転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
それは元々、
《プリキュア・
そして今、
***
「《プリキュア!!!! ブレイブインジェクション》ッッッ!!!!!」
「!!!!!」
ブレイブの身体に残っていた僅かな量の
『ボゴォンッ!!!!!』
「!!!!! グアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
(!!! や、やった………………!!!)
煌焔達の体内で
「ハァッ ハァッ ハァッ ハァッ…………!!!
お、おのれ……………………!!!」
「!!!」
攻撃は確かに炸裂したが、まだ状況は完全な状態では無い事をブレイブは即座に理解した。
周囲に散乱したスライムの破片は
「━━━━ふっふっふ。」
「!!?」
「儂等に此処迄辛酸を舐めさせらるとは、手放しで称賛してやろう。だが詰めが甘かったな!!!
来い!!!!」
「!!!?」
その瞬間、ブレイブの鼓膜を震わせたのは大量の羽音だった。ブレイブはその音に聞き覚えがあった。先程フォラスが召喚した大量の虫を素体としたチョーマジンの大群。それが一斉に押し寄せて来た。
そしてブレイブは、即座に彼等の意図を理解した。それはブレイブへの攻撃では無く、自らの回復だと見抜いた。
(まさかあの虫を食べて回復を!? 止めなきゃ━━━━)
「!!! ンガッ………………!!!」
何としてでも煌焔達の回復を阻止しなくてはならない。精神がそう発起しても身体がそれに着いて行かなかった。既に
「はっはっはっはっは!! 貴様が毛嫌いした虫も有用な蛋白源!!! あれだけ食えば全快へ戻る事も夢では━━━━」
「《
『!!!!?』
その時、虫のチョーマジンの大群が一斉に攻撃された。生物のような動きで木の蔓が伸び、チョーマジンの大群を纏めて両断した。それを実行した者達は次の瞬間にはブレイブの視界の前に姿を現した。
「シャルディアさん!! ニトルさん!!」
「「!! ホタル君!?」ブレイブ!!」
二人は疲労困憊のブレイブの姿を見、即座に彼女の元へ駆け寄った。
「シャルディアさん、どうしてここに………!?」
「私は里の郊外で怪物の侵入を阻んでいたのだが、その時この青年と合流した。そして状況を聞いてこちらの方向へと向かって来たんだ。他の警備団達は郊外に残って貰っている。ホタル君、今の状況は!?」
「私は、フォラスっていうスライムと戦っていて、そしたらフォラスが四人になって、今まで戦ってて……………!!」
「!? フォラスの分身!?
ブレイブの前方で蒸発しつつあるスライムの破片、そして小型の四体のスライムを見てニトルは顔を顰めた。自分を徒に殺そうとした怨敵が醜態を晒している。その事実を嘲笑すべきか否か迷っているようにブレイブには見えた。
ニトルのその心情を察してか否か、シャルディアがスライム達の前に出た。
「シ、シャルディア=ティアーフロル=フェルナーデ………………!!!」
「…………君等の事情など知らんが、私に一つ言えるのは敵に回す相手を間違えたという事だな。
私達に仇成す者は全て排除すると決めている。スライム一匹には過ぎた待遇だが、私の手で引導を渡してやろう!!!」
「━━━━お前がな。」
『ドスッ』
「……………………………えっ……………」
シャルディアの止めは放たれなかった。一瞬先の未来にその光景を思い描いたブレイブの視界に映ったのはシャルディアの胸部から黒く染め上げられた刃が伸びている、その光景だった。
「……………………!!!! ゴハッ!!!」
「!!!!! シ、シャルディアさん!!!!!」
シャルディアが背後から刺された。彼女のくぐもった声を聞いてブレイブはそれを理解し、そして叫んでいた。