転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
スキュアの意識の中では、ニトルは最早格下では無くなっていた。仮にそうであるならば、最初に戦った時点で彼の首を取っているに違いない。
そのように認めてはいても、ニトルへの感情は最悪と言って良かった。本来ならばとうの昔に自分の手の中にあった筈のシャルディアの首は何度も彼に阻まれた。
加えて先程の一撃が決定的だった。それによってスキュアの感情は臨界点に達した。シャルディアの事を頭から捨て置き、ニトルを葬り去る事に全力を注ぐ。
「━━━━良かったのか?」
「あ? 何がだ?」
「あの勇者気取りに自分の最期を看取って貰わなくて良かったのかと言ってるんだ。」
スキュアはニトルの胸元に刃を突きつけながらそう言った。先程固めた、ニトルを葬り去る決意を行動に反映させる。
「・・・・・・・は。
ははははは!!! まるで俺を殺せるって言ってるようにしか聞こえねぇな!!
あれだけ時間もチャンスもあって、俺を殺せないばかりか無様に一発貰ったお前がか!!!?」
「!!!!
調子に乗るのもいい加減にしろよ小僧が。この一発はあの勇者気取りに貰ったものだ。断じてお前の功績じゃない!!
それも戯言だと言うなら今からそうではないと証明してやる!!! お前を殺し、直ぐにあの小娘共にも後を追わせてや━━━━
ッ!!!?」
今度こそニトルに引導を渡そうと足を踏み出したその瞬間、スキュアの足が止まった。スキュアの視界は歪み、そして周囲の空間が傾いた。
「ぐっ・・・・・・・・・・・・・・!!!
(さっきのダメージが今になって・・・・・・・!!!)」
ブレイブに受けた《
それらの影響が今、時間差で現れた。一瞬、立っている事すらままならない状態に陥った。
「は、 はっはっはっは!!!
何だよ!! ちゃんと効いてんじゃねぇか!!! そんな千鳥足で俺を殺してブレイブ達にも後を追わせるだァ!!?
そいつァ夢のまた夢ってもんだぜ!!!」
ニトルのその言葉は間違いなくスキュアへの挑発だったが、異なる意味合いも含んでいた。それは自らに課した役割を改めて認識させるというものだ。
(そうだ。こいつの口から出る御託全て夢にする。何一つ実現なんざさせねぇ。
ブレイブ達を勝たせる為に出来る事を全部やる。だからせめて、なるべく早く終わらせてくれよ・・・・・・・!!!)
***
「《
場所は
男の名はルベド・ウル・アーサー。かつて魔王ギリスと死闘を繰り広げた初代の勇者にして刀剣系
『シュカッ!!!』
「くッ!!」
ルベドの刀剣系
本来、その刃は刀剣系の使い手か尋常ではない程に鍛え上げられた者でなければ視認する事など出来ない速度を誇る。しかし、目の前で相対している者は頭部を狙って飛来するその刃を悠々と躱した。
その者は自分の
その者はチョーマジンの最上位種、名を厄災大魔神バサラ。ヴェルダーズの陣営の奥の手である。
(《
『ギャンッ!!!!!』
「!!! 《
バサラの能力は先の《
後者の魔法攻撃が、ルベドの身体を根こそぎ消し飛ばさんと迫った。ルベドはそれを、自身の周囲にある炎を変形させて操る
「・・・・・・ぬうっ・・・・・・・・・・・・!!!」
《
それは偏に、ルベドからもバサラに有効打を与えられていなかったからだ。バサラの力量を甘く見ていた訳では無いが、ここまで拮抗するとは思っていなかった。
(力の衰えは思ったより深刻だな。この身体でどこまでやれるか分からないが、このままじゃどの道押し負ける。
やるしかない。もう一つの