転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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85 従属官(フランシオン)と媒体(トリガー)の連携!鬼を守る謎の腕!!

《プリキュア・ヘラクレスインパクト》!!!!!

「!!!!」

 

ハッシュとヴェルドの掌底がオオガイの両腕のガードに直撃し、その上から軽々と吹き飛ばした。

 

「………………!!!!」

 

オオガイの表情は明らかに苦悶が浮かんでいた。 ハッシュとヴェルドの攻撃が彼の腕の内側まで響いている。

 

「ハッシュ! あいつにターンをやるな!!

このまま押し切っちまうぞ!!」

「もちろん 分かってる!!」

 

ハッシュとヴェルドは構え直した。

 

拳闘之王(ヘラクレス)》!!!!!

迅雷之神(インドラ)》!!!!!

 

ハッシュの身体の筋肉が固くなり、ヴェルドの手のひらには雷が纏われた。

 

「ここでカタつけるぞ ハッシュ!!!!」

「分かった!!!」

 

ハッシュとヴェルドが同時に地面を蹴り、オオガイとの距離を詰めた。

 

 

「ぬん!!!!!」

 

ドゴッ!!!! 「「!!!?」」

 

オオガイがすんでのところで体勢を直し、2人の攻撃を諸手突きで迎撃した。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

「怯むな!! このまま押し切れ!!!!」

 

2人は身体を全力で押し、オオガイの攻撃を迎え撃つ。

 

 

 

ドゴォン!!!!!

「!!!!」 「「!!!!」」

 

両者の拳の接触面が爆発し、3人はそれぞれの方向に吹き飛ばされた。

 

オオガイ、ハッシュ、ヴェルドは全員 身体を回転させて着地した。

 

「ハ、ハッシュ君!! ヴェルド!!」

「だ、大丈夫か!!?」

 

ブレーブとカイは思わず 飛んできたハッシュとヴェルドに言葉をかけた。

オオガイと互角の攻防を繰り広げている2人に彼女等ができるのはそれくらいしか無かった。

 

そしてカイは同時に1つの事実に驚いていた。

ヴェルドという男がハッシュと完全に息のあった動きをしているという事実に。 自身も彼と共闘し、彼の動きに付いて行けてはいた。 しかしヴェルドはそれを超えてさらに完全な連携を演じている事に驚きを禁じ得なかった。

 

「それよりブレーブ、リナはどうだ?」

「……… まだぐったりしてる。

もう体力が枯れて動けないと思う!」

「…………!! そうか。」

 

ヴェルドはリナの状態を1つ確認するとすぐにオオガイに集中した。

 

 

「………指が折れてねぇだろうな?

従属官(フランシオン)媒体(トリガー)…………。ここまで息のあった連携はさすがに手に余るな。」

「「……………」」

 

「だがここまでだ!!!

そこまでの力量があるならば尚更 捨てておく訳にはいかない!! この場で全員屠り去ってくれ━━━━━━━━━━━━」

 

(……………オオガイ…………………)

「!!!」

(………撤退だ。)

 

「……はい。 分かりました。」

「「!!?」」

 

構えを解き、オオガイは懐から結晶を取り出した。

 

「あ、あれって結晶!?」

「ま、まさかあれで転移(逃げ)る気なのでは!!?」

 

「!! ざけんな!!!

ここまで好き放題やって逃がす訳ねぇだろ!!!!!」

 

ヴェルドとハッシュは再び地面を蹴ってオオガイとの距離を詰める。そしてその拳を彼の顔面に直撃させようと━━━━━━━━━

 

 

 

ドゴォッッ!!!!!

「「!!!!?」」

 

させようとした瞬間、オオガイの前方からどす黒い魔法陣のような物が展開し、そこから伸びた拳が2人の鳩尾を貫いた。

 

「……………!!!!?」

「……ガフゥッ…………!!!!」

 

(オオガイ程の戦力をこれ以上浪費させる訳にはいかない。

 

消えろ。)

 

 

ドッガァン!!!!! 「「!!!!!」」

 

ハッシュとヴェルドは吹き飛ばされ、そのまま高速で後ろの外枠に激突した。

 

「ハッシュ君!!!! ヴェルド!!!!」

「何だ!? あの醜怪な腕は!!??」

『ブ、ブレーブ……………!!!

あれってまさか………………!!!!』

「!? どうしたの フェリオ!?」

 

ブレーブとカイがハッシュとヴェルドを気遣う中、フェリオの注意はオオガイの周りの腕に向いていた。

その腕は()()()()()物だったからだ。

 

『……ま、まさか…………………………!!!!』

「何なの!? あの腕がなんだって言うの!!?」

 

 

(…………悪い予感は的中だよ。

《フェリオ・アルデナ・ペイジ》。)

「『!!!!?』」

 

オオガイとは全く違う禍々しい声がフェリオを本名で呼んだ。

 

(腕だけでの紹介という失礼を許して欲しい。 《勇気デ戦ウ乙女達(ブレイブソウル プリキュア)》の諸君。)

「……………!!?」

 

「女神 ラジェルに宜しく伝えろ。

 

我が 厄災【ヴェルダーズ】だ。」

「!!!!?」


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