転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
世界樹から凡そ数十メートル離れた地点で巻き起こっていたのはハニとダクリュールの一騎打ちだった。
ハニの一撃から始まった一戦はレオーナとディスハーツの戦場への乱入やリルゾールの魔界樹魔法の横槍など二転三転の様相を見せたが、結局は二人の激突に立ち返った。
元々負傷を負っていたディスハーツはバサラの登場を機に撤退した。ハニはほんの数分戦っただけでディスハーツの能力の脅威性を十分過ぎる程に理解していた。
即ちハニは、新たに戦場に召喚された
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
ハニはダクリュールが召喚した大量の砂の恐竜の猛攻を凌ぐ事に全神経を注いでいた。彼女の
目の前の猛攻に意識の全てを集中させなければとうの昔に上半身と下半身は生き別れていただろうと、そう思わせるだけの迫力があった。
「だっはっは!!! どんどん動きが鈍ってるぜ!? 隣にかわい子ちゃんが居なくなって気が抜けちまったか!!?」
バサラを
余裕の表情と挑発的な言動も半分は虚勢だった。自分は決して手を抜いている訳では無いのに、辛うじてとはいえ
(俺は別にハナっから一度も手は抜いちゃいねぇ。それでも死なねぇのは伊達にルベドの部下を名乗ってる訳じゃねぇって事か。
それに鈍ってるなんて冗談じゃねぇ。寧ろ動きに無駄が無くなってる。恐竜共の動きに慣れ始めてるって事だ。やっぱりこんな腰巾着共の手に負える相手じゃなかったな。)
今のハニの命を繋いでいるもの、それは数多くの魔物と戦い生き延びたという揺るぎない経験だった。それによって恐竜達の次の攻撃を先読みし、致命傷を避ける事を可能としていたのだ。
しかし、それならば突破する方法も容易に見えてくる。ダクリュールはそれを実現させる為の行動を恐竜に命じた。
『ガァンッ!!!』
「んぐっ!!?」 (よし来た!!!)
砂の恐竜の内の一体が、尻尾を振り上げるような一撃をハニに繰り出した。ハニの剣はその一撃によって吹き飛ばされ、無防備な姿をダクリュールに晒す。
その一瞬を見逃す事無く、ダクリュールは飛び上がっていた。全身に纏った砂の鎧の、腕に付けられた篭手を鋭利な刃に変形させる。
(!!! さっきよりも早い!!!)
「いくらルベドの下で鍛えられてるからって、その首切り落としゃ生きてられねぇだろ!!?」
「!!!!」
この一撃で戦いに終止符を打つという気概を持ったダクリュールの脚力はこれまでで最高潮の爆発力を発揮した。
狙いは首の切断。頸動脈ではなく確実にその命を絶つ。彼らの攻撃対象はヴェルダーズに敵対するか否かであり、そこに性別の優劣は存在しない。
「《
『ガァンッ!!!』
『!!!!?』
ダクリュールの篭手の刃がハニの首に命中する瞬間、光の格子状の盾がその刃を防いだ。その盾を、そしてその際に聞こえた声をハニとダクリュールは良く知っていた。
「ハニさん!!! 助けに来たよ!!!」
「ホタルちゃん!!!」
(クソッ!! チンタラやり過ぎたか・・・・・・・・・!!!)
ハニとダクリュールの上空で、蛍変ずるキュアブレイブが手を伸ばしていた。
そして時を同じくして、コキュートスの氷塊をレオーナが叩き割り、ダルーバの巨岩の幻覚をフォースが砕き、リルゾールがグラトニーに植え付けた魔界樹の芽をカーベルが風で刻んだ。
つまり、ブレイブ達は間に合ったのだ。窮地に陥っていたグラトニー達を寸での所で助け出す事で、ルベドから託された役目を果たして見せた。
「キュアブレイブ。
って事はルベド辺りに押し付けて来たか!!? 人様に貧乏クジ引かせるたァ勇者の名が聞いて呆れるぜ!!!」
「押し付けたりしてないよ!! 私達はルベドさんから託されたの!!
私の仲間達も、ハニさん達も、そしてこの里にいる人達もみんな助けてみせる。それがルベドさんに託された私達の役目だから!!!」
「そいつァ出来っこねぇ役目だな!!! お前はこれからこいつらに踊り食いにされるんだからよ!!!!」
「!!!」
体力を節約する為に《