転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
グラトニーとカーベルは世界樹を守る戦いに確かに勝利した。しかし、
そして里に居る者は、敵も味方も戦場を指定して戦っている訳では無い。故に当然、戦場同士が重なり合う可能性はある。
そして今、グラトニー達の戦場とニトルの戦場が重なり合おうとしていた。
*
「野郎!? それは誰の事ですか!!?」
「んなもん決まってんだろ。 族長さんを殺そうとした━━━━」
『バサァッ!!!!!』
「!!!『!!!?』」
「━━━━ちょこまかと逃げ惑うガキだな。だがあの勇者気取りとの分断は出来た。この場で鯰に切り裂いてやる!!!」
世界樹を背にして集まったグラトニー、カーベル、ニトルの三人の前に、その敵が姿を表した。
その敵の表情は憎悪の一色に染まり、頬は殴られて腫れ上がっていた。しかし戦意は衰えていないどころか、更に燃え上がっているようにも見えた。
しかしそれよりもグラトニーの目を引いたのは、その敵の身体的な特徴だった。
その敵は全身を黒い衣装で覆っていた。そして髪も目も、更には背中から生えた一対の羽根も、全てが漆黒に染まっていた。グラトニーはその身体的特徴を持つ種族を知っていた。
「馬鹿な!!
あっ!!!」
自分の口から出た
グラトニーはブレイブから、シャルディアを襲った
シャルディアに復讐心を燃やし、成り行きで
「━━━━こいつがブレイブが言っていた、シャルディアを襲った奴なんだな?」
「おうともよ。自慢じゃねぇが、今まで俺とブレイブで相手してたんだ。
言っとくがあの面については何も言うなよ? なんせあいつは俺達を━━━━
ッッッ!!!!!」
『ドスッ!!!!!』「!!!?」
グラトニーに向けたニトルの軽口は、言い終わる前に終了させられた。彼に向かってスキュアが一直線に突っ込んで来たからだ。
スキュアは手に練り上げた影を纏わせて刃を形成し、そして己の
辛うじてニトルは反応して身を躱した。スキュアの刃は世界樹の幹に深々と突き刺さった。そこは今までニトルの眉間があった場所だ。
「な? こいつァ俺達を殺すのを何とも思ってねぇんだ よッ!!!」
「!!!」
辛うじて回避に成功し、隙を見せたスキュアに向かって、ニトルはカウンターの要領で蹴りを放った。
しかしスキュアは冷静な判断で手の影の凝固を解き、軽々と回避した。好況は一転し、今度はニトルがスキュアに隙を見せる形となった。
(やべっ━━━━!!!)
「終わりだな。」
「いいえ!! 《
「!!!?」
ニトルに止めを刺そうとスキュアが体勢を傾けた瞬間、カーベルが懐に飛び込んで塵旋風を発動させた。
スキュアの身体は巻き込まれる形で回転しながら急上昇し、三人の視界から消えた。
「す、済まねぇ、迂闊に飛び込んじまった・・・・・・・!!」
「お礼には及びません。彼女が何者か分かりませんが、兎も角少し時間は稼げたでしょう。この隙に体勢を━━━━」
「ニトルさん!!! ニトルさぁん!!!」
『!!』
グラトニー達三人の前に、ブレイブが姿を表した。体力を節約する事よりも機動力を優先した、《
「良かった!! 無事だったんだね!!
ってあれ!? 三人だけ!? そっちにスキュアが行った筈だけど━━━━!!」
「そいつァ大丈夫だ。あの黒女ならカーベルがぶっ飛ばしてくれた。少しだけだが戻って来れねぇ。」
「えぇ。後、リルゾールの分身体もつい先程撃退に成功しました。もう世界樹に危険はありません。」
「そ、そうなんだ。良かった・・・・・・・!!」
「はい。それも全て、グラトニーが発現させた新しい
「えっ!?」
*
カーベルはグラトニーが新たに発現させた、《
「す、凄い!!
あっ!!!」
「!? どうしました!?」
「━━━━そんな事、いや、出来る!!
グラトニー!! お願いがあるの!!! さっき使えるようになったっていうその槍の
「!!?」