転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
バサラの変形した顔面による一撃の威力は凄まじく、フォースを一発で数十メートル以上も吹き飛ばした。そして数十メートルという距離は周囲の状況を一変させるには十分過ぎた。
自分の体に掛かった運動エネルギーが消耗し尽くされ、着地したフォースは真っ先にブレイブ達の元へ戻ろうとした。それは
しかし、ブレイブ達よりも優先して対処しなければならない事態が眼前に巻き起こっていた。それこそが彼女の後ろで大挙しているチョーマジンの大群だった。逃げ遅れた妖精族の人々がそのチョーマジンの手に掛かろうとしていたのだ。
*
(クソが!! あの妖精の人達を見捨ててここに戻ってくるなんざ出来なかった!!!
それにこいつら、俺に気付いた瞬間脇目も振らずに襲い掛かって来やがった!!! まるで俺をここに推し戻そうとしてるみたいによ・・・・・・!!!)
フォースはチョーマジンが雪崩てきた時にはバサラの元へ向かっている事を理解していた。しかしフォースにはチョーマジン達を引き付ける以外の選択肢は取れなかった。それは即ち一般の人々を犠牲にする事だからだ。
「ブレイブすまねぇ!! こうする以外にどうしようも無かった!!!」
「分かってるよ、その位なら私でどうにか出来る!!
《
「!!?」
ブレイブがそう叫んだ瞬間、フォースの後方で跋扈していたチョーマジン達が将棋倒しのように倒れた。
「一番先頭に居たチョーマジンを一瞬、めちゃくちゃ遅くした!! これで少しは時間が稼げたでしょ!?
レオーナ、バサラの動きを止めて!!! 今から全力で決着を付ける!!!!!」
「「おう!!!」ウス!!!」
大量のチョーマジンという逆境に立たされながらも、ブレイブの闘志は緩んではいなかった。寧ろこれから一瞬でこの戦いを終わらせるという決意が目に灯っていた。
その言葉に触発されるように、レオーナは武器を弓矢に戻して矢をつがえていた。矢は三本。バサラの右手、右腕、右肩を狙っていた。
『ズドズドズドッ!!!』
三本の矢は《
戦闘以外に余計な感情を持たないバサラにはただ矢を命中させただけでは隙を生む事は出来なかっただろう。故にレオーナは矢に少量の《
(《
「カーベル!! 今ッス!!!」
「はい!!! 《
レオーナに続く形で、カーベルが自分とバサラの頭部の間を渡すように暴風を巻き起こした。しかしそれはバサラを攻撃しようとして発生させたのではない。その暴風はいわば、追撃の為の滑走路だった。
「フォース!! お願いします!!!」
「おう!!!」
カーベルが巻き起こした暴風の中にフォースが飛び込んだ。レオーナが矢を放った時、既に移動していたのだ。
暴風の中に飛び込めば当然、フォースの身体は物凄い速度で錐揉み回転する。それによって生まれる遠心力がフォースの求めるものだった。
「もう一発食らっとけ!!!!! おるああああッッッ!!!!!」
『ドゴォンッッッ!!!!!』
件の遠心力に加え、フォースの《
左腕で防御はされたものの、バサラの行動の選択肢を削ぐ事自体に意義があった。
「左腕も塞いだぜ!!! ぶちかませ!!!」
「うんっ!!!」
フォースの攻撃が成功したと認識した瞬間には、ブレイブが《
狙いは最低でも腰から上、理想は首、バサラの生態構造は分からないが一撃で生命を絶つ可能性が高い箇所を狙った。
「━━━━いや、それには及ばないよ。」
『!!!!?』
その瞬間、バサラの身体が腰から真っ二つに両断された。しかしそれはブレイブの攻撃によるものでは無い。
バサラが両断された瞬間、剣特有の斬撃音すらも鳴らなかった。しかしその直前に聞こえた声には覚えがあった。その声の主は森の奥から姿を現した。
「ルベドさん!!?」
「総隊長さん!!?」
「ルベド様!!?」
ルベド・ウル・アーサー
かつてギリスと激闘を繰り広げた原初の勇者にして現
何故彼がこの場に居るのか、ブレイブ達が真っ先に求める疑問の答えは彼の口から語られた。
「申し訳ない。ギリスが吹き飛ばされた時には向かっていたんだが、露骨な妨害にあった。まさかあそこまで鈍っているとはね。
兎に角、君達