転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
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ブレイブは全力を出さなかったのではなく、
しかし今、ブレイブはその未来が来る可能性は高くないと理解した。フォラスはまだ見ぬ力を解放し、ブレイブの前提は崩れた。たとえ自分がこの戦いで戦闘不能になったとしてもアギラ達を止める、自分では無くても誰かの手によって最終的に里が無事であればそれで良い、と腹を括ったのだ。
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「《
その一言と共に、アギラ達の視界に煌々と輝く炎の翼が映る。それがつい先程、高台でのダグリュールとの戦いの中で見せた
「━━━━漸く力を出し惜しむ気が失せたか。」
「だがもう遅い。後数秒早く其の判断が出来ていれば体力を空費せずに済んだと言うのに。」
アギラと煌焔がブレイブに向けて言葉を発する。それが全くの的外れでは無いと理屈では理解していた。
ブレイブは今日だけでも決して少なくない回数、刀剣系
何よりブレイブはアギラ達を本気で相手取る決意を固めたが、ギリス達に助太刀する望みを完全に放棄した訳では無い。その可能性を掴み取る方法は一つしか無いと、ブレイブは理解していた。
ブレイブの脳内で構築された次の一手、そしてアギラ達の全く同じ思考回路で組み立てられるブレイブの息の根を確実に止める方法が一致し、戦場に変化が訪れる。
「はてさて、次は
「そうか。ならば儂は奴の素っ首を狙おう。」
「儂は何も変えん。奴の臓腑を潰すのみよ。」
「抜かせ。儂の尾が奴に引導を渡すのじゃ。」
「!!」
彼等がブレイブとの決着を付ける為に取った選択はやはり、四人での一斉攻撃だった。それは幾度も通用している策であり、今回もブレイブに通用すると彼等は信じて疑わなかった。その彼等の思考を見透かした上でブレイブは対策を講じていた。
(甘く見てもらっちゃ困るよ。こっちだって何も考えてない訳じゃない。きっと
みんなは一斉に攻撃して来て、確かに
「《
『!!!!?』
アギラ達が一斉攻撃を仕掛ける為に一歩前に出た、その一瞬をブレイブは突いた。ブレイブの取った行動は単純に何も持っていない拳を突き出すというものだった。しかし
これにより煌焔の刀の攻撃は未然に防がれ、彼等の攻撃とブレイブの防御の頭数が合う。しかしブレイブはそれで満足はしなかった。
「《
『!!!!』
突如として煌焔の身体が吹き飛ばされたその事実を残りの三人が認識した一瞬を狙い、ブレイブは背中に生えていた炎の翼を振るう。炎で形成された羽根が三枚、弾丸となって三人の胴体に直撃し、爆発した。
『……………………ッッ!!!!』
(これが私が考えた新しい
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そしてみんな私の先制攻撃に驚いてダメージから反応し切れていない!!! チャンスはここしか無い!!!!)
「《
アギラ達の一斉攻撃から自分の身を守る事がブレイブの最終目標では無い。彼女の理想は言うまでも無く、今もこの里のどこかで戦っている仲間達の元へ向かう事である。それを可能にする為にブレイブが取った選択は単純明快、《
「ヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
『!!!!!』
《
迷いの一切無い動きでアギラの翼、煌焔の頭部、ボルガーの牙、ネシアの胴体を一気に両断した。