転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
悪魔系
能力:魔力で空間を歪め、衝撃を炸裂させる。
*
『ドゴォンッッッ!!!!!』
「!!!!!」
その衝撃は、ギリスよりも二回り以上もの巨体を持つオオガイを軽々と吹き飛ばし、森の木々を何本も薙ぎ倒した。
その衝撃を受けた瞬間、オオガイは心から理解した。目の前のギリス・オブリゴード・クリムゾンという男を決して侮ってはならない と。
「・・・・・・・・・・・・・!!! ウグッ!!!」
「どうだ? これでも屁の河童か?」
「━━━━あぁ、悪かった。さっきのは口が過ぎた。訂正するよ。
けどな、
ギリスの
しかしそれでも、オオガイは不敵な笑みを崩さなかった。彼は『安心した』と言った。
「安心した だと? 貴様の死に様が分相応だから安心したという事か?」
「違ぇよ。今の一撃で俺を一撃で殺す事は疎か意識すら奪えなかったお前じゃ、ヴェルダーズの陛下に勝つなんざ夢のまた夢だから安心したっつてんだよ!!!」
オオガイの挑発にギリスは一切の反応を示さなかった。それが本心であろうが虚勢であろうが全く関係ないからだ。自分の意識は
「龍の里の時と言いさっきの時と言い、お前の傲慢な言動は気に障る。どうやらあの小物の腰巾着になった事が余程気分が良いらしいな。
その伸び切った鼻っ柱を俺がこの手でへし折ってやろう。」
そう言ってギリスは徐に拳を構えた。それは自分への挑戦状だと、オオガイはそう捉えた。彼は
「俺を相手に殴り合う気か。なら精々魔力でグローブでも作ってろよ。でなきゃその指が粉々になるぞ!!」
「殴り
「ハッ!!! 好きなだけほざいてろ!!!」
オオガイもギリスと同様に拳を引いて必殺の一撃を放つ準備を整える。二人の構えに防御の概念は無く、相手を攻撃する事だけに全神経を注いでいる。
そしてその時は訪れた。両者は同時に地面を蹴り飛ばし、一瞬で攻撃の射程距離に入った。
「ヌウゥンッッッ!!!!!」
「ウルアァッッッ!!!!!」
『ドゴォンッッッ!!!!!』
ギリスとオオガイ、二人の拳の衝突は周囲に轟音と衝撃を撒き散らした。その中心で誰に軍配が上がったのか、それは敗者の苦痛の声が示していた。
「ぐおぉっ・・・・・・・・・・!!!」
「・・・・・・やはり頑丈さだけは本物だな。千切り飛ばすつもりだったが骨も砕けないとは。」
オオガイは再び、ギリスの拳に吹き飛ばされて背中から地面に倒れ付した。
右腕は骨折こそしていないが著しい負傷を負い、最早戦闘には使えない。仰向けに倒れ伏す敗者の姿をギリスは見下ろした。
「・・・・・・・・・お前の方こそ龍の里でブレイブを軽く蹴り飛ばした程度で天狗になったらしいな。
多少膂力があるのは認めてやるが着いて行く男を間違えたらしい。所詮お前もあいつの捨て駒に過ぎなかったんだ。」
「・・・・・・・・・・捨て駒 か。そいつァ有難いぜ。」
「何!?」
利き腕を破壊され、オオガイは最早戦える状態にはない。しかし彼は口角を上げ、ギリスの挑発を一生に付した。
「・・・・・・・・自分の死期を悟って本当に気でも触れたか? お前はこれから俺に殺されるんだぞ?」
「死期が来るのも殺されるのもお前の方だ。俺達の目的が何だったか覚えていないか? 何か見落としてる事は無いか?
この場でお前等全員始末出来るなら、捨て駒なんざ何回だって引き受けてやるぜ!!!!!」
『ズドォンッ!!!!!』
「!!!!?」
ギリスとオオガイの前に突如として何かが落下し、周囲に土埃を巻き起こした。煙が晴れてその落下物の正体が露になる。それはギリス達の意識から完全に消失していたものだった。
(こ、これは、あのロック鳥の羽根・・・・・・・・・・・・・!!?)
「!!!」
それはオオガイ達が
しかしそれが落下した事など些細な事だと、ギリスは即座に理解した。オオガイはギリスの目の前から姿を消していた。彼は元いた場所から十数メートル程移動していた。その行動が持つ意味にもギリスは即座に気付いた。
「ガッハッハ!!! 準備は全部完了したぜ!! やっぱり今日がお前等の命日だ!!!!!」
「!!!!」
オオガイは残る左腕を地面についてそう叫んだ。今、ロック鳥という伏兵によって