転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
43 列車に揺られてる私達! 次の目的地は武道会!!
「では、そちらのリルア・ナリアさんが新しくギルドに加わるということでよろしいですね?」
「ああ。よろしく頼む。」
蛍達
「登録 完了しました。確認をお願いします。」
「うん。 大丈夫だな。」
こうして、2人目の
***
「ねえ、それでホントにこれからどうするの?」
蛍、ギリス、ハッシュ、フェリオ、そして新たに加わったリルアは人探しのギルドの町に別れを告げ、新たな出発のために列車に揺られていた。
「それなんだがな、これからしばらく 二手に別れた方がいいと思うんだ。」
「二手に?」
「そうだ。そのコキュートスというやつはきっとリルアが生きてることを話しただろう。
あのヴェルダーズのことだ。きっと慌てて戦力を整えているだろう。だから俺達も二手に別れ、それぞれで
「なるほど……。」
蛍は相槌を打ち、リルアに声をかける。
「それからリルアちゃん、
「
まだ出ていないな。」
「そう。」
新聞に目を通していたハッシュも口を開く。
「ねぇ皆、仲間が見つかりそうな場所が見つかったんだけど。」
「何だ?」
聞き返したギリスにハッシュが新聞記事を見せる。
「ほら、この【龍神武道会】っていう大会。
龍の里っていう所でやるんだって。
ここなら
「龍神武道会? ちょっと見せて。」
蛍が受け取った新聞に、近々 その龍神武道会が開催されると書いてあった。
竜人族という種族を中心に様々な種族が集まり、格闘でその強さを競い合うのだと言う。
「武道会の出場者じゃなくても、龍の里でも強い人は見つかるんじゃないかな?」
「そうだね。じゃあ 私がここに行くよ。」
こうして、龍神武道会への見学が決まった。あとはもうひとつ目的地を決めるだけだ。
「なぁ、その事なんだが、募集をかけてみるというのはどうだ?」
リルアが提案した。
「募集?確かにそういう依頼は貼ってあったが、そこに食いつく奴らなんて新人とかがほとんどだろ?そんなヤツらがヴェルダーズと戦えるとは……」
「だから、そこからヴェルダーズに借りのあるやつを見つければ良いではないか。
ひょっとしたら思いがけない即戦力も見つかるかもしれんぞ!」
リルアの言うことも一理ある とギリスは考え直した。1回くらいやってみる価値はありそうだ。
これで目的地が2つ決まった。最後にどういう人選で行くかを決めなければならなかった。
***
「じゃあ 私とハッシュ君が龍の里に行って、ギリスとリルアちゃんがギルドで募集をかけるってことでいいね?」
人選決めはすぐに終わった。
蛍は龍の里に興味があったし、ハッシュも格闘という言葉に内心 惹かれていた。
募集を提案したのはリルアだし、ギリスもリルアのボディガード(?)を買って出た。
最寄り駅で別れ、蛍達は龍の里に向かい、リルア達はギルドで募集をかける。
***
ギリスの予感は的中していた。
「おいお前、なんだその気の抜けた面は!!」
「お前こそ暑苦しいんだよ。」
「なんだとこのチビナス野郎!!!」
「貴様ラ 落チ着ケ。 ヴェルダーズ様ノ前ダゾ。」
円卓に4人が向かい合って座っていた。
いずれもヴェルダーズの配下である。
「だから俺は、この緊急事態にもっと気ィ引き締めろっつってんだ!!!」
青髪に強面の男
ダクリュール・イルヴァン
竜人族
《
「緊急事態って、
深緑の下ろし髪の青肌で切れ目の少年
ダルーバ・ヴァンペイド
《
「貴様ハワカッテイナイノカ?ソレヲコノ我々ガデキテイナインダゾ!!!」
全身 水色の虫の男
コキュートス
蟲人族
《
「ハハハ。
何だよ お前その自分は優れてますよー
みたいな言い方。」
垂れた金髪に褐色の男性
ハジョウ・タチバナ
魔人族
《
以下の4名が、ヴェルダーズの命令で
そのことを蛍達は知る由もない。
蛍達が乗る列車は確実に次の目的地に向かっていた。