転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
カイやハッシュ達は、殲國の姿を一目見ただけで彼が尋常ではない身体能力の持ち主である事を見抜いていた。
その身を着物で覆っていた殲國の身体能力を一目で見抜く事が出来た理由は、その
しかしそれはあくまで、知識を持っている事が前提となる。武術の世界に精通しているカイ達はそれを見抜き、そうでない者達は為す術無く殲國に不覚を取ってしまった。
カイ達が、彼が本気を出してないとはいえ、殲國と渡り合えている理由はそこにある。それは貴重な情報であり、一方で自分と相対する者の力量を事前に突き付ける恐怖の源でもあった。
***
《
しかし殲國は龍王系
「ガミラの襲撃を生き抜いた実力は称賛するが、其れで私達に刃向かう決断をしたのは思い上がりが過ぎたな。増してや団からの指示などという受動的な理由ではな!!!」
「!!!」
殲國は《
それは素手では倒し切れないとタロスの実力を認める行為であると同時に、タロスに向けられた確実な死の宣告だった。
(避け切れない!!! 喉に刺さるッ━━━━!!!)
「《
凶刃が最短距離でタロスの喉を穿とうとしたその瞬間、横から眩い光が襲い掛かった。しかし、一番それに驚いたのは殲國ではなくタロス達だった。その理由は
(フェ、フェリオ!? 何で━━━━)
「《
《
何故フェリオが
「ラァッ!!!」
『ビガッ!!!』
自分の拳や肉体に強力な雷を纏わせる
タロスの攻撃に意識が集中した瞬間を狙い、フェリオの《
「ふっ!」『ヒュカッ!!!』
「んなっ!!!?」
当たると確信していたヴェルドの蹴りを、殲國は首を軽く振っただけで躱した。そして身を引いた勢いのままに後方に跳んで距離を取った。
程なくして視界は戻り、集結したカイ達と、数歩分の距離を取った殲國という状況が明らかになった。緊張の走る状況のなかで、殲國は一切の動揺を見せずに口を開いた。
(・・・・・・こいつ・・・・・・・・・・・・!!!)
「ヴェルド・ラゴ・テンペスト。お前の実力と能力の程は良く理解している。オオガイやマーズが世話になったようだな。」
「・・・・・・蹴りを軽々と躱しといて言われても嫌味にしか聞こえねぇよ!!」
「其れは又別の問題だ。あれだけ殺気を垂れ流した攻撃を避けられないようでは最早武術家ではあるまい。
其れより私が疑問なのは、何故
『・・・・・・・・・・・・!!』
自分達の連携攻撃を軽々と躱されたという事実が、フェリオ達に殲國の実力を改めて理解させる。もはやこの状況で言葉を発する事すら危険に感じられた。
「答える気は無い、か。だが見当は付いている。大方、其の身に宿した力を無理矢理消耗させて
『!!!』
「此の仮説が当たっているならば、其のような悪足掻きが何時迄続くか見物だな。」
殲國の推論は当たっている。フェリオ達は今、
しかしその変身は強烈に体力を消耗する。フェリオ達が変身状態を保っていられるのは、後二分程度が限界だった。