転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
フォースの空気弾とケルギラの爪。その二つの攻撃はバサラを仰け反らせるには十分な威力があった。無論、この一撃で勝負が決するなどとは一人も思ってはいないが、攻撃を命中させられたという事実が重要だった。
自分達が目の前の怪物にダメージを与えられるという事実はブレイブ達の精神を支える。それは彼女達の士気を向上させる事にも繋がる。
「や、やった! やったよ!! このやり方なら勝てる!!」
「ボサっとすんなブレイブ!!! このまま畳み掛けるぞ!!!」
「!!?」
攻撃が命中した事実に率直な笑みを浮かべるブレイブを一喝し、フォースが行動を起こした。
爆発的な脚力で飛び上がり、一気にバサラの巨体を見下ろせる地点まで辿り着く。ブレイブ達はフォースがやろうとしている事を一瞬で見抜いた。しかしそれは余りに危険を伴う行為だった。
「待ってフォース!! それじゃ魔法攻撃が━━━━!!!」
「自分に任せるっス!!!」
「!!?」
ブレイブが後方に視線を送ると、既にレオーナが攻撃の準備を終えていた。引き絞られた弓には三本の矢がつがえられている。
「食らっとけッスよォ!!!」
『ズドズドズドッ!!!!』
レオーナは一息で三本の矢をバサラに向けて放った。その矢は《
たとえ魔法を予備動作無く放つ事が出来るとしても絶え間なく攻撃を続ければその隙を奪う事は出来る。バサラの身体に神経が通っているのかは分からないが、一瞬硬直させる事が出来た。
その一瞬の硬直時間を僥倖と言わんばかりにフォースは空中で足を振り上げた。その視線はバサラの頭頂部を狙い済ましている。
「かますっス!!!」
「応!!! 《
ウルアアアアアアアッッッ!!!!!」
『ズガァンッッッ!!!!!』
自分の身体に新しい質量を付与するフォースの
フォースの身体は引力に引っ張られ、その勢いのままに振り上げた踵をバサラの頭頂に炸裂させた。
まるで隕石が墜落したかのような轟音が響き渡り、周囲一帯に土埃が巻き起こった。それが楽観的な観測であると分かっていても、この一撃で決着したのではないかとブレイブの目には見えた。
***
「・・・・・・サーオオガイ、今の話、
「ん? あぁ、その通りだぜ。」
場所は
議題は言うまでもなく、今
オオガイは言った。バサラを通常の敵と同じように扱うならば命を縮める結果になる と。
ディスハーツ達もその件に関しては半信半疑だった。バサラがこの世界に姿を現すのはこれが史上初であり、その存在は彼等にとっても伝聞情報でしか知らないのだ。
「えぇ。本当にそんな事が可能なのか。
「おい、それは陛下の言葉を疑う事だと分かって言ってんのか?」
ディスハーツの質問内容がオオガイの怒りの表面に触れた。それは彼の語気の変化から明らかだった。
「!! はい。無礼は承知の上です。ですが我々の命運を預ける以上、不安要素は出来る限り潰しておきたいと思いまして━━━━」
「・・・・・・いや良いんだ。前例が無いってのは事実だ。
だがあの方ァ
「・・・・・・そうですね・・・・・・・・・・。」
*
フォースがバサラを蹴り倒した数秒後、それは起こった。攻撃が成功した余韻に浸っていた訳では無い。寧ろその隙すら存在しなかった。
『ガッ!!!!!』
「ッッ!!!!?」
「!!!? フォース!!!!!」
バサラの腕が伸び、そして掌が更に巨大化し、フォースの身体を握った。現象を言語化するだけならそれだけだったが、唯ならない事が起こったのは一瞬で理解した。
万力のような握力でフォースの肢体が締め上げられ、苦悶の声が漏れる。
奇しくも時を同じくして、オオガイの口からバサラの真の特異性が語られた。
「あいつの一番の強みは馬鹿力でも魔法の素早さでもねぇ。戦った相手の情報から自分に一番合った
一度発現したら変える事は出来ねぇが、それが終わった後のあいつに勝てる奴なんざ、