転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ハッシュが結晶で通信をしている。蛍とハッシュの2人は列車に乗って【龍の里】という所に向かっていた。
「おはようございます。総隊長。」
『おはよう。ハッシュ。何かあったのか?』
「えぇ。報告することが2つあります。
まず1つがリルア・ナヴァストラの記憶が戻って、2人目の
『おぉ、そうか!! 今 そこにいるのか!?』
「いえ。今は別行動でここにはいないんですけど。
それからもう1つ、これからについて1つ。」
『何かな?』
列車の中でハッシュがルベドと通信を続けている。
「これから仲間を増やすにあたって、蛍と一緒に【龍の里】っていう所に向かってるんですけど、」
『それで?』
「そこで開かれるっていう【龍神武道会】に出る人から
『なるほど………。確かに悪くないな。
あそこは昔から強豪が集まるからな。』
ハッシュとルベドの会話を横で聞いていた蛍も【龍神武道会】に並々ならない期待を抱いていた。もっとも、ヴェルダーズと戦う意志のあるものでなければ望み薄だが。
「ねえ、ルベドさん。」
『ん? 何かな?』
「私たち、今 電車で向かってるんですけど、龍の里って駅とかあるんですかね?」
『さぁね。分からないけど、駅から何かに乗り継ぐならすぐに着くと思うよ。』
「そうですか。」
結晶で会話をしている最中にも、列車は次の目的地に向かっている。
***
「いらっしゃいませ。お客さん。
どちらまで?」
「ここの、龍の里っていう所にお願いします。」
「かしこまり!」
蛍達は列車をおり、そこに停まっていた人力車のような乗り物に乗った。
引いているのは大柄な男である。
「あの、新聞で読んだんですけど、近々 【龍神武道会】っていう大会があるって聞いたんですけど」
「そりゃもう大人気ですよ!それで辺りから観光客がわんさか来てましてね。まぁ、龍の里の一大イベントみたいなもので
ほら、もうすぐ着きますよ!」
***
『中国みたい。』
それが、蛍が龍の里を見て率直に抱いた感想だった。蛍自身は中国に行った経験は無かったか、中華料理屋とか教科書でみたそのままの雰囲気がこの龍の里にはあった。
里と呼ぶには大きく賑やかで、1つの王国と呼んで差し支えなかった。
門は巨大な龍をかたどったいかにも竜人族の国と呼ぶべきものだった。
***
「長老様。面会を希望している者が。」
「………面会…………?
どういう者じゃ…………?」
「2人組の男女で、なんでも【
「
わかった。通しなさい。」
そこ声の主は、竜人族の小柄の老人。
彼こそがこの龍の里の長老にして国王【リュウ・シャオレン】である。
「君たち、入りなさい!」
男に促されて蛍とハッシュが長老の部屋に入る。ここに来たのは他でもない。観戦程度で済ませようとしていた龍神武道会に出場しなければいけなくなったからである。
***
「それで、早速 人を探すの?」
「もちろんだよ!ほら、あの娘なんか良くない?」
蛍が指をさしたのは、ベンチに座って揚げ物を食べていた薄い緑の髪に深緑のチャイナドレスをきたつり目の少女だった。格好から見て地元の人間だった。
「あの、すみません。」
「ん? なんスか?」
蛍の呼び掛けにその少女は少しぶっきらぼうに返した。
「ここの人ですよね?私たち、観光で来てるんですけど、おすすめの場所とかありますか?」
「観光? わーりました。じゃあ俺についてきてくださいな。」
その俺っ子の少女が案内したのは、かなり大きな料亭だった。
「…….へぇ。ここの王様の一族なんですか!
それにあの龍神武道会にも出るなんて凄いですね!」
「別にそんな大したもんじゃねぇよ。
ただジジイの血を引いて生まれてきただけで、ここの政治にゃ1回も関わったことはねぇし、それに龍神武道会も初めてだからな。」
その少女、名前を【リナ・シャオレン】というらしい。は、ラーメンのようなものをすすりながらそう答えた。
「それであんたら、ギルドをやってんのか?」
「そうなの。まぁまだまだ小さいけどね。それで、この龍の里っていうところなら、強い人が見つかるって思ったので。」
「スカウトか……。そういうことなら難しいと思うぜ。ここの人間は、俺を含めて地元愛が強いからな。
蛍が料理に手をつける中、ハッシュは冷静に考えを巡らせた。
そういうことなら望みは薄い。ただでさえ仲間になるのはヴェルダーズに借りのある人間でなければならない。そんな人がこの龍の里に何人いるだろうか。
「まぁ、俺がなってやってもいいぜ。ただし、龍神武道会に出て俺に勝つか俺よりいい成績を残したら だがな。」
こうして蛍達は龍神武道会に出なければならなくなったのである。
***
「……そうか。孫が失礼したな。」
「いえいえ。気にしてませんよ。それより、どうやったらその龍神武道会に参加出来ますかね?」
「それで、君には職業というものはあるのかね?」
「……えぇ。信じてもらえるか分かりませんが、
「!!!?? ……今、何と?」
「え? いやだから、
その時、長老 リュウ・シャオレンの表情が綻んだ。
「…そういうことならわしがここで、君が有資各者かどうか、見てやろう。」