転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「ギルド 【
今ここに
リーダーはギリスで登録した。変身前の蛍はギルドマスターに認められなかったからだ。
ギルドの初期ランクはFからAの6段階の内 Dランクからのスタートとなった。
魔力測定の際のギリスの魔力の高さが高く評価されたためである。
ちなみに彼はまだ青年の姿を保っている。姿を保つだけならそれほど体力の消耗はないのだ。
「あの、早速何か依頼を受けたいんですけど、どこでできますかね?」
「依頼は向こうの掲示板に載っています。」
受付に案内された掲示板には、大小様々な依頼が載っていた。
しかし、
「あれ?魔物の討伐依頼は無いんですか?」
「魔物?」
「最近世界的に魔物の発生が問題になっているそうじゃないか。
その依頼はないかと聞いてるんだ。」
「その魔物は突然発生するので前もって討伐の依頼が出せないんです。」
「私達、その魔物の退治を本職にしたいと思ってるんですけど………」
「それなら、こちらを使ったください。」
そう言って受付が蛍達に渡してきたのは小型の水晶によるだった。
「……これは?」
「それは【映像水晶】です。
討伐の依頼を達成したかの証明はその水晶に記録される映像によって判断します。」
「……なるほど。」
『……それならすぐにチョーマジンと戦うべきじゃないな。』
『……そうだね。試運転がてら何か簡単な依頼から始めようか……』
ギリスと蛍がこれからについて話している。
「じゃあ何か私達が受けられそうな依頼を教えてくれませんか?」
「かしこまりました。こちらはどうでしょう?」
受付が見せて来た依頼は『洞窟に発生するゴブリンの群れへの対処』という内容だった。
依頼の適正ランクはEだった。
「わかりました。これを受けます。」
「いやらしい話になるかもしれないが、報酬の方もはっきりさせておきたい。」
「かしこまりました。
クエスト ゴブリンの群れへの対処 ギルド【
報酬の方は60デベル。
素材の量や達成度に応じ任意で上昇。」
デベルとは、この世界の通貨単位である。
最小単位をベルとし、100ベルを1デベルと計算する。
ギリスからそのことを聞かされた蛍は『アメリカみたいだな』と楽天的に思った。
***
「………ここか………」
蛍はギリスと一緒にゴブリンが出没するという洞窟に来ている。
「……ハァハァ
しかしあの姿を人前に晒すのは失敗だったな。ギルドの中でずっと姿を保つとなると寿命が縮んでしまうぞ……」
「……じゃあ行こうか。」
《プリキュア・ブレイブハート》!!!!!
その掛け声と共に蛍の姿はみるみるうちにキュアブレーブへと変化した。
そしてブレーブが洞窟に足を踏み入れようとすると、
キィキィキィ!!!
という鳴き声とともに緑の肌をした小鬼のような魔物がブレーブに突っ込んできた。その魔物こそが今回の討伐対象のゴブリンである。
しかし、ブレーブは動かない。
『……ブレーブ?』
「おい、何をやってるんだ?」
「……い、いやぁ ゴブリンをどうしたらいいのかなって………」
「何を言ってるんだ?
「ほら、こんな風に。」
スパンッ!!!
『「!!!」』
ギリスの手刀がゴブリンの胸をパックリと割いた。ゴブリンはその場に倒れ伏した。
「この依頼を受けたのはお前の意思じゃないか。」
「……でっ でも私魔物の退治なんてやったことないし!!」
「じゃあ何で受けたんだ!何ならギルドに戻ってそこらの草引きから始めるというのか?
第一、お前は自分の意思で
蛍は返す言葉がなかった。確かに
こんなゴブリン1匹倒せずしてどうしてヴェルダーズの相手ができようか。
「それに、お前は昨日ダクリュールと1戦やったんだぞ?」
「それは私がやられそうになったから身を守るためにやっただけだよ!」
こんなものは言い訳だ。それはわかっている。自分にはまだ
ギリスは違う。彼は自分の名誉を取り戻すためにいつ死ぬかも分からないこの途方もない戦いに覚悟を持って望んでいるのだ。こういう所が彼と自分の差、元々 こちらはしがないただの中学生、向こうは魔界を統べる魔王。自分にはまだ足りないものがあると蛍は痛感した。
「…だったら、今回は"生け捕り"したらどうだ?」
ギリスが呆れた感情を隠しながら蛍に提案した。
「生け捕り?」
「そうだ。ギルドはゴブリンを対処しろとはいったが退治しろとは一言も言ってなかっただろ?だからゴブリンを生け捕りにしてギルドに引き渡す。それならできるだろ?」
「……それに俺も至らない所があった。お前はこの前まであっちの世界でただの女の子をやっていた。そんな人間にこんな過酷なことを強要するとは、俺の目も隠遁生活で曇ってしまったか……」
「そんなことないよ!
でも私チョーマジンをたくさん
「……そうか。
だったらせめてこの洞窟のゴブリンくらい生け捕りに出来なくてはな。」
「うんっ!!!」
蛍はギリスからロープを受け取った。
そのロープを手に彼女らはこれから初めてのクエストをこなそうとしている。