転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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500 狙われた世界樹!! カーベルとグラトニーの防衛戦!!! (再訪)

「!!!」

 

それ(・・)を真っ先に感じ取ったのは、キュアフォースと戦っているダルーバだった。即ち、そのような反応が出来る程彼はまだ体力を残していた。

腕や足に多少の擦り傷や打撲を負っているが、顔や胴体などの急所に攻撃は受けていない。

 

そしてそれはフォースも同じである。ダルーバの十八番である《幻覚之王(アザゼル)》の幻覚の攻撃は既にフォースに読まれている。

互いに有効打を与えられない、そんな膠着状態が続いていた最中の出来事だった。

 

(リルゾールが、負けた・・・・・・・!!!)

「・・・・・・・!!!」

 

ダルーバが視線を向けたのは世界樹の方向。そこで何が起こったのか、即座に理解した。それはリルゾールの力を持ったフォラスの分身体の敗北。自分達が世界樹を落とし損ねたという事だ。

そしてそれをフォースも察知していた。先程、世界樹が禍々しい光に包まれた時、何か唯ならない事が起ころうとしている事を感じ取った。

しかし、その予感は現実にはならなかった。世界樹は即座に、元の姿を取り戻した。ダルーバが顔色を変えて世界樹の方向を見たのは、その直後だった。

 

「・・・・・・・こうも立て続けに続くとさァ、いい加減嫌になって来るよな。」

「?」

 

ダルーバは心の根底では、フォラスが持つリルゾールの能力の強大さを認めていた。そして、自分を含めた仲間達が決して勝算の無い勝負などしない事を理解していた。

即ち、リルゾールは高い確率で世界樹を落とせる見込みがあって行動を起こしたのだ。しかし現実は異なり、リルゾールは負け、世界樹は依然としてその姿を保っている。

 

ならばその理由はなにか、ダルーバは程なくして結論に辿り着いた。彼女と戦っていた者が追い詰められた結果、何かしらの力を目覚めさせて形成を逆転させた、という事である。

 

(・・・こいつもツーベルクで新しい能力を発現させた(ってか今も持ってる)。

それもキュアブレイブの刀剣系の発現が切っ掛けだ。メカニズムを言語化して説明はできないけど、そうとしか考えられない・・・・・・・。)

 

その推論に至る為の根拠を、ダルーバは既に持ち合わせていた。今しがた胸中で言った、ブレイブの刀剣系がその根拠である。

刀剣系究極贈物(アルティメットギフト)を発現させた者には、十一種全ての系統の究極贈物(アルティメットギフト)が発現する。非論理的な話ではあるが、ブレイブの周囲に居た人間達がその影響を受けて次々に能力を発現させたのだと、ダルーバもそう考えていた。

 

「・・・・・・・一体どこの誰がこんな舐めたマネしてくれたか知らないけどさ、こうなった以上俺に出来る事は一つしかないよな。

お前の死に様をそいつに見せつけて後悔させてやるよ!!!」

「お前が逆境に強いタイプだったとは驚いたぜ。なら俺はこの流れに乗って、そのひょろいハラワタ蹴り潰してやるぜ!!!」

 

 

 

***

 

 

「・・・・・・・うぐっ!!」

「!!! グラトニー!!」

 

場所は世界樹の枝の一本の上。リルゾールから世界樹を守る戦いに辛勝したグラトニーは、意識が遠のいて片膝を着いた。

この戦いだけでグラトニーは、体に残る解呪(ヒーリング)を殆ど出し尽くし、その状態で新たな究極贈物(アルティメットギフト)を行使した。最早立っている事すらままならない状態だ。

 

加えてグラトニーの表情があまり明るくなかった理由は他にもあった。それはこの勝利が自分達に大きな功績をもたらさないという事だ。

リルゾールはフォラスの分身体であり、その本体は既に戦線から引いている。そのフォラスが自分の弱点を対策していない筈が無い。恐らくはリルゾールを倒しても、本体のフォラスには何の影響も無いだろう。

世界樹を守る事は出来たが、それ以上の戦果は上げられなかった。

 

(・・・・・・・世界樹を守る事が出来た、今はこれで良い。だが満足などするな。この程度でへたばっていては友を守るなど夢のまた夢)

『ドゴォッ!!!』

『!!!?』

 

グラトニーの思考を現実へ引き戻したのは、世界樹の幹に何かが衝突した衝撃音だった。

 

「・・・・・・・グゥッ!!!」

「!!! ニトルさん!!!」

 

世界樹へ吹き飛ばされたのはニトルだった。全身に痛々しい生傷が見られるが、まだ戦う為の余力が残っているように、グラトニー達の目には見えた。

 

「! グラトニーにカーベルか!!

この状況、どうやら勝った直後って感じか。」

「! えぇ。危うい所でしたが、もう世界樹に危険はありません。」

「そうか。そいつァ何よりだ。

だがこっちはそうも言ってらんねぇ。野郎、面に一発ぶち込んだ(・・・・・・・・・)のに、まるで怯む様子がねぇ・・・・・・・!!!」

「!!?」

 

グラトニー達は確かに、世界樹を守る戦いに勝利した。しかし、全体での戦いは終わっておらず、そして戦場は往々にして入り乱れる。

グラトニー達に今、新たな敵が襲いかかろうとしていた。

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