転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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509 キュアブレイブの妙案!! バサラ討伐作戦!! その⑦

肉体を、そして力の源である魔法陣を両断されたバサラは、未だ激しい痙攣と崩れ行く肉体を抑え込めていない。しかしこのまま動きを止めて倒れてくれるなどという楽観的な考えを持っている者はこの場には一人として居なかった。

 

その肉体にも魔法陣にも纏めて解呪(ヒーリング)を流し込み、完全に消滅させる。それは一人分の解呪(ヒーリング)では力不足である。五人分をバラバラに放出しても足りないだろう。

 

バサラとの戦いを確実に集結させる為の場所に四人は移動した。

 

「! お前達・・・!」

 

ブレイブ達四人が移動したのはグラトニーが登っている木の上だった。

先程グラトニーは最後の力を振り絞り、誇張でもなんでもなく血反吐を吐く程肉体は消耗している。最早こちらの方へ移動する体力すら惜しいとブレイブ達は考えた。

 

「良いグラトニー? 私達四人の解呪(ヒーリング)を一度集めて五等分してグラトニーにも渡す。

だからお願い!! 皆を守るために、もう一度だけ力を貸して!!!」

「今更聞く事か!!! 私は最初からずっと、誰かを守る為以外の力など使った事など無い!!!」

「・・・・・・・!!

ありがとう!! じゃあ行くよ皆!!!!」

 

ブレイブ達五人は笑みを浮かべ、そして右手を重ねた。それが彼女達の解呪(ヒーリング)を繋げる鍵となる。

五人の戦ウ乙女(プリキュア)は声を揃え、一斉に叫んだ。

 

『《極彩色解呪(エターナル・ヒーリング)》!!!!!』

 

*

 

「━━━━私達の解呪(ヒーリング)を混ぜ合わせる・・・・・・・?」

 

それは風妖精(エルフ)の里へ向かう旅路でのとある夜の事。ギリスが蛍達五人の戦ウ乙女(プリキュア)を集めてそう言った。

 

「あのバカからの伝言だ。

お前達も五人に増えた。あいつらとの戦いも日に日に激化している。何れ現状ではどうにもならない敵が現れる可能性もある。

そこでお前達が持つ解呪(ヒーリング)の出番なんだ。お前達の力は全く同じでは無い。混ざり合う事で増幅し、変質し、遥かに強大になる そうだ。」

『・・・・・・・!!』

 

蛍達五人は顔を見合せ、奇しくも同じ事を考えていた。自分達が力を合わせた時、どれ程の解呪(ヒーリング)が出力されるのかを。

そしてそれをしなければならない程の強敵に、果たして出会うのか と。それがたった数日後に訪れるなどとは夢にも思っていなかったのだ。

 

「だがこれは飽くまでも奥の手だ。成功する保証も無いし消耗も激しいだろう。だから使うにしても、他にどうする事も出来なくなった場合だけにするべきだ。

俺の目から見たお前達はまだ、解呪(ヒーリング)を使いこなしているとは言えないからな・・・・・・・。」

 

ギリスの警告は蛍達の耳に入り、記憶に焼き付いている。その上でもブレイブ(・・・・)達はそれを使う決意をした。それは即ち、バサラがその奥の手を使うに値する力量を持っている裏付けとも言えるだろう。

 

*

 

「・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」

 

ブレイブ達の手に、網膜を焼き切らんとする程眩い解呪(ヒーリング)の光が蓄積された。手の中心は太陽のように白く、そこから発せられる光の筋は桃色であり、赤色であり、黄色であり、緑色であり、紫色だった。『極彩色』の名に恥じない、様々な色が混ざり合った光だった。

 

(これを武器に乗せて放出すれば、きっと━━━━!!!)

 

極彩色解呪(エターナル・ヒーリング)》は五人の解呪(ヒーリング)を混ぜ合わせる事により増幅させる。それによってチョーマジン系統の力を解除する力も遥かに強大になる。

その反面、混ざり合った解呪(ヒーリング)は変質し、その者の物とは異なる。故に再び自分へと還元し、体力を回復させるという使い方が出来ない。

 

消耗は激しく、その上で敵に向けて放出するしかない諸刃の剣である。しかしブレイブ達にはこの一撃でバサラとの戦いを終結させられるという確信があった。

 

「行くよ皆!!! 《女神之剣(ディバイン・スワン)》!!!!!」

「《魔王之槍(ランサ・デル・デモニオ)》!!!!!」

「《獣之大槌(べスティア・マネロウス)》!!!!!」

「《龍神之棍(リャン・ロウ・ゴン)》!!!!!」

「《精霊之杖(エスピット・メジキャン)》!!!!!」

 

ブレイブ達の手に再び、それぞれの武器の究極贈物(アルティメットギフト)が発現した。極彩色解呪(エターナル・ヒーリング)の光が五つの武器に溜め込まれる。

彼女達の誰一人として、これが初めてにも関わらず、この武器に溜め込んで放出する方法こそが最善の方法だと確信した。

 

『《プリキュア・セイグリッドパニッシャー》!!!!!』

 

ブレイブ達の最後の攻撃。それは各々の武器を突き出して溜め込んだ解呪(ヒーリング)を放出するという単純明快なものである。

しかしそれでも、強大な極彩色解呪(エターナル・ヒーリング)の光はバサラの全身を覆い尽くさんと広がった。

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