転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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417 七人の眷獣媒体(トリガー)!! チームレオーナ完成の時!!! (後編)

フェフミリアの活躍によりマキが解放された。その事実はレオーナの心を確かに奮い立たせた。その心理の変化の要因に媒体(トリガー)を発現させた事によりブレイブやグラトニーと同じ領域に立てたという確信があった事も大きく関係している。

前方にはフェフミリアを従えるレオーナ、後方には自由の身となったマキ。その窮地に立たされても尚ディスハーツは己の精神状態を動揺させなかった。

 

「………………全く、ここまで調子が良いと呆れて言葉も出ませんよ。」

「?」

「貴方方つい先程まで涙を流して私に命乞いをしていたと言うのに、その戦ウ乙女之媒体(プリキュアトリガー)が加わった途端にその態度。恥ずかしいとは思わないのですか?」

「思わないっスよ。友達を助けられるならそんなもん捨ててやるっス。それに大群連れて里を襲って何も悪くない人達を危ない目に合わせるあんたらの方がよっぽど恥ずかしいっスよ!!!」

「そうですか。ならば未熟な貴方に『恥』というものを教えてあげましょう!!」

 

レオーナの言葉に反応しディスハーツが身体を彼女の方へ向ける一瞬の隙をマキは見逃さなかった。彼が完全に背中を見せた瞬間にマキは地面を蹴り飛ばし、一気に彼との距離を詰める。しかしマキが射程距離に入る数歩前でディスハーツは反応しマキに向き直った。

 

「!!」

「勘違いをしないで頂きたいですね、マキ・マイアミ。譬えキュアレオーナに新たな力が目覚めようとも貴方の強さは変わらない。私に手も足も出なかった貴方の強さはね!!!」

「えぇ。分かってますよ!!」

「!?」

 

自分の射程距離の一歩手前でマキは掌を地面(・・)へ向けた。

 

「《爆破之神(カグツチ)》!!!」

「ッ!!?」『ボゴォンッ!!!』

 

ディスハーツの眼前、マキの足元で彼女の究極贈物(アルティメットギフト)による爆発が起こった。その爆風の勢いでマキの身体は上空へ舞い上がり、ディスハーツの頭上を跳び越える。

 

(しまった!! 合流が狙いか!!)

「レオーナ!!」

「ウス!!」

 

マキの目的がレオーナとの合流であると気付いた時には既に二人の手が触れていた。それに呼応するようにフェフミリアが二人を背に乗せて飛び上がる。これがレオーナの狙いであり、マキと意思が重なり合った結果だ。

 

「上手く行ったっスね、マキ、フェフミリア!」

『エェ。ズット見テイタケドヤッパリソノ娘、良イ動キスルジャナイ!』

「マキ、紹介するっス。この子はフェフミリア。マキには言葉伝わらないけど自分の媒体(トリガー)っス!」

 

それは、戦ウ乙女(プリキュア) キュアレオーナ、従属官(フランシオン) マキ、そして媒体(トリガー) フェフミリア達というレオーナチームが完成した記念すべき瞬間だった。しかしその喜ぶべき時間は長くは続かなかった。

 

『エェヨロシクネ。ネェレオーナ、私、コノ三人デ試シテミタイ事ガアルノ!』

「お! 何すか何すか!?」

「一体何時まで話し込んでいるんです!!?」

『!!!』

 

レオーナ達の談笑を断ち切ったのはディスハーツの怒声だった。視線を向けると彼の表情は目に見えて怒りに染まり、その両腕は帯電していた。

 

「そんな小細工で私から制空権を勝ち取ったつもりですか!? ならば全員纏めて撃ち落とすまでです!!!!」

『!!!!』

 

ディスハーツは空を飛んでいるフェフミリアを狙って己の最大火力、《電磁砲(レールガン)》を発射した。既に二度防がれているが彼にはこれ以上の最善策は無い。しかし譬え直撃はせずとも少しでも体勢を崩せれば良いという思考の基の攻撃だ。

 

『ボゴォンッ!!!!』

「!!!

(!! やはりあの炎に防がれましたか!! ですがこの爆炎を利用して━━━━━━━━)

ッッ!!!?」

 

爆発による煙幕を利用して攻撃を仕掛けるというディスハーツの目論見を、奇しくもレオーナも実行していた。爆炎に開いた風穴を見てディスハーツは咄嗟に金属の盾を展開する。直感的にレオーナの矢だと判断したからだ。

 

『━━━━ジュッ』

「ッッ!!!!?」

 

ディスハーツが展開した金属の盾に風穴が開いた。彼が辛うじて認識出来たのはその穴の中心が赤い(・・)という事だけだった。その理由は直後に彼を襲った現象にある。

 

『ドガァンッ!!!!!』

「!!!!」

 

ディスハーツの眼前で大爆発が起こった。その様子をレオーナ達は見下ろしている。この一連の攻撃こそがレオーナ達の狙いだった。フェフミリアの上でレオーナが弓を構え、その後ろにマキが抱き着いていた。

 

「上手く行ったね!! レオーナ!! フェフミリア!!」

『エェソウネ!! アノオ高クトマッテタ顔ニ一発オ見舞イシテヤレタワ!!』

 

簡潔に言うならば、ディスハーツを襲った攻撃は三人の能力を連携させた技だ。

フェフミリアの治癒魔法を乗せた焼けない炎で矢を形成し、レオーナの弓に番える。その先端にマキの《爆破之神(カグツチ)》の炎を乗せる事により、即席の爆弾矢を作り出したのだ。

 

「直撃したよね!? もしかしてこれで終わったんじゃ」

「いや、まだっスよ。」『!?』

 

自分達の合体技を成功させても尚、レオーナの精神は緩んでいなかった。煙が晴れると、それを証明するようなディスハーツの姿が露わになる。多少身体が煤けているが、肝心の顔面は魔力を練り固めた盾で防御していた。

 

『魔力ノ盾!! アレダケノ雷魔法ヲ使エルナラ難シクハ無イワネ……………!!』

「ウス。それにこんなドッキリ技、もう通じないっスよ。

(そう。これだけじゃまだあの人には勝てない。もっと別の手で責めないと………………!!!)」

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