転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ドドドドトドドドドォン!!!!!
と、けたたましい音が響き、フォースに襲いかかったチョーマジンの大群が一斉に吹き飛ばされた。
「……………!!!
フォース…………!! 凄い……………!!!!」
ブレーブは交戦中にも関わらず フォースの戦いぶりに見入っていた。
そしてブレーブの視線は彼女の両拳に行った。 そこにはグローブがはめられており、その上に確かに《ブレイブ・フェデスタル》が装着されていた。
「あ、あれがリナちゃんの使い方?」
「きっとそうファ。」
フェデスタルを二つに分け、それをグローブに変形させて戦う
ブレーブが
「!!! ヴェルド!! そっちからも来てる!!!」
ブレーブはヴェルドに危険を伝えた。
しかし彼は顔色ひとつ変えずにそのチョーマジンの頭を掴む。
「騒がしいなァ 姉ちゃんよ。
そのくらい百も分かってんだよ。」
ヴェルドは襲いかかって来たチョーマジンに一瞥を送った。 その掌に雷が溜まっていく。
「《
「!!!!!」
ヴェルドの掌から雷が炸裂し、チョーマジンの身体を蹂躙した。
インド神系
能力:身体に強力な雷を纏わせて炸裂させる。 射程は短い。
「フォース! そっち行ったぞ!」
「おう!」
フォースはヴェルドが片手で投げたチョーマジンを拳で吹き飛ばした。
(今のが
射程が短いとは聞いてたが、こいつぁ接近戦にしか使えなさそうだな………………。)
「フォース! イタズラに長引かせても面倒なだけだぞ!
こいつら葉っぱだがら別に絶対必要じゃねぇが、【
「いや やるぜ。
それが
「そうだ!! なら全力でやれよ!!!」
「おうよ!!!!」
フォースの心には既に
そして、【
(……腹ん中、丹田……………
その辺に…………こうか。)
フォースは感覚で腹に力を込め、【
その力は彼女の両拳に向かっていく。
「なるほど。 こいつぁ良いな。
そんじゃ、終わらせて貰うぜ!!!!!」
フォースは目の前のチョーマジンの大群に向かって両の拳を構えた。
《プリキュア・フォースヴァルカン》!!!!!
「!!!!!」
フォースの両拳から緑色の光が放たれ、その場にいたチョーマジンをまとめて包み込んだ。 光が晴れて残っていたのは数十枚の葉っぱだけだった。
「………………フゥッッ!!!!
……結構キツイな、これ…………」
「初めてであそこまで出来れば御の字だ。
【
「…………分かったぜ。
……………!!」
フォースの変身が解け、リナの姿になった。
ヴェルドも友の小さなドラゴンの姿になっている。
「リナちゃん!!!」
「大丈夫ファ!?」
ブレーブとフェリオが駆け寄ってきた。
2人ともリナとヴェルドの戦いぶりに見入ってしまっていた。
「……おう。 俺は全然大丈夫だ。
それより あの鬼野郎は今どうしてる?」
「えっ? ……多分今 武道場でハッシュ君が戦ってると思うけど………」
「………そうか。 それでよ、一度
「そんなの分からないよ。」
「………俺の心持ち一つってわけか。
なら3分だ。後3分 お前たちで時間を稼いでくれ。 そしたら俺が変身してヤツの所に行く!!!」
「行く って あいつと戦うの!!?」
「あたぼうだろ!!! 俺が守らなくて誰がこの龍の里を守るってんだ!!!」
ブレーブはリナの熱意に一瞬 押された。
「………それは確かにそうだけど、勝算はあるの!?」
「そんなもんねぇに決まってんだろ!!
心でどうにかするんだよ!!!」
リナは
「………わかった。 じゃあ私は何をすれば良い?」
「ヤツらは俺が避難したと思ってる筈だ。
だから お前は残りのバケモンを少しづつ片してってくれ。
俺はその間 逃げ遅れたやつがいねぇか見て回るからよ!!」
「わかった。
だけど 絶対に無茶はしないでね。 今は
ブレーブは踵を返して龍の里を走る。
(………ハッシュ君 お願い。
あと3分だけ、あと3分だけ耐えて…………!!!)