転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
それは、リルゾール=ミストルティンの能力を知っている者であれば誰もが考える最悪の可能性。《
故に、シャルディアもグラトニーもカーベルも、リルゾールの遺伝子情報をフォラスが盗み取った時点で
しかし、その上でもリルゾールの、否、フォラスの悪知恵が勝った。リルゾールすらも持ち合わせていなかった魔界の植物の知識を総動員させて遂に辿り着いた。
世界樹にその手を触れるという、目的へと。
***
「《
『!!!!!』
それは、この
リルゾールが世界樹の幹に手を触れて、能力を発動させた。
『ガッ!!!!!』
「!!!」
本来、発光に音など有る筈が無い。しかしその時、リルゾールの手から放たれたその紫色の禍々しい光はカーベル達の聴覚にそのような音を錯覚させた。
まるで白い紙に一滴の墨汁が垂らされてその漆黒が染み込んで伝播するように、その紫色の光は世界樹全体に行き渡り始めた。
(ぬぅっ!!! 流石は世界樹!! 発動して直ぐにとは行かんか・・・・・・!!!)
「《
「!!!」
《
(不味い!!!!! 不味い不味い不味い!!!!!
あの様子では世界樹は、後一分も持たない!!!!!)
リルゾールの能力を知っているからこそ、現状が如何に危険かが分かる。
リルゾールの能力を知っているからこそ、現状どれだけの猶予があるかが分かる。
リルゾールの能力を知っているからこそ、その猶予の間に危機を脱しなければならないと分かる。
今グラトニーは誇張でも何でもなく、残る体力の全てを注ぎ込んででもこの危機を凌がなければならないと思って動いた。
『ビュゴオッ!!!!!』
「!!! グラトニー!!!」
グラトニーは《
最短距離でカーベルを足止めしているチョーマジンの大群を薙ぎ倒し、リルゾールの息の根を止める。今この場で
「愚かな!!! 儂が其の程度の事を想定しておらんとでも思うてか!!!
《
「!!!」
リルゾールは再びその能力の名を叫んだ。その瞬間、植物を素体としたチョーマジンの大群が紫色に変色し、混ざり合い、一体の巨大なチョーマジンに変化した。
(世界樹の時は手で触れていたのに、遠隔で━━━━!!!)
『バゴッ!!!』
「!!!」
巨体のチョーマジンがカーベルを殴り飛ばした。その時カーベルが考えていた事はリルゾールに対する知識不足が故だ。
《
しかし植物を素体としたチョーマジン程度であれば、手で直接触れずとも変化させられる。それはカーベルにも、そしてグラトニーにとっても想定外だった。
「ぐっ!!! 邪魔だァッ!!!!!
《
一撃で目の前の足止めを突破しなければリルゾールを止められる可能性は格段に下がる。退路は既に絶たれていた。
「ぬあああああッッッ!!!!!」
『ズガアッッッ!!!!!』
グラトニーの《
「ぐうっ!!!」
今の一撃でグラトニーは、残る体力の大半を一気に消耗してしまった。その反動は大きく、グラトニーの意識は一瞬 遠のいた。
しかし精神力で意識を取り直し、リルゾールへと向き直った。世界樹が魔界の植物に変わるまでの猶予は、後三十秒程しかない。
(お前なんぞに世界樹を、この
私は、私は━━━━!!!)