転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
この世のどんな
若くして魔法警備団の団長を務める逸材 オルドーラ・フレアストナも自分の魔法が最強だとは思わず、
しかしこの摂理に無意識に例外を唱えている人間が居る。異なる世界の出身であり、短い時間の中で
彼女もまた、自他共に多種多様な
それはフォラスが放った酸属性の究極魔法。完全影響によって放たれたそれはツーベルク全体を壊滅の危機に追い込み、ブレイブの体力を限界寸前まで削る対応を余儀なくされた。この時にブレイブの脳裏に、魔法も決して侮ってはならないという思想が植え付けられた。
そして今、
*
酸究極魔法 《
リルゾールの口から『究極魔法』という単語が聞こえた瞬間、その記憶がブレイブの精神を襲った。しかしフォラスが二度同じ手を宣言して使う可能性は低い。リルゾールは自分の身体に刻まれた魔法を使うと宣言した。
ならばこれから放たれるのは魔王の、ギリスやリルアと同格の存在の、その娘が渾身の力を込めて放つ最大の一撃である。そんなものが
「"暗黒より出でし深淵の墓穴"
"混沌秘めし魔の結晶"」
「!!!!!」
それは究極魔法の完全詠唱、その始まりだった。それを聞いた瞬間、ブレイブは半ば反射的にリルゾールに向けて駆け出していた。シャルディアの巨大な植物から飛び出し、《
「"天の女神の微笑み"
"犠牲の上に捧げる供物"
"干魃癒す曇天の慈雨"」
「させない!!!! 《
リルゾールの口から詠唱が紡がれる。それは攻撃へのカウントダウンが迫っている事を示す。ブレイブはリルゾールに向けて最短距離で刀剣系の刃を振るった。
しかしリルゾールも、詠唱を唱えるという無防備状態に無策ではなかった。彼女の髪の一房が切れ、小さな紫色の塊に変化した。それが何かは次の瞬間に判明した。それは小さなフォラスだった。
「"埋葬" "懐胎" "牙城" "覚醒"」
「此の儂が敵に無防備を晒す愚者と思うてか!!?」
(だから何!? そんな小さくて何が出来るの!!?)
「!!! ホタル君、止せ!!!」
不自然な程に小さなフォラスの分身体が不敵な笑みを浮かべてブレイブに向き合っている。シャルディアはその状況に懸念を覚え、ブレイブに忠告の言葉を発した。即座にその懸念は現実のものとなる。
「酸究極魔法 《
「!!!!?」
フォラスの分身体の前方に紫色の魔法陣が展開され、そこから大量の紫色の液体が噴出する。それは規模こそ違えどツーベルクを襲った一撃と全く同じだった。
(あんな小さな分身体の詠唱破棄であの威力だと!!?)
「ぐっ!!! 《
不意打ちとはいえ全く同じ攻撃ならばその対策も全く同じ、否、ブレイブは全く同じ対応を
奇しくもその時、リルゾールの詠唱は完全に唱え終わった。
「"地獄から舞い戻りし天の申し子よ"
"己が名を世に響かせろ"
魔界樹究極魔法!!!!!
《クリフォトの目覚め》!!!!!」
『!!!!!』
その瞬間、リルゾールの足元から生えて来たのは巨大な紫色の『根』だった。
根は自らが宿る土を探って下へ下へと伸びて行き、地面に着いた瞬間に次なる成長を見せる。根は地面を這うように横へ横へと伸び、その中心では巨大な幹が形成されていく。
それは本来魔界に生えているべき樹木が