転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
世界樹とは
また、ギリスは言った。世界樹を破壊する事は何者にも出来ない と。しかし、世界樹を破壊する事は出来ずとも世界樹を
*
「せ、世界樹を、魔界の植物に…………………!!!?」
そのたった一言に秘められた意味は、ブレイブの想像を絶する程の脅威を秘めていた。世界樹は妖精族の心身の拠り所となっているだけでは無く、魔力の循環にも作用している。その世界樹が魔界の植物に変えられる、その影響は計り知れない。
下手をすればその一手だけで世界が文字通り壊滅する可能性すらあるのだ。
「そんな!! と、止めないと━━━━!!!」
「それは私がやる!!! お前は他の所に行けと言ったろう!!!」
「!! グラトニー!!!」
グラトニーのその目は只管にリルゾールへ向いていた。その眼光だけで相手を絶対に仕留めるという強い意思がひしひしと感じられた。
彼女の手には
「撃ち落とされろ!!!!」
「はぁっ!!!」 「!!?」
グラトニーの光線は空を切った。リルゾールは瞬時に肩からアギラの翼を生やし、大気を叩いてその勢いで舞い上がった。通常のグラトニーならば問題無く見切る事が出来ただろうが、初見の能力に出し抜かれた形だ。
「何だ、あの翼は……………!!?」
「そうだグラトニー!! フォラスはリルゾール以外の分身も持ってるの!! 鳥と鬼と猛獣と魚が!!」
「食らって遺伝子情報を奪ったという訳か。だが問題はない!! 直接あの手羽を斬り落としてやれば良いだけの話だ!!!」
「はっ!! 気の長い連中よ!! 何故儂が世界樹に着く迄安全じゃと言える!!?」
「!!?」
次の瞬間、リルゾールの口から発せられた言葉はブレイブ達の意識から抜け落ちていたものだ。世界樹を魔界の植物に変える、それ以上に不穏な策だと言うのに、当の昔にやり過ごしたかのように錯覚していた。
「オオガイが先程何と言うたか覚えておらんか!!? 彼の小生意気な小僧に一度は阻まれたが誰一人として諦めてはおらん!! 儂の究極魔法の発動こそが
『!!!!!』
オオガイはつい先程、『配置に就け』と言った。ニトルの起点によって各個撃破の状態に持ち込めた事でその策は未然に封殺出来たと誰もが思っていた。リルゾールの言葉によってそれが甚だしい思い違いだったと理解させられる。脅威は何一つとして去っていないのだ。
「聞こえておるな虚け共!!! 今こそ好機じゃ!!! 今度こそ配置に就き、召喚を完了させろ!!!!」
「!!!!」
***
リルゾールの究極魔法が発動する数分前、ある場所で劇的な戦況の変化が起こっていた。
「ぐぅっ……………………!!!」
「ガッハッハ!!! もう立ってる位が限界か!!? やっぱり
そこまで彼女を追い詰めたのは
「……………他の奴等は立派にテメェの仕事をやってるってのに俺がこんな女騎士一人に時間を稼がれてるってなったら面子が丸潰れだなァ。
仕方ねぇ。ちょっと体力削っちまうが、全力でお前を挽き肉に変えてやるか。」
「!!!!」
ダクリュールの表情が歪に綻ぶ。その宣言にハニの背筋に何度目かも分からない緊張が走る。
「なぁ、知ってるだろうが俺の
簡単だ!!! 俺の二つの
(!!! 来るっ!!!!)
瞬間、ダクリュールの周囲の砂や土や石が不自然に巻き上がり、彼の全身を覆った。