転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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451 ハニを襲う更なる試練!! ダクリュールとディスハーツ!!! その③

ディスハーツ・ディゲイザー

彼の究極贈物(アルティメットギフト)電磁之神(アルゲース)》はキュアレオーナにとって誇張抜きに驚異的だったと言える。

 

少ない体力の消費で何本もの刃物を操り、レオーナの矢を軽々と弾き防いだその技量の高さ。そして直撃すればマキも、そして自分さえも消し飛ばせそうな大技、電磁砲(レールガン)。しかしそれらでさえも彼の全力とは言えなかった。

彼の全力は重力を操る究極贈物(アルティメットギフト)重力之神(ネメシス)》だった。その能力でレオーナの矢を防ぎ、剰え重力を反転させてその矢でレオーナを攻撃してきた。

 

それによってレオーナは理解する。ディスハーツの《重力之神(ネメシス)》は攻防一体の能力なのだと。しかしどんな能力であっても完全無欠という事は有り得ない。それは即座にディスハーツの顔に反映された。

 

『ブシッ』

「!!」

 

ディスハーツの鼻から新たに血が噴き出した。先程のレオーナの拳によるものとは明らかに異なる出血だ。ディスハーツはこの能力は体力の消耗が激しいと言った。それはたった一度の使用で血管が破裂する程のものだったのだ。

 

「……………おや。どうやら先程の一撃で血管が薄くなっていたようですね。これだから使いたくなかったと言うのに。

ですがこれで分かったでしょう。ほんの一筋鼻血を出す事を受け入れれば貴方の肩に風穴を開ける事だって出来るんですよ。」

「………………!!!」

「それに何より、今のは《重力之神(ネメシス)》の力のほんの一端でしかありません。もう少し出力を上げればもっと色々な事が出来ます。例えば貴方を圧し潰す事とかね!!!」

「!!!! させない!!!!」

 

レオーナの生命に向かってディスハーツは徐にその手を伸ばした。直後に起こる惨劇を脳裏に思い描き、ハニは半ば反射的に駆け出していた。行っても無駄かもしれないなどという打算的な思考は一切無く、唯レオーナを助け出す事に意識を集中させていた。

 

「させねぇのはこっちのセリフなんだよォ!!!」

「!!!」

 

ハニはディスハーツに向けて手に持った剣を突き出した。しかしその突きはダクリュールの腕、それを覆う砂の籠手によって阻まれた。

 

(こ、これでも破れないの………………!!?)

「さぁやれディスハーツ!!! 手柄は二人で折半だからな!!!」

「ダ、ダメェッ!!! ミーアちゃん逃げて!!!!」

 

渾身の突きはダクリュールに防がれ、ディスハーツは悠々とした表情でレオーナに引導を渡そうと手を伸ばす。彼の思惑は言葉の通り、先程矢を放ったものと同じ重力を更に出力を上げてレオーナを圧し潰そうとしているのだ。

ダクリュールの恐竜を防いだ状況とは異なり、ケルギラを召喚しても纏めて押し潰されるだろう。レオーナに為す術が無いと、ダクリュールもハニもそう考えていた。

 

「来い!!! 《フェフミリア》!!!!」

『!!!?』

 

瞬間、レオーナの背後に赤色の巨大な鳥類が現れ、レオーナの両肩を掴んで飛び上がった。それまでレオーナが居た場所は、まるで透明な拳が炸裂したかのようにひしゃげ、纏めて破壊される。これでディスハーツの《重力之神(アルゲース)》は通常よりも遥かに強い出力まで引き上げられる事が判明した。

 

「な、何だありゃ!!? フェニックス………………!!?」

「………えぇ。彼女の戦ウ乙女之媒体(プリキュアトリガー)の内の一体です。」

「ハァ!!? お前知ってたのかよ!!? じゃあ何で避けられると分かっててこんな無駄な攻撃しやがった!!!」

知っていたから(・・・・・・・)ですよ。私があからさまに圧し潰そうとすれば、必ずあの鳥を召喚して上空に逃れると分かっていました。

私の狙いはここですよ!!! 《重力之神(ネメシス)》!!!!!」

「!!!?」

 

上空に浮かんでいるレオーナに向けてディスハーツは手を伸ばし、自分の方向に引き寄せた。その動きが示すかのようにレオーナがディスハーツの方向へと引き寄せられる。フェフミリアが必死に羽を羽ばたかせて逃れようとするが、それは彼女を助けるには余りにも頼り無さ過ぎた。

 

(あの能力、自分の方向に重力を出す事も出来るの………………!!?)

「鳥は空を飛べる。それは謂わば重力に逆らっていられるとも言い換えられます。ならば貴方のお仲間は私の作り出す重力から逃れられるのでしょうかね!!!?」

「………ングッ……………!!!」

 

重力之神(ネメシス)》は消耗の激しい究極贈物(アルティメットギフト)である。その出力を上げて行使しているディスハーツは口元を歪ませて更に出血している。しかしこのまま徒に引き寄せられれば、その程度の消耗ではお釣りが来るだけの一撃をレオーナは食らう事になるだろう。

 

『レオーナ、此処ハ横ニ逃レルワヨ!!!』

「わ、分かったっス。そのすぐ後に矢を」

『ドゴォッ!!!!!』「ッッッ!!!!!」

「えぇっ!!!?」「!!!?」「な、何だァっ!!!?」

 

それは誰にも予測出来なかった、今のレオーナにとって決定的な横槍。

巨大な樹木の根が明確な殺意を持って、レオーナの側腹部を直撃した。

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