転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
スキュア・ノックストランドと殲國。今日この瞬間が初対面である二人の間に上下関係などあろう筈が無い。しかしスキュアは誰に命じられるでもなく、殲國に対し敬意のある言葉遣いをした。
その理由には怨敵であるシャルディア達と敵対している事も含まれてはいるだろうが、一番の理由はやはりその圧倒的な実力への畏怖の念だろう。スキュアも一目見ただけでそれを確信したのだ。
*
『自分の下に就け』という殲國の言葉が非常に危険なものであると理解したのはその当事者のスキュアではなく、ブレイブだった。それはスキュアが殲國の申し出を受け入れる公算が高いと判断したからだ。
その理由は殲國達への心証が悪くない事に加え、スキュアが何処にも属していない事にあった。
そうなっては最早、彼女が殲國の申し出を断る理由は無い。シャルディアにすら優位を取れるスキュアが正式にヴェルダーズ達の配下に加われば、戦力差は更に広がってしまうだろう。ブレイブはそれを誰よりも早く察知したのだ。
「ま、待って━━━━!!」
「そんな事を許すと思うのか!!?」
『!!?』
その声が聞こえたのはブレイブから見て上空、周囲に《
先程
「『許さない』だと? 其の様な言葉如きで私を止められると思っているのか。私を止めたければ力で屈させる以外に無いぞ。」
「あぁ。ならその通りに
ッ!!!?」
ルベドの言葉は途中で中断された。それは殲國の攻撃が一足早くルベドを襲ったからだ。
ルベドの右肩には小刀が根元まで深々と突き刺さっていた。それは先程、殲國がユージーンの左腕を切り落とした小刀だった。殲國が一瞬の動きでルベドに刀を投げたのだ。
(ぶ、武器を躊躇いもなく手放した・・・・・・!!!?)
「!!!」
ルベドが右肩の負傷及び殲國が一切の躊躇いなく武器を手放した事に意識を割かれたその一瞬で殲國は一気にルベドに向けて飛び上がった。それは丸腰の状態でもルベドに勝てる確信があるという何よりの証明だった。
「こ、この程度の事で━━━━
ッ!!?」
向かってくる殲國に対し、ルベドも迎え撃とうと足を前に出した。しかし前に出した足が地面に着く前に膝から崩れ落ちた。足に力が入らないという次元すら通り越して足の感覚が完全に失われていた。
(さ、さっきの負担が足に━━━━!!!)
「やはりな。いくら勇者ルベドと言えどもバサラと戦って無傷でいられる筈が無い。私と戦いたくば最低でも刀剣系を操れなければ話にならん。」
『ズガッ!!!!!』「!!!!! ガッ・・・・・・!!!!」
片膝を着き、体勢が下がっていたルベド。彼の後頭部に、殲國は一切の躊躇いなく肘を打ち下ろした。それも攻撃の最中は極限まで力を抜き、命中する瞬間に力を込める破壊力を極限まで引き上げる手法でだ。
いくら刀剣系の使い手であっても、かつてギリスと渡り合った逸話があると言っても、ルベドも人間である事に変わりは無い。後頭部へのその衝撃は彼の意識を断ち切るには十分過ぎた。
(ル、ルベドさん!!!! そんな・・・・・・!!!!!)
ルベドが地面に倒れ伏す光景を、ブレイブはただ見ている事しか出来なかった。つい先程、ルベドが危険に陥ったら自分が助けると決意したばかりだと言うのに、身体が全く動かなかった。思考や信念に、行動ではなく
倒れ伏すルベドに対し、殲國はルベドの肩から小刀を引き抜いて逆手に持って構えた。その目はルベドの心臓を、背中越しに真っ直ぐに見据えていた。
「お前とて、人の身でありながらあまりにも長い時間を生きたのだろう。今更生に執着する道理もあるまい。人の理に外れた大罪を、今からでも贖うが良い。」
(ルベドさん!!!! 嫌っ・・・・・・!!!!!)
『ボゴオッ!!!!!』『!!?』
殲國がルベドに刀を突き立てようとした瞬間、彼の足元から太い木の根が飛び出し、殲國の体を押し上げた。それが誰の手によって引き起こされたものなのかを、ブレイブと殲國は同時に理解した。
その現象を引き起こした張本人であるシャルディアが、高台の地面に右手を当てていた。最後の力を振り絞って《
「悪鬼め・・・・・・!!! 貴様にこの
「