転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
この世界のありとあらゆる生物は、身体を動かす際には関節の稼働を必要とする。関節の可動域を逸脱した動きは生物としての構造上、不可能となっている。
たとえそれが人間族であろうと人間より遥かに長い寿命を持つ
*
「ウグッ……………!!!!」
「!!!!! シャルディアさん!!!!」
シャルディアの左肘が破壊された。胸部への刺突と合わさって、シャルディアの身体には既に立っている事もままならない程のダメージが蓄積している。それでもシャルディアは軽く膝を崩すまでに抑え込んだ。
それを間近で見せられたブレイブは当人以上の動揺に精神を塗り潰される。その動揺を未然に抑え込んだのは他でも無いシャルディアだった。
「大丈夫だ。この程度で倒れる私ではない……………!!」
「その通りだ。この程度で倒れる事は許さない。お前の腕一本など、私達が受けた苦痛の何万分の一にも満たない!!
次はその、枯れ枝のような首をへし折ってやる!!!」
「!!!! さ、させない!!!!」
シャルディアの命に手を掛けようとスキュアが再び謎の
「またお前か………」
「ブレイブ 止せ!! あいつが用があるのは私だ!!」
「出来ません!!! だってシャルディアさん、もう立ってる事すら難しい状態じゃないですか!!!
それにシャルディアさんはギリスの大切な友達なんですよ!! シャルディアさんもこの里の皆も私が守ります!!!」
「能書きは良いからさっさと来い。シャルディアの前座にしてやる。」
その言葉の直後、ブレイブは地面を蹴り飛ばしてスキュアに一直線に向かった。決してスキュアの挑発に乗せられた訳では無い。しかしこの状況でシャルディアを守る為にはそれ以外に方法は無かった。
「馬鹿正直な奴だ。 《
「ッ!!?」
「ブ、ブレイブ!!!!」
スキュアの口から再びその名前が聞こえた瞬間、シャルディアはブレイブの身体の関節が破壊されたと思った。しかし不幸中の幸いにも、ブレイブの身体が空中で制止するに止まった。
(う、動けない!? 一体どんな能力を使えばこんな事が………………!!!)
「なんだお前。
だが同じ事だ。この距離なら十分にお前の喉笛に届く!!!」
「!!! ブレイブ!!!」
「!? おいお前!!」
スキュアがブレイブの首を狙って手に持った黒い刃物を振りかざす。その窮地にたまらず飛び出したのはニトルだった。シャルディアの制止を振り切って炎魔法を展開する。
「調子に乗ってんじゃねぇぞクソガキが!!!!」
「!!!」「ニトルさん!!?」
スキュアに向けて三発、炎の弾丸を発射した。ブレイブより遥かに弱い彼の魔法などダメージにもならないが、牽制になればそれで十分。その為に放った攻撃だ。
「クッ!!!」
(!? 避けた!?)
(! 動いた!)
スキュアは炎の弾丸を横へ跳んで躱した。それによって謎の
「………おいそこの人間、誰がガキだと? 私はお前より遥かに年上だ!!」
「おいおい、お前が種族の違いでマウントを取んのか? お前もそのユリウスって奴も大して変わんねぇじゃねぇか!!」
「!!!!」
スキュアの怒りを爆発させる地雷を踏み抜いたと、他でも無いニトルが一番理解していた。しかしそれは彼の望む所だった。スキュアの意識を少しでもシャルディアから遠ざける事が重要だと判断した。
「…………お前が私の邪魔をするのはこれで
「は? 何言ってんだ。俺がお前に会うのは今日が最初じゃねぇか。」
「知らないのも当然か。本当は昨夜、この森を丸ごと焼き払ってやるつもりだったんだ。だがお前に勘付かれそうになって見送ったんだ。結果的にお前はシャルディアの寿命をほんの少し伸ばした訳だ。」
「……………………?
!!! あれ、お前だったのか………………!!!」
ニトルはこの時まで、昨夜の宴会での出来事など意識の内から消していた。増してやその時の一幕が今のこの状況と関係してるなどと思いもしなかった。
「ニトルさん、一体何の話!?」
「昨夜の酒の席で、俺が酔いを醒ます為に外の空気を吸いに行った事があったろ。その時森の中に誰か居た気がして、ちょっと声を掛けたんだ。けど誰も居なかった。てっきり俺の空耳だと思ったが、それがこいつだったって訳だよ。」
「そういう事だ。お前のような凡夫に勘付かれるなど屈辱だと思ったが、今となっては感謝しているよ。
(こいつら?
!!!! しまった!!!!)
スキュアに気を取られてフォラスの分身を野放しにしてしまっていた事をブレイブはこの時になってようやく理解した。その結果は即座に目の前の光景に反映された。
それまで以上に肥大化した巨大なスライムが、スキュアの隣に現れた。
『……………………!!!!』
「はっはっはっはっは!!! 捨てる神あれば何とやらじゃのぉ!!!
シャルディア、お前の《