転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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472 風妖精(エルフ)の里に降臨する悪夢!! 厄災大魔人バサラ!!! その⑭

嘗て魔法警備団の本部を襲撃したサリア・デスタロッサ。彼女が持つ究極贈物(アルティメットギフト)魔導女神(ペルセポネ)》は自身の周囲の魔力を支配し、魔法の発動を妨害する能力を持つ。

魔法警備団の者達にとって天敵とも言えるその能力の存在を、フゥもオルドーラ達から聞いて知った。

 

その能力を知った時、フゥは脅威に感じると共に自分にも同じような事が出来ないかと考えた。

元々フゥはラジェルの手によって魔法使い(ウィッチ)の力を持って生み出された戦ウ乙女(プリキュア)である。生後十数時間程度しか経過していなかったが、魔法を扱うものとしての矜恃が芽生えつつあった。

そして何より、戦闘面においてよりブレイブ達に貢献出来るのではないかと考えた。様々な究極贈物(アルティメットギフト)が入り乱れるこの戦場においても、魔法は少ない体力の消費で発動できる攻撃手段だからだ。

 

 

 

***

 

 

キュアカーベル改めフゥは元々女神ラジェルの手によって生み出された存在である。誰かに、敵と戦う為に生み出されたという点でフゥとバサラは共通しているように思えるが実態は大きく異なる。

 

バサラは戦闘において余計な感情を一切持っていないが、フゥは仲間達との交流を通じて感情を育む事が出来る(・・・)。それは自分で思考し、行動出来るという事である。

仲間達や風妖精(エルフ)の里の人達を守るという強い使命感や戦意があったからこそ、カーベルは己の力を向上させる事が出来た。

 

カーベルが新たな能力を発現させる事が出来たのは、バサラのように元々組み込まれていた機能や習性ではなく、カーベルが自分の意思で勝ち取ったものだ。

 

「魔法を捻じ曲げたって・・・・・・!? 凄い!! 凄いっスよカーベル!!!

これでもうあいつも怖くないっスね!!!」

「いいえまだです。この程度の能力で勝利出来る程生温い相手ではありませんよ。

暴風之神(ルドラ)》!!!」

 

カーベルは手を突き付けて《暴風之神(ルドラ)》を発動させた。巻き起こった空気の流れはバサラの巨体をも巻き込んでその身体を吹き飛ばした。

その方向はブレイブへ向いていた。

 

(!!? 私に!!?)

「ブレイブ!!! 方法は問いません。攻撃を加えて下さい!!!

今この場で貴方の能力が最も可能性があります!!!」

「!! そういう事。分かったよ!!!

焔之神鳥(ガルダ)》!!!!!」

『ズドドドドドッ!!!!!』

 

ブレイブは一方の肩に炎の翼を発現させて、渾身の力で振るった。その勢いに乗って発射された炎の羽が命中し、何発もの爆発を起こす。

ブレイブは既に、《焔之神鳥(ガルダ)》を単なる飛行能力として見ていなかった。羽を炎の弾丸として発射するなど、多様な使い方を模索しているる最中だった。

 

しかし、ブレイブもこの一発で勝敗を決する事が出来るなどとは思っていなかった。

着弾した事による衝撃と爆煙でバサラに隙を与える為だ。

 

(この一瞬なら決まる!!!)

「《女神之剣(ディバイン・スワン)》!!!!!」

 

ブレイブは両手で《女神之剣(ディバイン・スワン)》を振りかぶりながら、爆煙の中から姿を現した。

カーベルの攻撃で体勢が崩れた今は千載一遇の機会である。刀剣系の攻撃が勝負を決する、唯一と言っても過言ではない攻撃なのだ。

 

「やあぁッッッ!!!!!」

『ガァンッッッ!!!!!』

「!!!」

 

バサラは右手に構えた剣で《女神之剣(ディバイン・スワン)》の刃を受け止めた。この攻防が示す通り、バサラの体に刀剣系の能力は通用するのだ。しかし、それも命中させられなければ何の意味も持たない。

 

「なぁっ!! 惜しい!!!」

(いやまだだ!! こんな事で諦めない!!! 良く考えればこんなもの、刀剣系の偽物だ!!!

女神之剣(ディバイン・スワン)》はなんでも切れる(・・・・・・・)能力なんだ!!! このまま剣を折ってでも真っ二つにする!!!!!)

「ぬああああああああああ!!!!!」

 

ブレイブはバサラと鍔迫り合いになっている状態で、渾身の力を込めて剣を押し込んだ。バサラもブレイブの意図を察知したかのように右腕に力を込めてブレイブを迎え撃つ。

 

金属が軋み、泣き叫ぶかのような音が周囲に響き渡る。しかしバサラの剣にヒビが入るような様子は無い。

いくら複製品とはいっても彼我の能力の精度は互角。それがブレイブの置かれた現実なのだ。

 

『ガァンッッッ!!!!!』

「!!!!」

 

バサラは強引に右腕を振るってブレイブの攻撃を弾き飛ばした。その瞬間にブレイブは現状でもバサラに勝利する事は出来ないのだという事を理解した。

 

(こ、このままじゃダメだ!!! 確かにレオーナやカーベルの能力でバサラの攻撃は防ぎやすくなった。

だけどこのままじゃ攻撃力が足りない!! この戦いに勝つにはもっと別の何かが要る!!!)

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