転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「ルベドを助けるだと・・・・・・・!?」
グラトニーは一瞬、ブレイブに何を言われたのか分からなかった。かつての魔王として戦った経験からも、彼の実力の程は良く知っている。
そのルベドが人の助けを欲している程追い詰められていると、ブレイブはそう言ったのだ。ブレイブの言う事を信じたくはなかったが、ルベドを追い詰める程の力を持つ人物がこの
「あ、そ、そうか! グラトニーはまだ知らなかったね!」
ブレイブはグラトニーの怪訝そうな表情を見て即座に、自分がまだ持っている情報を伝えていない事に思い至った。
一呼吸置いてチョーマジンの最上位種がこの
「そうだったのか。もしや先程の二回の衝撃もそいつの仕業なのか!?」
「うん。一回目はギリスで、二回目は私。
そうだ、その能力の他に、馬鹿力と一瞬で撃てる魔法も持ってる。私達四人掛かりでもギリギリの勝負だった。ルベドさんもどうなってるか・・・・・・・!!」
グラトニーの表情はブレイブの話を聞く度に険しくなって行った。
初めから疑ってなどいなかったが、自分の語る内容が偽りでない事をブレイブの表情が語っていた。それ程までに敵の奥の手は強大なのだ。
「つまりさっきの話はこういう事か。
その肉体を変形させる
「うん。槍を当てるのはルベドさんの攻撃を
その時に今度こそ、私がとどめを刺す。今までルベドさんにはたくさん助けられてきた。今度は私がルベドさんを助ける番。その為に力を貸して欲しい・・・・・・・!!!」
ブレイブはグラトニーを一目見て、既に彼女が体の中にある体力を殆ど出し尽くし、立っている事すらままならない状態にあると見抜いていた。
しかしそれでも、グラトニーの能力にしか活路を見出す事が出来なかった。ブレイブの中では今、グラトニーにこれ以上無理をさせたくないという思いとルベドを助けたいという思いの二つが混在していた。
「・・・・・・・よし分かった!! 私をルベドの所まで連れて行け!!
心配などするな!! まだ槍一本投げられるだけの体力は残っている!!」
「では私も行きましょう!! 私の《
私も
「・・・・・・・!!
ありがとう二人共!! じゃあ私がルベドさんの所まで━━━━」
「させると思うのかァ!!!!!」
『!!!!!』
ルベドを助け、バサラとの戦いを終える為の策を練っていた三人を頭上から叩く怒声があった。見上げると、スキュアが修羅のような表情でブレイブ達に向けて急降下していた。
その手には影を練り固めて形成された刃が握られ、真っ直ぐにブレイブ達の命を狙っていた。
「ぬああっ!!!!」
「《
『ガァンッ!!!』
スキュアの振り下ろした刃を、ブレイブは光の格子で受け止めた。重力加速度などの要素は含まれているだろうが、その威力と気迫は体力の消耗を全く感じさせなかった。
(~~~~~~~~!!!
《
「チッ!! しつこい女だぜ!!」
『ダンダンダンッ!!!』
『!!?』
スキュアの攻撃を受けていたブレイブの耳に、三発の発砲音が聞こえた。そして次の瞬間、ブレイブの足から地面の感覚が消えた。
代わりにブレイブの体にあったのは高速で移動する感覚だった。その隣には、同じ状態にあるグラトニーとカーベルの姿もあった。それを見て、ブレイブは誰が何をやったのかを理解した。
「ニトルさん!? 何を━━━━!!!」
「こいつは俺がここで食い止める!!! 総隊長さんにはお前らの力が必要だろ!!?」
ニトルは炎の弾を三発撃ち、それとブレイブ達を《
「無茶だよ!! これ以上一人で戦うなんて━━━━!!」
「そう思うなら最速で総隊長さんを助けてやりな!! そうすりゃこいつも白目剥いてひっくり返るだろうよ!!!」
「!!!」
その言葉を聞いて、ブレイブはニトルが先程の自分と同じ事を考えているのだと理解した。
ブレイブがグラトニーの力を借りようとしたように、ニトルもまたブレイブの力を借りる為に奮闘している。
それを理解して、ブレイブの意識はルベドの方へ集中した。