転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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46 試験開始! 流水の如き武術!!

武道場でコンディションを整えている蛍をハッシュは見ていた。

 

「それで、その玄武瓦?ってどれくらい硬いんですか?」

「世にあまり出回ってないので比較は出来ませんが、この里では最硬度を持つ素材です。

並の力では割れないようでね、昔は予選が厳しくて大会を4人で行ったこともあると聞きます。」

 

蛍の反対側からリナを連れて長老 リュウが武道場に出てきた。

 

「待たせましたな。戦ウ乙女(プリキュア)さん。リナよ。お前は彼のそばで見ていなさい。」

「わかった。」

 

ハッシュの隣にリナが立った。

 

「なぁ あんた、」

「ん?何かな?」

 

リナがハッシュに声をかけた。

 

「あんたはさ、あいつの部下なのか?」

「いや。そんなことはないよ。第一僕は彼女たちと星聖騎士団(ウチ)の仲を取り持つためにここで一緒に仕事をやってるだけで、本業は星聖騎士団(クルセイダーズ)だから。」

「そうか。それで、その戦ウ乙女(プリキュア)って何をやる仕事なんだ?」

「それを答える前に、君は最近魔物が突然発生してるってのは知ってる?」

「おぉ。それなら聞いたことあるぜ。けど、それが何だってんだよ?」

「その魔物を殺さずに倒す(・・・・・・)ことができるのが戦ウ乙女(プリキュア)なんだ。 今はそれくらいしか言えない。」

 

リナは釈然としないと言いたげな顔だったが、ハッシュはそれ以上答えることができなかった。総隊長 ルベドと面識のある者の身内だからといって、まだ仲間になるか決まってない人間にやすやすと厄災 ヴェルダーズのことを話す訳には行かなかった。

 

 

 

***

 

 

「待たせましたな。ホタル・ユメザキさん。

始めましょうか?」

「分かりました。

 

フェリオ、行くよ!!」

「わかったファ!」

 

プリキュア・ブレイブハート の詠唱と共に蛍はその姿を戦ウ乙女(プリキュア) キュアブレーブに変えた。

 

 

「ほぉ~~~~~~」

 

リュウはその目を見開き、キュアブレーブの姿に見入っていた。

 

「これがラジェルの言っていた戦ウ乙女(プリキュア)かァ…………!!!!

 

長生きはしてみるもんじゃ。この歳になってもこんなに嬉しい出会いがあるのじゃから。」

 

リュウは目を閉じ、頷きながらしみじみとそう言った。

 

「では来なさい。

全てを持ってな。武器も贈物(ギフト)もじゃ。」

「……分かりました。行きますッッ!!!!」

 

 

ブレーブは乙女剣(ディバイスワン)を抜き、刃をリュウに向けた。

 

究極贈物(アルティメットギフト) 戦之女神(ヴァルキリー)が発動しました。』

究極贈物(アルティメットギフト) 戦場之姫(ジャンヌダルク)が発動しました。』

 

「ほほっ。若いのぉ。」

 

剣を構えるブレーブにリュウは笑いながら言った。ブレーブがチョーマジン それからヴェルダーズの手先 以外と立ち会ったのは、星聖騎士団(クルセイダーズ)の本部でハッシュと手合わせをしたあの時 以来である。

 

 

「本気で行きますッッ。」

「よろしい。来なさい。」

 

足を踏み込んだブレーブに対し、リュウも両手を挙げて構えた。

 

場内が緊張に包まれる中、事は唐突に始まった。

ブレーブが地面を蹴って飛び出し、リュウに剣を振り上げた。

 

 

武道場を衝撃音と発光が包み、おびただしい量の土煙が舞った。

 

 

そして、土煙が晴れた後にハッシュは異様な光景を目にすることになった。

 

 

「…………!!!?」

 

そこに、リュウ()()()()()()()()

武道場に両手でガードの構えを取ったリュウが1人いるだけで、ブレーブの姿が見当たらなかった。

 

しかし、ハッシュはすぐにブレーブの場所に気がついた。

 

 

ブレーブは武道場の観客席に突っ込んでいた。下半身をはしたなくばたつかせて。

 

そこから考えられることはひとつしか無かった。彼女は飛ばされた(・・・・・)のだ。リュウに勢いを利用して投げ飛ばされたのだ と。

 

 

急いでハッシュは観客席からブレーブを引き上げ、武道場に連れていった。ブレーブの表情はまるで 自分に何が起きたのか分からないと言いたげだった。

 

武道場に降りてきた2人にリュウが近づいてきて言った。

 

 

 

戦ウ乙女(プリキュア) キュアブレーブ

 

 

合格じゃ♪」

「!!!??」

 

ハッシュは耳を疑った。自分の記憶が正しければ、ブレーブは今彼に惨敗を喫した筈なのだ。誰が見ても不合格なのは想像にかたくなかった。

 

「何故かわからん と言いたげじゃな。

訳を言おう。

 

この合格基準は、わしに【技】を使わせたか否かにあるのじゃ。」

「「技?」」

 

 

「そうじゃ。 と言うのもな、

 

 

わし、贈物(ギフト)を持っとらんのじゃよ。」

「「!!!!?」」

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