転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「? どうしたミーア。食欲無いのか?」
「えっ? あぁいや別に。ただ、
時は現在から数ヶ月程遡る。場所は《ミンク村》に建つ一軒家のリビング。時は日が傾き始めた夕食時。
ならば当然の成り行きとしてそこでは夕食の整えられていた。その家の表札には、
「そうね。でも別に緊張するような事じゃないわ。この里で生まれた人は皆大人になったら村を出るもの。」
「! うん……………。」
ミーア・レオアプス。現在は
しかし彼女は元々は冒険者を目指して故郷を出た。
即ちこの夕食の一幕はミーアがギリス達と出会う前の話である。しかし
「ミーア。父さんも若い頃は魔物と戦っていたんだ。その経験から一つ言わせてもらうとだ、世界は広いって事だ。絶対にお前と分かり合える掛け替えの無い仲間に出会える。そうなったらもう大丈夫だ。」
「そうね。それに辛くなったらいつでも帰って来て良いのよ。だってこの村は他でも無いミーアの故郷で、ここはミーアの家なんだもの。」
「………………! うんっ!」
その言葉でミーアは本調子を取り戻し、胸にはまだ見ぬ世界への期待が膨らんだ。
*
ブレイブこと蛍にはフェリオが居る。フォースことリナにはヴェルドが居る。グラトニーことリルアにはリズハが居る。その事実にミーアは焦りを覚えていた。
元々
更にグランフェリエから帰還して、ギリスの提案でギルドが複数のチームに分けられた事でその焦燥感は実像を結んだ。無論、ギリスに微塵も悪気が無かった事は十分に理解している。しかしミーアのチームの
ギリスはその時、『焦らなくても良い』と言ってくれた。その言葉で彼女の心の負担は幾許か軽くなったが、同時に自分を低く見られているような下衆な勘繰りをしていた自分が居る事を否定出来ないでいる。
詰まる所、一言で言うならばミーアは、キュアレオーナは、仲間の役に立てないでいるのがどうしようもなくもどかしいのだ。
***
グランフェリエでのリルア達との一時は掛け替えの無いものだった。チームを組む事になったマキは今では大親友と呼べる仲だ。そしてこの
しかし心のどこかでこのままではいけないという焦燥と使命感が入り混じった感情が渦巻いていた事もまた事実だった。そしてその使命を後回しにしていた代償は今、
レオーナは今、マキと共にディスハーツと交戦している。その戦況は悪く、打開策を見出せていないのが現状だ。
「クッ!!!」
ディスハーツが操る刃物が三本、高速で飛んで来る。ミーアはそれを正確に矢で撃ち抜き、空中で撃ち落とした。しかしこれをいくら繰り返したところでディスハーツは痛くも痒くもない。レオーナは体力を削って矢を生成している。しかし一方で
「………………!!!」
「先程から不可思議ですね。《
「!!」
「成程成程。よもやそこまで追い込まれていたとは。どうやら運は私に向いているようですね。
あなたの精魂が尽き果てるのが先か、それとも体力が底を尽くのが先か。どちらにせよ私の勝利は揺るぎないようですね!!!」