転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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77 従属官(フランシオン)として! カイ・エイシュウ 拳を振るう!!

「!!! ブレーブ!!!!」

 

ハッシュは目の前で起こった 【ブレーブが投げ飛ばされる】という光景に驚愕し、普段は見せない動揺を見せた。

 

「……あれで親分の脅威ぶってたのか。

笑えねぇ冗談だ。」 「!!!」

 

オオガイはブレーブの退場を見届けてハッシュに向き直った。

 

ハッシュは動揺を押し殺して 自分が今できる最善を尽くさんと 身構えた。

その時感じていたのはハッシュが今まで感じたことの無い感情だった。 今までどんな指令でもそつなくこなし、そこに動揺などという不純物の付け入る隙は無かった。

 

「………最初にひとつ言っておく。

俺は、巨人族じゃない。」 「!!?」

 

「ハッシュ・シルヴァーン

お前の仲間のイーラ・エルルーク

俺は あいつと同系統の身体だ。」 「??!」

 

オオガイは腰に巻いていた帯に手を掛け、それを力任せに引きちぎった。

すると、彼の身体がみるみると()()()いった。

しかし、ハッシュにはそれが萎んでいるとは感じられなかった。 むしろ、萎んでいると言うよりは【凝縮】されているような、 奇妙な感情に囚われていた。

 

「……俺は巨人族じゃない。 亜人族だ。」

「……………!!!」

 

オオガイの身体は人より頭1つ抜けた程度の大きさになった。それでもその立ち姿には欠片ほどの隙も感じられなかった。

 

「チョーマジン共!!! 司令を出す!!!!」 「!!!」

 

オオガイの周りを陣取っていたチョーマジンの大群が向き直った。 ハッシュはそれが不味いものであると直感した。

 

「お前らは早急に龍の里を侵略しろ!!

俺はこいつを始末する!!!」

「!!!!」

 

いくら急ごしらえと言っても厄災 ヴェルダーズの力を持った驚異的な魔物であることには変わりがない。 このまま行かせたら龍の里の各地で甚大な被害が出ることは火を見るより明らかだった。

 

ハッシュは咄嗟に大群に向かって地面を蹴った。しかし、それを待っていたかのようにオオガイが立ちはだかる。

 

「!!!!」

「退くわけにはいかないな。

お前はここで始末する!!!」

 

オオガイはハッシュに向かって拳を振り上げた。その一撃 一撃がハッシュの身体に確実にダメージを刻んでいく。

それが 筋力による単純な暴力とは違い、自分と同じ 格闘術のそれである事は容易に理解出来た。

 

バガッ!!! 「!!!!」

 

オオガイの拳がハッシュの両腕のガードを崩し、胴ががら空きになった。

 

「………終わりだな。」

 

オオガイの拳という名の凶器がハッシュの身体に炸裂する━━━━━━━━━━━━

 

 

バキッ!!!! 「「!!!?」」

 

その音は拳がハッシュに当たった音では無かった。妙に思って目を開けると、《水色の脚》が放たれる寸前のオオガイの拳をガードしていた。

 

「!!! カイさん!!!」

 

カイ・エイシュウがオオガイの拳に蹴りを入れていた。 そしてその足首からは波が吹き出ていた。 彼の究極贈物(アルティメットギフト)海原之神(ポセイドン)》を使っている証拠だった。

 

「ど、どうして!!?」

「ハッシュ殿、助太刀に参った!!!!」

 

ハッシュにはカイの行動の理由が理解出来なかった。 龍の里の出身でなければ ヴェルダーズと敵対する理由も無いはずだからだ。

 

「………カイ・エイシュウ

一度ならず二度までも お前もここで死にたいのか?」

 

「…………オオガイ」 「?」

 

「ラド・シャオレン

この名に覚えは無いか?」

「!? ラド!!?

それって━━━━━━━━━━━━!!!」

 

ハッシュの記憶が正しければ、それは死んだカイの親友であり、リナの実兄の名前だった。

 

「ラド? 前に来た時に死んだやつにそんな名前があったが、それが何だ?」

「…………………!!!!!

貴様が殺したのは、私の友 そして この龍の里の宝だ!!!!」

 

カイはオオガイのこめかみ目掛けてその脚を振るった。軽々と受けられたものの水流で強化された蹴りは腕にしたたかにくい込む。

 

「宝? それなら心配するな。

龍の里は 今日ここで滅びるからな。」

「それをさせない為に私がいるんだ!!!!」

 

海原之神(ポセイドン)》を最大限に活用し、空中で不規則な蹴りを何度も繰り出している。

 

「ハッシュ!!!」「!!」

 

「あの魔物達を退治できるのは君たちだけ何だろ!!? ヤツらは君たちに任せる!!

私はここを請け負う!!!!」

「!!! 分かりました!!」

 

カイに促されてハッシュは武道場を離れた。

 

「………カイ・エイシュウ。

無関係な貴様が ここまで協力するとはな。」

 

「無関係では無い!!!!

私はこの龍神武道会の戦士

そして戦ウ乙女之従属官(プリキュア フランシオン) カイ・エイシュウだ!!!!!」

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