転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
コキュートスは自分の放った氷の攻撃が破壊された事を真っ先に理解した。カイとリズハをの命を狙って繰り出したその攻撃を砕いて防いだのは
これでこの戦いが、自分の勝利で終わると確信していたコキュートスの精神はレオーナの登場で少なからず動揺したが、直ぐにそれを押さえ込んだ。
今自分が身を置いているのは一対一の決闘でもルールに守られた試合の場でも無い、乱戦の場である。であるならば何処からか横槍が入ってくる可能性は十分にある。その幸運が自分では無くレオーナに向いたと言うだけの話だ。
何より、コキュートスの意識は即座に別の要素に向いた。それはレオーナが持っている武器だ。
(アノ武器ハ何ダ? マサカ、キュアレオーナの新シイ
先日キュアフォースハ確カ、武器ノ形ヲ取ッタ
コキュートスの放つ氷は彼の
それを容易に粉砕するレオーナの能力の脅威度を、コキュートスは真っ先に見抜いたのだ。
(確カキュアフォースノ武器ニハ、フォラスノ体液ヲ個体ノヨウニ弾キ飛バス能力ガ備ワッテイタ。
ナラバアノハンマーノヨウナモノニモ何カ能力ガアル筈ダ・・・・・・・!!!)
コキュートスが思考している最中、レオーナは負傷しているカイとリズハを庇うように二人の前に着地した。
身体中に氷や傷を負ったカイを見て、レオーナは彼がリズハを守りながら戦っていた事を理解した。
「レオーナ・・・・・・・!!」
「よく頑張ったッスねカイさん。リズハを守ってくれてありがとうッス。
後は自分に任せて下さいッス!!!」
レオーナは己の
レオーナ達三人は豪華客船グランフェリエの一件で行動を共にしている。それ故に彼女達の間に生まれる結束もより強固になっている。
対するコキュートスはこれから戦う事になるであろうレオーナが何をするつもりかを冷静に分析していた。
(結論、恐ラクレオーナハアノハンマーヲ主体ニ戦ウツモリダロウ。
奴ノ本職ハビーストテイマーダガ、コノ近辺ニ私ノ脅威ニ成リ得ル様ナ動物ヤ魔物ハイナカッタ。
加エテ《
ナラバ私ガ取ルベキハ、アノハンマーノ射程ニ入ラセナイ攻撃ダ!!!)
「《
レオーナが地に足を着けた瞬間、コキュートスは力強く大地を踏み締めて能力を発動した。
氷の塊が膨張し、津波のようにレオーナの方へ迫って来る。この一撃でレオーナの能力の情報を少しでも明らかにしようという目論見だった。
「━━━━それ、さっきと同じやり方ッスよね? 思ったより芸の無い奴ッスね!!!
来い!!!! 《アイラー》!!!!!」
「!!!!?」
コキュートスが発動した氷塊の後方からレオーナの声が聞こえた。その次の瞬間、氷の壁を突き破るようにして
少なくともコキュートスはレオーナが火属性の強力な魔法や
つまりこの現象はレオーナの新しい能力によるものだ。そして即座にその現象の正体は明らかとなった。
(!!? アレハ、キマイラ!!!? マサカ━━━━!!!)
レオーナの前に立っていたのは獅子と山羊の頭部を持った魔物、キマイラだった。その二つの口から火の粉が漏れているのを見て、先程の火柱がキマイラの口から放たれたものである事を理解する。
「行くッス!!! 《ケルギラ》!!!!!」
(!!! 直接攻撃カ!!!? ガードヲ━━━━)
『ズバババッ!!!!!』「ッ!!!!?」
コキュートスは迫って来るアイラーに、半ば反射的に両腕を交差させて防御を試みた。その動作は確かに間に合ったが、彼の脇腹の外皮が深々と切り付けられた。その理由はコキュートスの両腕と脇腹の三点が同時に攻撃されたからだ。
(!!! アレハ━━━━!!!)
コキュートスは後方に視線を送り、目の端でキマイラのアイラーが姿を変えた事を視認した。
それは三つの首を持った巨大な狼の魔物、ケルベロスだった。
(キマイラガ私ニ向カッテ来ル途中デケルベロスニ変化シタ・・・・・・・!!!
間違イナイ、コンナ事ガ出来ルノハ
コレガ奴ガ今マデ死ナナカッタ理由トイウ訳カ・・・・・・・!!!)