転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
バサラは今、自分に出せる全ての力を拳に集中させている。フォースの身体を握り締めている拳に幾筋もの血管が浮き出ている事からもそれは明白だった。
バサラの腕が伸び、手は巨大化した。それまで圧倒的な身体能力と魔法技術しかないと思われていたバサラに何かしらの能力が発現した事は即座に理解出来た。
「・・・・・・ッッ!!!
ウグアァッッッ・・・・・・・・・・!!!」
「!!!! フォースを離して!!!!!」
「いけませんブレイブ!!!!!」
「!!!」
爆発的な握力でフォースの内臓や骨が悲鳴を上げている。その光景を前にしてブレイブはフォースの救出に全神経を注ごうとした。
しかし、それをカーベルが制止する。それが賢明な判断だった事は次の瞬間に判明した。
『ズギャアアアアアアアアアア!!!!!!』
「!!!!!」
未だに舞っている土埃を引き裂いて、バサラの魔法がブレイブ達に襲いかかった。予備動作も溜めも無く、一瞬で発動する遠距離攻撃は存在自体が脅威に成り得る。発動を許したら全神経を防御に集中せざるを得なくなる。
「《
「《
ブレイブとカーベルが息を合わせて防御を展開し、バサラの魔法を迎え撃った。防御が間に合ったのは彼我に距離的な余裕があったからに他ならない。
仮にフォースを助けに距離を詰めていれば為す術もなく消し炭になっていただろう。その事実にブレイブは戦慄した。
「ブレイブ、大丈夫ですか!!?」
「う、うん。だけどこのままじゃフォースが・・・・・・!!!」
「ブ、ブレイブ・・・・・・・・・・!!!」
「!!」
口から漏れた細いフォースの声で、ブレイブははっと我に返った。
彼女の両肩からは青筋が浮かび上がり、小刻みに震えている。フォースは指一本動かせずともバサラの握力に抗っている。戦意は折れてはいないのだ。
「ブレイブ、こいつを調べろ・・・・・・!!
お前の《
「な、何言ってるの!!? そんな事より早くフォースを助けないと━━━━」
「やれっつったらさっさとやれ!!!!
俺の筋肉がこんな事でへし折れるとでも思ってんのか!!!?」
「!!! 分かった!!!」
口調こそ粗暴だったが、ブレイブの耳にはフォースが自分を信じるよう言ったように聞こえた。
バサラに手を伸ばし、心の中で
「! あったこれだ!」
バサラを《
しかし辛うじて、ブレイブが求めていた情報は獲得出来た。そこには以下のように記してあった。
《
*
インド神系
能力:自分の肉体の長さや大きさを自分の意思で変化させる
*
「ハヌマーン・・・・・・!!?」
ブレイブは目に入ってきた情報を事実として理解するよう努めた。
その後に疑問符として浮かび上がったのは何故その能力を今まで使わなかったのか という事だ。
そして数瞬思考を巡らせてその疑問の答えに辿り着く。彼女の精神や頭脳は激動の日々によって鍛えられているのだ。
「どうしたのですかブレイブ!! もしや情報が見つからなかったのですか!?」
「・・・いや、分かったよ。
あいつ、私達と戦って自分が有利になる
発現させた、とブレイブが言ったのは今この瞬間になって腕を変形させた事を根拠としている。仮に最初から使えたならば四人が揃ったその瞬間に使っている筈だ。
そして《
「~~~~~~~うらァッッッ!!!!!」
『!!!?』
瞬間、フォースが強引にバサラの握力から抜け出た。そして次の瞬間には伸びた腕の表面を滑るようにして一気にバサラの顔面へと迫る。握られた拳は
(グニャグニャ伸びるだけのびっくり人間が!!!
懐に飛び込んぢまえば距離なんざ関係ねぇだろ!!!!!)
「食らえェッッッ!!!!!」
フォースは剥き出しとなったバサラの顔面目掛けて渾身の拳を見舞った。たとえ至近距離で魔法を撃たれようともその魔法諸共拳で叩き割ってみせるという、それだけの気概がその瞬間のフォースにはあった。
『ッッッ!!!!?』
フォースの拳が命中する瞬間、否、その寸前、バサラの頭部が強力な力で押されたかのように陥没した。
しかし《
そして同時に悟る。バサラの《