転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
『……………あぁッッ!!!』
あまりに一瞬のことで、アナウンサーも反応が遅れた。
「し、勝負あり!!!!」
それに続いて審判も手を挙げる。
蛍達も一瞬のことに言葉が出なかった。
『し、勝負あったァーーーー!!!!
い、一瞬の事でした!!!!
鉄壁と謳われた盲目拳法を破り、リナ・シャオレン 準決勝 進出を決めたのです!!!!』
リナはスルスルと目をおおっていたサラシを外した。
依然として場内は静寂のままだ。
「おい!もういいだろ!?」
それではっとしたようにレフェリー達は結界を解除した。そして試合会場にも歓声が届く。
「そうそう これよ!
これがなきゃ闘ってる意味がねぇってな!」
脱ぎ捨てたカンフー着に袖を通しながらそう呟いた。
そして、視線をレンジの方に向ける。
「いつまで寝てんだ。 直撃の寸前に力抜いてやったんだ。 もう起きれる筈だろ!?」
「………やはり、そこまで見破られていたか。
リュウ殿の武術、楽しませて貰った。」
「そりゃ 俺も同じだぜ。
盲目拳法 手強かったよ。」
歓声の中心で そんな会話が繰り広げられていた。
***
準決勝
龍神武道会に出場した32名
そこから四強が出揃った。それはハッシュが予測していた通り、
・Aブロック:夢崎蛍
・Bブロック:カイ・エイシュウ
・Cブロック:ハダル・バーン
・Dブロック:リナ・シャオレン
という顔ぶれだった。
「蛍、準決勝まであと15分だよ。」
「分かってる。 もう準備はできてる。
ところでさ、ハッシュ君」
「ん? 何?」
「なんか今日、平和じゃない?
チョーマジンとかも出てないし。」
「………平和、ねぇ。」
蛍の職業は武道家ではなく、
「確かに出てないけど、なんかこう、嫌な予感がしてるんだよね。」
「? 嫌な予感?」
「そう。ここで誰かの顔を見てから まるで何か策略的な何かが動いているような………」
「考えすぎだって! 厄災が龍の里みたいな田舎をわざわざ攻めてくるわけないし、だいたいチョーマジンとかが出たら
蛍の指摘は正しかった。
「それより早く武道場に行ってくるね!」
「うん。 気をつけてよ。」
試合前の2人には言葉はそれだけで十分だった。
***
『さぁ 皆様 お待たせ致しました!!!!
遂にこの龍神武道会も残り 3試合を残すことになりました!!!
これより準決勝 第1試合を行います!!!!!』
アナウンサーの言葉は会場を湧かせた。
『見よ!!!! 東の方角!!!
魚人の武術を引っ提げて龍神武道会に降り立つ!!!
カイ・エイシュウ!!!!!』
『相対するは西の方角!!!
ホタル・ユメザキィ!!!!!』
遂に ハッシュが危険視する人物と対峙した。改めて見るとかなりの緊張感が走る。
『さぁご覧下さい この異色のカードを!!!
伝説の武道家と少女!!こんな対戦が許されて良いのでしょうか!!?
しかし!! この
その力が魚人武術を相手取り、如何なる実力を発揮するのか!!!?』
アナウンサーの声が響く中、蛍は先程言われたことを思い返していた。
***
準決勝の会場に向かう途中、蛍はリュウの話を聞いていた。
「10年?」
「そうじゃ。あいつはこの10年の間 1人で修行し、そしてこの大会に戻ってきたのじゃ。
先月 わしの元に挨拶に来たが、見違えておったわ。」
「待ってくださいよ。
彼はこの龍神武道会で優勝したこともあるんでしょ?なのにどうして…………」
「そうじゃな。きっかけがあるとすれば、"アイツ"が死んだことじゃろうな。」
「アイツ?」
リュウの発した【死んだ】という言葉に蛍は反応した。
「そう。彼の親友…………
そして、わしの孫で、リナの兄でもあった。」
「!!!!?」
***
考え込んでいた蛍にカイがおもむろに歩み寄って来た。
「…………!!?」
「
君なら十分だ。 私の全てをぶつけ、それを"あいつ"への手向けにしよう!!!」
『さぁ遂に試合開始です!!!
10年の充電期間で、一体何を得たのでしょうか カイ・エイシュウ!!!
そしてそんな彼にどう立ち向かう!!!?
ホタル・ユメザキ!!!!』