転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

5 / 518
05 あなたは一体? 少年の力と正体!

「……何言ってるの………?」

突如現れた見知らぬ少年は、ブレーブに向けて「待っていた。」と言ったのだ。

 

「この俺に横槍入れるたァ、

わかってんのか?ガキが。」

ダクリュールは冷静を装っているが、明らかに内心 激怒していた。

 

「あぁ。分かってるさ。貴様が何者なのかも貴様らのバックに誰がいるのかもな!!」

 

「……??」

 

ブレーブは戸惑っていた。この少年、明らかにヴェルダーズに対して感情的になっている。

 

「……とにかく、彼女は俺に必要なんだ。」

 

 

━━━━━━ヒュッッッ!!!!

 

 

「何ッッッ!!!??」

 

いつの間にか、少年がヴェルダーズの背後へ回っていた。それだけではない。

 

「えっ ちょっ あの…………!!」

 

ブレーブが少年にお姫様抱っこをされていたのだ。

 

「なッッ………

テメェ………!!!」

「何を驚いている?

今のはただの普通贈物(ノーマルギフト) 閃光(ヒラメキ)だぞ?」

 

閃光(ヒラメキ)

脚力を上げ、短距離を一瞬で移動出来るもっともポピュラーな贈物(ギフト)の一つである。

 

もちろん、ダクリュールもそのことは分かっていた。それでも彼が驚いているのはその精度故である。

 

この少年は今、ダクリュールの真ん前にいたブレーブを抱きかかえて救出し、そのまま彼の背後に回る という芸当をこなして見せたのだ。

しかも、究極贈物(アルティメットギフト) 恐竜之王(ティラノサウルス)を発動している状態に対して。

 

「テメェ一体………」

「今に思い知ることになるさ。」

 

 

「……まぁ、お前からこの状態(・・・・)で逃げられそうにはないな。」

「何!!?」

「今の状態でどれだけ持つか………」

 

少年はそう言うと全身に力を込めた。

 

 

 

 

「……………何…………だと……………!!!!?」

「あなた、その姿は………!!!?」

 

ダクリュールとブレーブは呆気に取られた。

さっきまでの小柄な少年とは打って変わって、彼の姿は10代後半のような青年へと変化していたのだ。

 

「……腐ってもお前はあのヴェルダーズ(・・・・・・・・)が信頼する戦士だ。」

 

青年がダクリュールに向けて手を突きつけた。ブレーブを片手で抱えたままで。

 

「……だから…………」

 

 

 

 

 

加減はなしだ。

 

 

ビュゴオオオオオ!!!!!

 

青年の手の平に炎が蓄積されていく。

 

(魔炎(グレイズ)か!!?

なんて規模だ!!!)

 

 

青年は火を打ち込んだ。

地面に(・・・)

 

「!!!!?」

(しまった!! あれは煙幕代わりか!!!)

 

煙が晴れると案の定、その青年もターゲットの戦ウ乙女(プリキュア)もそこにはいなかった。

 

「畜生!!!!

どこ行きやがった!!!!

出て来やがれ!!!!!

畜生!!!!! 畜生!!!!! 畜生!!!!!」

 

ダクリュールはその場で叫ぶことしか出来なかった。彼は確かにブレーブを追い詰めていた。

勝負に勝って試合に負けるとは、このことである。

 

 

――――――――――

 

 

 

「カハッ」

その青年は元の少年に戻っていた。

「………くそっ。やはり全盛期(・・・)のようにはいかないか………!!!」

少年は口に付いた血を拭いながらそう呟いた。

 

「えっと……君は一体………」

ブレーブはまだ彼に抱かれたままだった。

少年は彼女を抱えたまま空を飛んでいる。

 

「今はここから移動するのが先だ。

それからいい加減変身を解いたらどうだ?」

「……あぁ。そうだった。」

 

ブレーブはゆっくりと体の力を抜いていく。

すると、ブレーブの姿は元の夢崎蛍に戻った。

 

「蛍!お疲れ様ファ!」

どこからともなく蛍のそばでフェリオが声をかけた。

 

「お前が戦ウ乙女之媒体(プリキュアトリガー)か。実物を見るのは何年ぶり(・・・・)だろうな。」

「蛍を助けてくれてありがとうファ!」

「礼はいらない!とにかくここから離れるんだ!近くに俺が隠れ家にしてるところがある。話はそこに着いてからだ!」

 

 

 

 

***

 

 

 

 

少年に連れられた所は、地下の廃墟と言うような場所だった。

 

「ここは………?」

「ここはかつて俺の軍(・・・)が使っていた施設の跡地だ。

荒れているが清潔にはしてある。

まぁ座れ。」

「はい……。」

 

彼に言われるがまま蛍は近くの椅子に腰を下ろした。

「まず俺が何者かを話す前に、俺を解析(アラナイズ)しろ。それで大体わかる筈だ。」

「わかった………!!!!?」

 

そのウィンドウに書かれていたのは、

 

名前:ギリス=オブリゴード=クリムゾン

年齢:???

種族:魔人族

職業:《魔王》《魔剣士》

性別:男

贈物(ギフト)

究極贈物(アルティメットギフト)

混沌之王(アスタロト)

堕天之王(ルシファー)

破滅之剣(イヴィルノヴァ)

 

究極贈物(アルティメットギフト)以下はウィンドウをスライドしないと確認出来なくなっていた。

 

「今はそのくらいでいいだろ。

お前は戦ウ乙女(プリキュア)なんだろ?だったらあの女神から聞かされている筈だ。

ヴェルダーズは"魔王"や聖騎士みたいな人々を陥れて来たとな。」

 

「まさか………」

「あぁ。俺がその魔王だ。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。