転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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61 ゴーレムの細胞の真価! 迎え撃つ勇者の両手抜き!!

ウツ・ロッキー

御歳 51歳(人間換算)

 

かつての彼は虚弱体質で、幼少期の頃は病院を出たり入ったりするような生活が何年も続いていた。

 

それからしばらく経ち、彼は不幸にも落盤事故に遭い、病気と一緒に生死の境をさまよう事になる。

その時、当時の医者は彼の両親にとある提案を持ちかける。

 

それは、彼の損傷した細胞をゴーレムの細胞を移植することで埋めるというものだった。

彼の両親には細胞移植手術の費用を払えるだけの蓄えはなく、藁にもすがる思いでその移植手術を受けた。

 

 

手術は無事に成功し、ウツはすぐに退院出来た。そして数年後、彼の身体に異変が起こる。

 

移植手術を受けてから彼は病気をしなくなった。そして、トレーニングをしている訳でもないのに全身の筋肉が発達して行った。

故郷で負け知らずになった彼の心はかつての弱さを克服し、そして彼は武の道を歩む決意を固めた。

 

そして彼は勝利も敗北も経験し、心身ともに優れた武道家となったのだ。

そして今、こうして 龍神武道会の場で戦ウ乙女(プリキュア) キュアブレーブと対峙している。

 

 

***

 

 

「……………!!!!」

 

キュアブレーブ、夢崎蛍は言葉を失った。

そこに立っていたのは間違いなくゴーレム

そう。対戦相手、ウツ・ロッキーがゴーレムにその姿を変えたのだ。

 

『遂に、遂にウツ・ロッキーも真価、ゴーレムへの変身を解放!!!

まさに変身には変身で対抗だ!!!

 

第2ラウンドのゴングはまもなく鳴らされる!!!

龍神武道会のかつての覇者を相手取り、如何なる戦いを見せてくれるのか!!?

戦ウ乙女(プリキュア) キュアブレーブ!!!!!』

 

 

ブレーブは己を鼓舞し、構えをとった。

片手に乙女剣(ディバイスワン)、そして片手に強固盾(ガラディーン)を宿した勇者の格闘術の構えだ。

 

先に仕掛けたのはウツだ。

可能な限りの前屈姿勢で全身の力を突進力に変え、ブレーブに強襲する。

 

そして、拳を振るった。

 

 

ただし、ブレーブにではなく地面に。

 

 

 

ズガァン!!!!! 「!!!!?」

 

『ウ、ウツ選手、地面に拳を放った!!!』

 

当然 地面は崩壊し、ブレーブには巨大な隆起した地面が襲い、その体勢を崩す。

ウツはそれを狙っていた。

 

ガッ!! 「!!?」

 

ブレーブは顎を掴まれた。

そのままウツは全体重をかけてブレーブを倒す。そして、恐れていたことが起こる。

 

それは、土煙が晴れて白日の元に晒される。

 

『こ、これは━━━━━━━━━━━』

 

 

ウツはブレーブに完全に馬乗りになり、マウントポジションをとった。

その光景はさながら一方的な暴力そのものだった。ただ一つ、取られているのが戦ウ乙女(プリキュア)であることを除いて。

 

『これは絶望的だ!!!

何と大人気ない凄惨な光景!!!

しかし、この事態を止めることは誰にも許されません!!!

そして、あの誇り高き武道家、ウツ選手が使ったという事は、相手がそれほどという事!!!

戦ウ乙女(プリキュア) キュアブレーブが、それほどという事に他なりません!!!!』

 

 

今のウツは動く巨岩も同然。そんな重さでのしかかられてはブレーブでもどうすることも出来ないのは当然だった。

 

 

ウツは戦ウ乙女(プリキュア)のことを全く知らないが、彼女がこうでもしないと勝ちを掴めない程の相手であることは直感で分かった。

 

ウツはブレーブに全体重を乗せた拳を振るった。しかし、ブレーブにとって、それは対策済みの事だ。

 

身体を捻り、拳を手で弾いて起動を逸らす。

そのまま次のワンツーも捌く。

 

「!!?」

 

これにはウツも動揺した。この状態でまだ戦意を喪失しないのか と。

 

それでも止めを刺そうと全力で拳を振るう。

衝撃が走った。

 

 

 

 

ウツの顔面に。

 

 

ズドォン!!!!! 「!!!!?」

 

 

ブレーブが懇親のカウンターを見舞った。

ウツの倒れ込むスピードとブレーブの起き上がる力、そしてウツ自身の腕力も乗せた懇親のカウンター。

それを鼻頭に食らった。

 

激痛が束になって鼻を中心に頭部全体を駆け巡る。その衝撃はウツにブレーブの拘束を解かせるには十分だった。

 

体重が除かれ、脱出したブレーブは追撃に転ずる。

 

グサッ!!!!! 「!!!!!」

 

おおよそ格闘においては到底聞くはずのない【刺突】音が響いた。

 

両手に乙女剣(ディバイスワン)のオーラを宿し、貫手をウツに見舞う。

 

 

『カウンターに続いてキュアブレーブ、

懇親の両手抜きがウツ選手の腹を貫通だ!!!!』

 

内蔵を破壊され、ウツはたまらず膝を付く。

 

『これは効いているーーーー!!!!

圧倒的不利状態 マウントポジションから流れるような連撃を決めた戦ウ乙女(プリキュア)

遂に最終ラウンドの幕開けなのか!!!?』

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