転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ダクリュールは
故に自分の背後で何が起こったのかを瞬時に理解出来なかった。他の場所で戦っている仲間が自分の側まで飛んで来るなど夢にも思っていなかった。
「ディスハーツ………………!!?」
ディスハーツ・ディゲイザー。
ダクリュールと同じ
彼の頬には大きな打撃痕があった。彼の特徴の一つである眼鏡もそのフレームがひしゃげ、その機能を完全に失っていた。顔面に何者かの拳の一撃を受けて飛ばされた事は明白だった。
(あの人、さっきの高台でホタルちゃんと戦ってた……………!!)
ハニはディスハーツの姿を高台での一瞬しか視認していなかったが、
突如として現れた部外者の存在にダクリュールもハニも意識を集中させる。ディスハーツは勿論の事、彼を殴り飛ばした何者かが居り、数秒後にはこの場にやって来るであろうという事実が二人に緊張を与えた。
「あっ!! やっと見つけたっスよ!!」
『!!?』
ディスハーツを殴り飛ばした何者かがこの場に現れるという予想は現実へと反映された。二人の予想と違っていたのはその何者かが予想よりも華奢な少女だったからだ。ディスハーツのような体格のある男を殴り飛ばせる人間となればハニと同じ
その少女は黄色を基調とした服に身を包み、その手に弓を持った獣人族の少女だった。しかし彼女が唯の少女でない事は瞬時に分かった。
彼女はこの戦いにおいて最も警戒すべき能力を持った人物、
「ミーアちゃん!!?」
(あいつは確か、ハジョウが言ってた《キュアレオーナ》…………!!!)
「━━━━グゥッ………!!」『!!!』
キュアレオーナの登場という変化、それによる緊張はディスハーツが動き出すという出来事で上書きされた。口から一筋の血を垂れ流し、用を成さなくなった眼鏡を投げ捨てる。その表情は抑えようとしても抑えきれない屈辱と憤怒に染まっていた。
「…………ダクリュール、一言お礼を言っておきましょう。貴方の幼稚な砂細工のお陰で少しばかりダメージが軽減されましたよ。」
「あぁ!!? 俺の《
━━━━ヘッ!! そんな減らず口が叩けんなら心配は要らねぇな。だったらこいつが本当に砂遊びかどうかそのボケた目で確かめてみろよ!!!」
「!!! ミーアちゃん!!!!」
ダクリュールはレオーナに向けて砂の恐竜を突撃させた。その光景に真っ先に反応したのはハニだった。恐竜の凶悪な牙も強靭な顎も尾も、その全てを身を以て痛感している。今のミーアが
「来い!!! 《ケルギラ》!!!!」
『!!!!?』
その瞬間、レオーナの前方に黒い靄のようなものが展開され、砂の恐竜の噛み付きを受け止めた。その靄が晴れて現れた存在にダクリュールとハニは言葉を失った。
それは猛犬を更に巨大化させ、その頭部を三つに増やしたような風貌をしていた。二人はその獣の識別名が《ケルベロス》という魔物である事を知っていた。
(ケ、ケルベロス………………!!!?)
「な、何だこいつは!!? 召喚獣!!? あんなデカさの!!?」
「いえ、あれは彼女の
「!!?」
ディスハーツはケルベロスがレオーナの
「……………成程な。確かにハジョウの報告の中にその手の話が無かったのは気掛かりだったんだ。けどそれを今日の土壇場の中で目覚めさせたってんなら笑えねぇな。」
「それは私が一番思っていますよ。ですが泣き言を言っても何も変わりません。この手で叩き潰す他にありませんよ。
時に貴方のその恐竜、二つの
「あ? そうだがそれが何だよ。」
「そうですか。ならば私もそうしましょう。今こそ私の全力を以てキュアレオーナを叩き潰します!!!」