、
***
「走る必要なんてねぇ。俺がお前らを送り届けてやる!!」
『!!?』
(フン。見え透いたはったりだ。そんな事出来る訳がねぇ。俺の注意を逸らして隙を作ろうって腹積もりだろ………!)
ニトルの自身に満ち溢れた言葉にブレイブ達は驚き、オオガイははったりと鼻で笑った。しかし直後、場を制圧したのはニトルだった。
「こいつが特訓の成果だぜ!!!!」
『ズドドドドドドドドドドドドドドォンッ!!!!』
『!!!?』
ニトルは
それを見てオオガイはニトルの言葉がはったりでは無かったと理解したが、既に阻止は始まっていたのだ。
*
(………!!! これは……………!!!)
ブレイブの身体は空中を高速で移動していた。しかしそこに彼女の意思は無く、ただ身体だけが高速で
数秒の後、ブレイブはようやく理解した。自分は今、ニトルが撃った炎の球と