転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ルベドには現状の、一人でバサラと戦うという選択以外にも人を頼る事も出来た。それはルベドの意志とは関係無く、可能かどうかという話だ。
それでも尚、単独で戦いに挑むという事は自ら退路を絶つ事と同義である。自分は決して敗北してはならないと自らに課す事である。
ルベドは自分の意思でそれを実行した。それが
(そうだ。僕がこいつを始末すれば戦況は大きく好転する。さっきの魔法陣の様子からして、こいつは恐らく素体を持たないチョーマジンだ。
今までのチョーマジン達が素体が必要な不完全種とも言えるが、兎も角こいつは殺しても問題ないという事だ。
それにもうこの近辺に人は居ない。今なら
だが問題は、今の僕があれを使った時の消耗が未知数という事だ。下手をすれば一回で、立っていられなくなる可能性もある・・・・・・!!!)
ルベドの心には危惧こそあったが、
『グオッ!!!』
「!!!」
バサラが腕に着けた剣を振り上げてルベドに襲い掛かった。俊敏な腕の動きによる二連撃を、ルベドは身を翻して回避する。
(あの剣、刀剣系に対応出来る能力を持っているが、
何よりこいつはさっきから僕と戦う以外の行動を取ろうとしない。恐らく目の前の敵と戦う以外の思考を持たないように作られているんだろう。
確かに戦闘人形とするには合理的だが、動きは単調になりがちだ。ならそれを利用しない手は無い。それを利用して嵌める!!!)
『ビュオッ!!!』
「ッ!!!
《
バサラは連撃の最後に、剣での突き技をルベドに見舞った。ルベドはそれを上体を引いて躱し、その一瞬の隙を突いて刀剣系
『ズバズバッ!!!』
その攻撃は、バサラの両足を足首から輪切りに両断した。本来なら相手の移動能力を限り無く皆無にする有効打だが、今回はその限りでは無いと分かっていた。
『ズグズグ・・・・・・!!』
「!! やはりか・・・・・・!!」
ルベドは先程、《
それはバサラが素体を持たない、ヴェルダーズの力
しかし今回の一撃は、有効打にはならずとも無意味な攻撃という訳ではない。両足を切断されたバサラは当然、前方に進む能力を逸する。足を再生する為に一瞬の停止を余儀無くされる。ルベドが求めていたのはその一瞬の時間だった。
「こっちだ!!」
両足を再生するバサラに対し、ルベドは正対したまま後ろに跳んで自ら距離を開けた。
そしてそのまま森の木々の中に姿を隠す。それに対してバサラはルベドを追い掛けて前進する。ルベドを倒す事以外の思考を持ち得ないが故の行動だ。ルベドもそれを理解していた。
「掛かったな!!! この一瞬を待っていた!!!」
その言葉の通り、ルベドは待っていた。それは自分の周囲に人が居なくなる事だ。
それには二つの理由がある。一つはバサラが自分以外の誰かに注目する事を防ぐ事、そしてもう一つはルベドの攻撃に誰かが巻き込まれる事を防ぐ事だ。
『ゴロゴロォッ━━━━!!!』
その地を震わせるような音はバサラの頭上から鳴り響いていた。それは他でもない、ルベドのもう一つの
「灼かれろ!!!!! 《
『ズギャァンッッッ!!!!!』
バサラを襲ったのは、頭上に展開された雷雲から炸裂した落雷だった。大気を引き裂く時に発生する轟音と共に、バサラの肉体を飲み込んで一気に炸裂した。
感電すら超越した、肉体を残らず蒸発させる超高温の束が一気に襲い掛かる。
これこそが初代勇者、ルベド・ウル・アーサーが持つもう一つの
*
北欧神系
能力:雷雲を生成し雷を発生させる。雷を操り、武器化させる。