転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
キュアカーベルことフゥ・フルフワン・ティンカーナは
その際に関係者であるギリス達や、新たに仲間となった蛍達の事を教えられた。そしてリルゾールについても、補足程度とはいえその出生や能力を教えられている。
そして今、その教えられた情報はカーベルにとって仲間達を守る為の救いの手であり、彼女の行動を制限する足枷でもあった。
*
(ふっふっふ。やはり追ってくるな。分かっているが故にそうせざるを得んとは難儀な物よのォ!!)
リルゾール、正確には彼女の遺伝子情報を盗み取ったフォラスの分身体は、翼を羽ばたかせて更に上空へ飛び上がった。
キュアカーベルはそれを見た瞬間、カーベルはリルゾールを追い掛けるように飛び上がった。決してリルゾールを逃してはならないという強迫観念のような感情がその顔に現れていた。
「
「!!!」
リルゾールは出し抜けに振り返り、カーベルに向けてそう言葉を発した。その言葉は正しく、カーベルの図星を突いていた。
リルゾールの狙いは、世界樹に向けて《
たとえそれがカーベルを誘う為の虚構だとしても、カーベルにはそれが無視出来ない。万が一にも世界樹を攻撃された場合は、何を引き合いに出しても釣り合いの取れない損失を被る事になる。それは自分達の敗北を意味している。
それが、その恐怖めいた感情こそがカーベルの足枷となっていた。相手にこの
「儂が此の里を滅ぼす気があるか否かに関わらず、貴様は儂に目を向ける他無い。何より、ガミラと戦ってブレイブを永らえさせた忌まわしき力もある。
ならば世界樹より先に、貴様の息の根を止めておくとしようか!!!」
リルゾールはカーベルに向けて、紫色の木の根を三本放った。それは魔界樹魔法の一つだ。
その魔法は先程グラトニーに向けて放ったものと同様、根を植えた人間の魔力を栄養として成長する性質を持つ。妖精族であるカーベルも同様に栄養の宝庫も同然だ。
「カーベル!!! 体で受けるな!!!
そいつは相手の魔力を吸う魔法だ!!!」
「えぇ。無論
《
『!!?』
カーベルがそう言った瞬間、彼女の手が光り、長く変形して先が六芒星の形を取った杖に変化した。
カーベルがそれを振るうと、彼女の方へ向けて飛んでいた木の根が方向を変えた。
「ぬぅっ・・・・・・!!」
(彼れはもしやせんとも、キュアフォースの時と同じ形態の
奴が杖を振った瞬間、魔法の支配が儂から離れた。という事は能力はサリア、と同じような魔法の支配、軌道の変化か・・・・・・!?)
カーベルはリルゾールの攻撃を見た瞬間、それが魔法によるものである事を見抜いていた。
《
「・・・・・・此の体に備わっておった能力の情報に救われたという事か。じゃが其の能力、発現して碌に時間も経っておらんじゃろう。
其の程度の俄仕込みの能力で儂の攻撃を凌ぎ切れると思っておるのか!!?」
「問題ありませんね。私の
「抜かしおる!!! 其の女神こそ、儂等がお仕えする陛下に敗れた醜い敗残兵じゃという事を忘れたか!!!」
その言葉を皮切りに、カーベルの暴風とリルゾールの植物が一斉に衝突した。それを上空から見上げ、奥歯を噛み締めて音を鳴らす者が居た。
先程までリルゾールと戦っていた
(・・・・・・私は一体何をやっておるのだ!!!
今日だけで何度人に助けられた!!? 今迄に一体何度醜態を晒した!!?
私は魔王 リルア・ナヴァストラじゃというのに、こんな所で友を守る事すら出来ず、一体何を━━━━!!!)