転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ディスハーツ・ディゲイザー
彼の
少ない体力の消費で何本もの刃物を操り、レオーナの矢を軽々と弾き防いだその技量の高さ。そして直撃すればマキも、そして自分さえも消し飛ばせそうな大技、
彼の全力は重力を操る
それによってレオーナは理解する。ディスハーツの《
『ブシッ』
「!!」
ディスハーツの鼻から新たに血が噴き出した。先程のレオーナの拳によるものとは明らかに異なる出血だ。ディスハーツはこの能力は体力の消耗が激しいと言った。それはたった一度の使用で血管が破裂する程のものだったのだ。
「……………おや。どうやら先程の一撃で血管が薄くなっていたようですね。これだから使いたくなかったと言うのに。
ですがこれで分かったでしょう。ほんの一筋鼻血を出す事を受け入れれば貴方の肩に風穴を開ける事だって出来るんですよ。」
「………………!!!」
「それに何より、今のは《
「!!!! させない!!!!」
レオーナの生命に向かってディスハーツは徐にその手を伸ばした。直後に起こる惨劇を脳裏に思い描き、ハニは半ば反射的に駆け出していた。行っても無駄かもしれないなどという打算的な思考は一切無く、唯レオーナを助け出す事に意識を集中させていた。
「させねぇのはこっちのセリフなんだよォ!!!」
「!!!」
ハニはディスハーツに向けて手に持った剣を突き出した。しかしその突きはダクリュールの腕、それを覆う砂の籠手によって阻まれた。
(こ、これでも破れないの………………!!?)
「さぁやれディスハーツ!!! 手柄は二人で折半だからな!!!」
「ダ、ダメェッ!!! ミーアちゃん逃げて!!!!」
渾身の突きはダクリュールに防がれ、ディスハーツは悠々とした表情でレオーナに引導を渡そうと手を伸ばす。彼の思惑は言葉の通り、先程矢を放ったものと同じ重力を更に出力を上げてレオーナを圧し潰そうとしているのだ。
ダクリュールの恐竜を防いだ状況とは異なり、ケルギラを召喚しても纏めて押し潰されるだろう。レオーナに為す術が無いと、ダクリュールもハニもそう考えていた。
「来い!!! 《フェフミリア》!!!!」
『!!!?』
瞬間、レオーナの背後に赤色の巨大な鳥類が現れ、レオーナの両肩を掴んで飛び上がった。それまでレオーナが居た場所は、まるで透明な拳が炸裂したかのようにひしゃげ、纏めて破壊される。これでディスハーツの《
「な、何だありゃ!!? フェニックス………………!!?」
「………えぇ。彼女の
「ハァ!!? お前知ってたのかよ!!? じゃあ何で避けられると分かっててこんな無駄な攻撃しやがった!!!」
「
私の狙いはここですよ!!! 《
「!!!?」
上空に浮かんでいるレオーナに向けてディスハーツは手を伸ばし、自分の方向に引き寄せた。その動きが示すかのようにレオーナがディスハーツの方向へと引き寄せられる。フェフミリアが必死に羽を羽ばたかせて逃れようとするが、それは彼女を助けるには余りにも頼り無さ過ぎた。
(あの能力、自分の方向に重力を出す事も出来るの………………!!?)
「鳥は空を飛べる。それは謂わば重力に逆らっていられるとも言い換えられます。ならば貴方のお仲間は私の作り出す重力から逃れられるのでしょうかね!!!?」
「………ングッ……………!!!」
《
『レオーナ、此処ハ横ニ逃レルワヨ!!!』
「わ、分かったっス。そのすぐ後に矢を」
『ドゴォッ!!!!!』「ッッッ!!!!!」
「えぇっ!!!?」「!!!?」「な、何だァっ!!!?」
それは誰にも予測出来なかった、今のレオーナにとって決定的な横槍。
巨大な樹木の根が明確な殺意を持って、レオーナの側腹部を直撃した。