転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
『さぁ止まらないシーホース選手の猛攻!!!
それをどうにか捌いています
付き人であるハッシュ氏の情報によると、彼女は【勇者】の職業も持っていると聞きます!! そんなサラブレッドにシーホース選手、どう太刀打ちする!!?』
***
観客席
「どう思います?彼女を」
「……私が間違っていた。あれが伝説の職業の力か………」
ハッシュはシーホースを見守っているゲルドフの隣に座った。ゲルドフの負傷は腹だけなので、既に完治している。
***
(……当たらない………!!!
このままではこっちの体力がもたない
仕掛けるか!!!)
シーホースはブレーブの前方で地面を力強く蹴った。
『と、飛んだ!! シーホース選手、ここに来て勝負に出るか!!?』
「ヒヒィン!!!!!」 「!!!?」
シーホースが飛び上がって渾身の蹴りを見舞う。ブレーブは両腕でガードしたが、
『キュアブレーブ 吹き飛ばされた!!!!
恐るべし 馬の獣人族の脚力!!!
ガードの上から吹っ飛ばしたのです!!!!』
外枠に激突する直前で受け身を取った。
しかしシーホースの追い討ちは止まらない。
『連蹴り連蹴り連蹴り!!!!
獣人族の強烈な脚が
ブレーブの防戦一方に見えたが、ブレーブは反撃の隙を伺っていた。
異世界に来て間もないブレーブだが、くぐってきた死線は格闘家のシーホースとは比べ物にならない。
『
いつ息継ぎをして攻撃が止むかは【
時間にしては一瞬だが、
「やあぁぁぁぁぁッッ!!!!」 「!!!!!」
ブレーブは膝のバネをフルに使って渾身の拳を見舞った。
カウンターでモロにくらったシーホースは吹き飛ばされ、そのまま外枠に激突した。
『プ、
あの体制からシーホース選手を吹き飛ばして見せたのです!!!!』
シーホースはすぐに立ち上がったが、その足取りは不安定になっている。
『これは効いているぞ!! シーホース選手 千鳥足だ!!
彼女はこう言っています。
「この大会に出たのは、勝ったら仲間になってくれる人がいるから」だと!
その情熱を乗せた拳がこの龍神武道会で炸裂したのです!!!!』
ブレーブは間髪入れずにシーホースに突っ込む。しかし、その前にシーホースの意識は完全な覚醒に至った。
「ヒッヒィン!!!!!」 バシィッッ!!!!!
「!!!!?」
『と、止まった!!!
シーホース選手の高速ローキックがキュアブレーブの足で止められた!!!!
本職ではない格闘でこの強さとは!!
【勇者】の力を解放したなら、一体 どれ程の強さになるのか!!!?
底が見えません
追撃を恐れたシーホースはすぐにブレーブとの間合いをとる。
再びブレーブと向かい合った。
「…君はこの大会に、仲間を得るために出たそうだな。」
「そうだよ。
そのためにもあなたに勝つ!!!!!」
バシィン!!!!!
ブレーブの蹴りとシーホースの蹴りが激突した。しかし、シーホースに異変がおこった。
スパッ!!! 「!!!?」
『こ、これはどうしたことだ!!?
シーホース選手の脚から謎の出血だ!!!』
謎の答えはキュアブレーブの脚にあった。
「
だから私、
「!!!? ………そ、それは………!!!」
キュアブレーブの脚に、謎の光が見えた。
『あ、あれは……あの光、あの形は!
"刃"です!!!勇者の剣が脚に宿っているようだ!!! 』
ハッシュとの特訓によってブレーブは、ブレイブ・フェデスタルだけでなく、両手両足に
そしてブレーブは再び構え直す。
『こ、この構えは一体!!?
この手刀受けの構えは…………!!!
み、見えます!! 彼女の両手に刃が!!勇者の剣が宿っているぞ!!!』
「……面白い。だったら、【剣
シーホースも己を鼓舞し、再び蹴りの構えを取った。
『さぁ両者、再び向かい合った!!!
この龍神武道会において、女性の選手が成績を残した前例はありません!!!
彼女、
あるいはその幻想を名格闘家 ゲルドフ・ヨウ氏との鍛錬という確かな実績が打ち破るのか!!?
この龍神武道会、最初から手に汗握る展開になっております!!!!!』