転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ここまで一方的に叩きのめされて初めて、ブレイブはバサラの一番の脅威を理解した。それはバサラが一切の
見た目に違わぬ筋肉から繰り出される攻撃のみならず、単純に魔力を凝縮させて放出しただけで為す術も無く地面へ叩き付けられた。
総じて言うならば、オオガイと同様の純粋故の対策不可能な強さ、それがバサラの脅威の根幹なのだ。
(━━━━いや、それでも、《
あそこまで必死に遠ざけたって事はつまりそれが身体には刀剣系が通じるって証明しているようなもの!!! たとえ私の残りの体力を全部注ぎ込んででも隙を作る!!! そうすればきっと━━━━!!!)
バサラが次の一手を講じるまでの一瞬の内に、ブレイブは起こった事の詳細を分析し、そこから逆算して打開の一手を見つけ出した。
結論から言うと刀剣系を肉体に叩き込むという事は変わっていないが、その攻撃に自分の残りの体力を全て注ぎ込む必要があると思い直した。
目の前のバサラには、自分の力の全てを消耗させてでも挑まなければならない程の脅威性があるのだと理解した。否、ギリスが蹴り飛ばされた時に既にそう直感していたのだ。
『ガザガザッ!!』
「!!?」
ブレイブとバサラが再び激突するその直前、その音は鳴った。それは森の中の木々が揺れる音だった。
その音が誰によって鳴らされたものなのかは次の瞬間に判明した。
「!!? ホタル!!?」
「ソ、ソフィアさん!!? なんでここに━━━━」
『ドガァン!!!!』「!!!!」
森の中から出てきたものを見て、ブレイブはソフィアが現れたのではなく
大量のチョーマジンが一斉に雪崩てきた。その素体は四足獣、鳥類、植物と様々だった。今のブレイブでは容易く勝てる敵だろうが、
「!!!!? な、何こいつ━━━━!!!!!」
「!!!!」
ソフィアは一拍遅れて、目の前のバサラの存在を視認した。その異様な風貌は、度重なる隊長職で鍛えられたソフィアの精神を以てしても、それを動揺させた。
そしてそれと同時に、バサラもソフィアの存在を視認し、その十数個の目が一斉に彼女の方を向いた。その視線には明確な殺意が籠っている事を、ブレイブは直感で理解した。
(先にソフィアさんを狙う気!!? 傷を負わせた私は後でも良いって事!!?)
バサラの脳内に感情は存在しない。あるのは
しかし今のブレイブにそれを知る由は無いし、それを意識している暇も無い。意識の中にあったのはバサラが攻撃の意志を向けたソフィアを可及的速やかに救出する事だけだった。
「《
ッッッ!!!!?」
ブレイブはバサラを止める為に、《
「━━━━━━━━ッッッ!!!!
(何も、強力に能力を掛けようとした訳じゃない、それなのにこの反動━━━━!!!
私の体力がそれだけ消耗してるって事!!? それともそれ程までに格上━━━━!!!?)」
意識が焼き切れそうな激痛に顔を顰めながらも、ブレイブの意識は背を向けているバサラ、そして今や生命の危機に瀕しているソフィアへと向いていた。
自分の力量に慢心など無いが、
今ブレイブの眼前で行われようとしているのはそのような、圧倒的な力による蹂躙なのだ。
(ダメェッ!!!! ソフィアさん逃げて━━━━)
「《
『!!!!?』
バサラの拳はソフィアに届く事は無く、両者の間に展開された旋風の壁によって阻まれた。
しかしそれは、
「ブレイブ!! 無事ですか!!?」
「!!! カーベル!! フォース!! レオーナ!!!」
ソフィアをバサラの拳から守ったのはやはりキュアカーベルだった。その背後からキュアフォース、キュアレオーナも姿を現す。
「あいつら、こんなバケモンを奥の手にしてやがったのか。マスターがぶっ飛ばされた方に来てみりゃ、お前もいるとはな。」
「ブレイブ、自分もシャルディアさんに何とか戦えるくらいまで回復させてもらったっス!! 出来る事はなんでもやるっスよ!!」