転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
キュアレオーナに発現した新たな
客観的に見ても自分の新たな能力は自身の強さを更なる段階に引き上げるだけの力があると確信出来た。しかし同時に、この能力は使い所を吟味して初めて意味を持つのだと、レオーナは実感していた。
*
ブレイブがレオーナとカーベルの新たな能力を目の当たりにした時、真っ先に抱いたのはフォースの《
しかし即座にツーベルクの時と今回では状況が全く異なるという事を理解する。
今現在、フォースは戦線離脱を余儀なくされており、ブレイブは動いて戦う事が出来る。
そして何より戦っている相手が異なる。フォラスではない、彼等の力を注ぎ込んだ究極体のバサラなのだ。レオーナ達が
(ボンヤリしちゃダメだ!!! こっちからも攻撃を仕掛けないと!!!)
『ズガッ!!!』
「!!!」
バラサに追撃を加えようと体を傾けた瞬間、ブレイブに前方から衝撃が襲った。《
それはバサラの指だった。巨体のバサラでは指先でもブレイブに十分な質量攻撃を加える事が出来る。その指を《
『ビュオッ!!!』
(!!! しまった!!!)
ブレイブに生まれた隙をついて、バサラは一気に駆け出した。脇目も振らずに一気にレオーナ達との距離を詰める。
「(まずい!! もうレオーナに蓄積した衝撃は無いし、何よりバサラに同じ攻撃が二回通じる訳無い!!)
レオーナ逃げて!!!」
ブレイブはレオーナの置かれた窮地を理解し、叫んでいた。しかしレオーナは冷静だった。
同時にバサラの弱点も見抜いていた。それは戦う上で余計な感情を一切
恐怖も躊躇も無い故に動きを読みやすい。最速最短で攻撃してくるが故に時間を読みやすい。
バサラが自分の眼前に到達した瞬間、レオーナは声高に叫んだ。
「炸裂ッッッ!!!!!」
『ズガァンッッッ!!!!!』
「!!!!?」
瞬間、バサラの顎が、アッパーカットを受けたかのようにかち上げられた。それはレオーナの《
しかしそれは本来有り得ない現象だった。ブレイブは《
そこまで考えて、ブレイブはレオーナに衝撃を
(まさか、あの時━━━━!!?)
ブレイブの言ったあの時とは、つい先程自分がバサラの指突きを受けた時の事だ。
その時、レオーナはバサラの目を盗んで地面を大槌で殴りつけていたのだ。指突きと衝撃音が完全に重なったので、バサラの虚を突いたのだ。
「!!!」
バサラは顎に衝撃を受けた次の瞬間には頭を下げてレオーナ達を見据えた。ブレイブの目にはその行動が非常に危険なものに映った。
バサラには戦闘において余計な感情を一切持たない。それは即ち攻撃を諸に食らっても感情が一切揺らがないという事も意味している。
そしてバサラは一瞬の内に相手を消し去る技を持っている。新たな力を手にしても、その技の優位性は変わらないのだ。
「心配は無用ですよ。私のこの能力をもってすれば!!!」
『ギャンッッッ!!!!!』
「!!?」
バサラの魔法攻撃は発射されたが、レオーナ達には命中しなかった。発射された魔法は軌道を変えてあらぬ方向へと飛んで行った。
ブレイブはその現象が誰によって引き起こされたのかを理解した。カーベルが手に持った新たな
(魔法を、捻じ曲げた・・・・・・!!!?)
「貴方々のお仲間の一人であるサリア・デスタロッサは自分の周囲の魔法を全て消し去ったと聞きます。ならば私は、貴方々の魔法を全て支配してみせます!!!」
バサラが戦闘以外に一切の感情を持たないように、キュアカーベル改めフゥもラジェルの手によってヴェルダーズ達と戦う為に生み出された存在である。
しかし今の彼女は目の前のバサラに明確な戦意をもって声高に叫んだ。
*
能力:自身の周囲の魔力を支配し、魔法の方向を変化させる。