転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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408 風妖精(エルフ)の里の大乱戦!! 奮闘する戦ウ乙女(プリキュア)達!!! (中編)

ダルーバとカーベルことフゥが出会ったのはこれが最初である。それまで二人は互いの情報を仲間から聞き、これから戦いを続ける中で脅威に成り得る存在だと確信していた。そして今、それは実証されている。両者は自分の認識が外れていなかったと実感する反面、所詮伝聞情報は実体験には大きく劣ると理解させられた。

 

(…………あれが新しい戦ウ乙女(プリキュア)の《旋風之神(ミカエル)》か。

周囲を満遍なくガード出来る《旋風之神(ミカエル)》と、ガミラすら簡単に吹っ飛ばせる威力の《暴風之神(ルドラ)》を持ち合わせてる。月並みの分析だが、バランスの良い奴と考えとくか。

けど一番重要なのはあいつが女神ラジェルの手で、俺達と戦う為に作られた戦ウ乙女(プリキュア)って事だな。あいつは俺達と戦う事に何の躊躇も無い。厄介だな……………………!!)

(…………どういう事でしょうか。彼は龍神武道会の時も今回も、一向に物を上空から落とす(・・・・・・・・・)攻撃しか仕掛けて来ていない………………。 幻覚と言うならばもっと手数を増やせそうなものなのに、手の内を限定すればこうして容易に対策される事も分かっている筈なのに………………!!

或いは、その攻撃しか使わない制限で幻覚の負傷を現実に反映させる無理難題を成立させている……………!? それとも……………………)

 

カーベルとダルーバは共に互いの実力を推し量る。その中でカーベルはダルーバに対してもう一つ不審点を見出していた。

 

「ん? 何か言いたそうな面だな。」

「いえ別に。チョーマジンの一体や二体でも出せば私達を分断し有利になるのに何故そうしないのか と考えただけですよ。」

「ああその事。ただ余計な体力削って雑兵作るより俺一人が全力でやった方が良いと思っただけだよ。俺の《幻覚之神(アザゼル)》は体力食うからね。特に大技(・・)ぶっ放す時には。」

「!!?」

「お前らが物を落とされるのが嫌いなのは十分分かったよ。なら今度はお前らが落ちてみる(・・・・・)か?」

『ッ!!!!?』

 

その瞬間、三人の足元から地面の感覚が消えた。彼女達の視界前方(・・)には茶色の壁がそびえ立ち、上空斜め後ろ(・・・・・・)にダルーバが浮かんでいる。それが三人に訪れた変化だった。

言うまでも無く、それはダルーバの《幻覚之神(アザゼル)》によるものである。彼は物を落とす幻覚の他にもう一つの手札を持っていた。

 

(こ、これは……………………!!!!)

 

カーベル達の居る世界は九十度回転し、彼女達の身体は仮初の重力に引かれ真っ逆さまに落ちていく。それが幻覚による紛い物と分かっていても、抗いようのない強烈な力がそこにはあった。

 

(こ、このままでは際限無く落下する………………!!!)

「カーベル!! エミレ!!! 俺に掴まれ!!!

影之龍王(バハムート)》!!!!」

『オウ!!!!』

「!」

 

影之龍王(バハムート)、タロス、カーベル、エミレの四人(三人と一匹)は互いの手を取り合い、影之龍王(バハムート)の手が森の木の一本を掴んで三人を無限の落下から救った。しかし状況は極めて悪い。

木々という限定された足場と終わりの無い奈落。それがダルーバによって作られた新たな戦場だ。

 

 

 

***

 

 

「ウルアァァァァァァッ!!!」

「ぬんっ!! ふんっ!!!」

 

風妖精(エルフ)の里 西区の広場。そこはキュアフォースの戦場と化していた。

相手は先程ブレイブを相手取り翻弄したゼシオン。フォースは力を出し惜しむ事無く、《龍神之棍(リャン・ロウ・ゴン)》を発現させてゼシオンに猛攻を仕掛ける。だがそれでもゼシオンの命には届かなかった。フォースの攻撃はことごとくゼシオンの防御に阻まれていた。

 

(クソが!! 何発撃っても急所に当たらねぇ!! 腕が四本あるだけでここまで━━━━!!!)

「残念だったなキュアフォース。これ程までの複雑な動き、初見ならば対応出来なかっただろう。フォラスに見せた事が仇になったな!!!」

「!! 抜かせ!!!」

 

ゼシオンの言葉は正論に変わりフォースの精神を大きく揺さぶった。彼女がここまで奮闘している理由はもう一つ、ハッシュとヴェルドがゼシオンが召喚したチョーマジンの相手をさせられているからだ。

西区の広場は今、フォース達とゼシオン、そして大量のチョーマジンが入り乱れる戦場と化している。そして更にそこにもう一人、吹き飛ばされた(・・・・・・・)人物が居た。

 

「うわああぁぁぁぁぁっ!!!」

「!!? フェリオ!!!?」

(あのキュアブレイブの妖精(トリガー)!!? 何故此処に!!?)

「だーーーっはっはっはっはっは!!!!」

『!!!!?』

 

無論の事、突然のフェリオの登場にフォース達は一様に動揺したが、それは次の瞬間には消し飛ばされた。フェリオの背後から現れたのはその身体を肥大化させたフォラスだった。

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