転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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411 私は不完全!? キュアレオーナvsディスハーツ!!! (献身)

現実とは、時に非情なものである。キュアレオーナことミーアはその事を痛感させられていた。

レオーナは今、相棒のマキと共に風妖精(エルフ)の里を襲撃したディスハーツと交戦している。戦況はかなり悪く、彼の手練手管への対応を余儀なくされている。

レオーナは他の戦ウ乙女(プリキュア)、ブレイブやフォースのような妖精(トリガー)の存在を切に願った。しかし願ったとしても現実は変わらない。二人での対応を強要されている。そしてレオーナに更なる苦難が襲った。

 

「九時の方向!! 来るよ!!」

「ウス!! また《無限装填(サウザンド)》で━━━━

ッ!!?」

「!!?」

 

その時、レオーナの視界は誇張抜きに歪んだ。マキはレオーナの身に異変が起こったという事実と自分が何をしなければならないかを認識し、それを実行に移す。

 

「《爆破之神(カグツチ)》!!!」

 

マキはディスハーツが操る刃物に贈物(ギフト)を込めた掌底を繰り出した。爆破の衝撃で刃物は破壊され、その効力を失う。しかしマキの意識はその成果には向いていなかった。レオーナの状態だけに集中していた。

 

「レオーナ!? どうしたの!? 大丈夫!!?」

「し、心配ないっス。ただちょっとクラっと来ただけで…………」

「分からないのですか? 限界なんですよ。」

『!!!』

 

レオーナとマキに対し、ディスハーツが冷ややかな笑みを浮かべて二人を見下ろした。その目は飽くまで全てを見透かしていると言っているようだった。

 

「そうなんでしょう? 貴方の矢は魔力から生成していると聞き及んでいます。それを放つのは今日で何本目ですか?

しかもこの短時間に何発も撃ったんです。身体が悲鳴を上げない筈が無い。つい先日田舎から出て来たばかりの未熟者なら猶更ね。」

「!!!」

「それが出鱈目だと言うならば引き続き私に撃って来れば良い。体力を使い果たした無様な姿をお仲間に晒さない自信があるならの話ですがね。」

 

ディスハーツの発する言葉が、その一挙手一投足がレオーナの心を締め上げた。事実として、彼女の体力は底を尽きかけている。このまま戦闘を続けて状況が好転する可能性は高くない。

 

「後、これは余談ですが、ここに来た際に近辺に強力な魔物や生物が生息していない事は確認済みです。私の言いたい事、分かりますね?」

 

ディスハーツの言葉は即ち、レオーナのもう一つの究極贈物(アルティメットギフト)従属之神(アルテミス)》が無力であるという事を示していた。その言葉でマキの決意は完全に固まった。レオーナの前に立ち、ディスハーツと向かい合う。

 

「………マキ……………!!?」

「一体どういうつもりですか? まさか貴方が一人で私に挑もうと言うのではありませんよね?」

「そのまさかですよ。レオーナは私が守る。私はその為にこのギルドに入ったんですよ!!!」

 

マキは疲労困憊のレオーナを庇い、ディスハーツに向けて啖呵を切った。それに対しディスハーツは表情に疑問符を浮かべる。純粋な疑問が彼の脳裏にはあった。

 

「……………一体何故です?」

「!?」

「一体何故、そこまでして戦ウ乙女(プリキュア)に肩入れするのかと聞いているんです。私が貴方に危害を加えましたか? 私達が貴方の親類をチョーマジンに変えましたか? そうでないなら貴方には無関係でしょう。」

「………そんなの簡単ですよ。 私はレオーナが、ミーアが、ギルドの皆が好きだから。守りたいと思うんです。それの何がおかしいって言うんですか!!!」

「…………女性をいたぶる事はしたくないのですが、そこまで覚悟が決まっているならば迷う必要もなさそうですね。

マキ・マイアミ。貴方を我々の敵と見做します。」

 

ディスハーツの顔つきが変わった。マキは彼が完全にやる気(・・・)になったと実感し、神経を引き締める。先程の決意が揺らいでしまわないよう、精神を安定させるように努めた。

ディスハーツは磁力での刃物の操作を止め、マキに一歩一歩歩み寄る。そして程無くして彼の身体がマキの攻撃の射程距離に入った。その瞬間を見逃す事無く、マキは先制攻撃を放った。

 

「《爆破之神(カグツチ)》!!!!!」

『ボゴォンッ!!!!!』

 

マキはディスハーツの顔面目掛けて起爆性の掌底を放った。爆破の強烈な衝撃は離れていたレオーナの身体を仰け反らせる程だった。

しかしそれでも、ディスハーツの生命には届かなかった。

 

「!!!?」

「……私が何故、キュアブレイブと交戦して尚無傷だったか理解出来ないのですか?

ガスロドには一発見舞えたのでしょうが、私はそうはいきません。その大振りの攻撃が当たる事は難しいと考えて下さい。」

 

ディスハーツは周囲に散乱していた金属片を即座に掌に集め盾を作り、マキの攻撃を防いだ。その言葉の通り、グランフェリエのガスロドとは状況も条件も全く異なるのだと再認識させられた。

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