病んで愛して魔法少女!!   作:ガラン・ドゥ

10 / 16
 すっごい久しぶりの投稿だと思ったら4ヶ月ぶりくらいなんですねえ。ハハッちょー受ける☆
 ……すいませんm(_ _)m


聖王の温かい写真の思い出

 太陽が若干てっぺんを通り過ぎた昼下がり。僕はSt.ヒルデ魔法学院の校門前で1人待機していた。

 本当なら日中で最も暑い時間帯だが、今日は季節のおかげもあってちょうど良いくらいだ。涼しい風に吹かれながら立つ僕の前を、初等科の子供達が通り過ぎていく。

 

 いつもの下校時間はもっと遅いが、今日は早上がりのため迎えの車がチラホラと見受けられる。

 その中に中等部の制服を着てるからものすごく浮いているだろう。僕は訝しげな視線を向けられ、さっきから肩身が狭い思いをしていた。

 いつもは協会の服に着替えてから『彼女』の送迎を行うのだけど、今日は初等部の日程をすっかり忘れてしまっていて慌てて校門前まで来たのだ。

 おかしいところがないか確認して待っていると、学校から1人の少女が出てくるのが見えた。しっかりと手入れされた金色の髪に、左右の色の異なる瞳をまるで宝石のよう輝かせる彼女は、今日も元気に挨拶をしてくる。

 

「ごきげんようヨナさん!」

「はいご機嫌よう、ヴィヴィオ」

 

 名は高町ヴィヴィオ。かの有名なエースオブエースの御息女であり、現在はここの初等科4年生として健やかに生活している。

 彼女は聖王の血を継いでいるために、その身を狙われる危険性があった。だから聖王協会の中から一番歳の近い僕が護衛として選ばれ、中等科に在席しながら彼女を見守っている。

 幼い同士であったために、最初からそれほど警戒されることもなく今では仲良く接してくれるようになった。

 そのため、ヴィヴィオの要望もあって僕が送迎まで買って出ている。彼女を予め用意していた車の後部座席に乗せると、エンジンを掛けて協会へと出発する。

 

「学校はどうでしたか?」

「楽しかったですよ! 体育があったんですけどリオとコロナと一緒のグループでわたし達が一位になったんです!」

「あはは、ヴィヴィオ達がいたら誰も敵わないんじゃないでしょう」

 

 実際のところヴィヴィオの身体能力は高く、大人相手にスパーリングをする程度には実力がある。そんな子がいたら同級生がちょっと可愛そうであるかもしれない。

 リオとコロナにしても、実戦形式の魔法訓練を行っているのだから運動が苦手な訳がない。

 

「えーそんなことないですよ。今回はたまたまかもしれないじゃないですか。それに体育が苦手な子だっていますし、みんなで楽しめるようにしなくちゃ」

「確かにその通りですね」

 

 少し失言をしてしまった。

 ヴィヴィオにとっての学校とは知識と魔法を学び、そして同じ歳の子達と親睦を深める場所だ。だから一生懸命にもなるし、そして周りへの気遣いを忘れない。

 当たり前のことかもしれないが、実際にできる人というのは案外少ないものだ。それができるからこそ彼女は皆から好かれている。

 僕はといえば、彼女の真似は無理だろう。まだまだ『普通』には程遠いのを実感させられる。少し落ち込んだところで、これじゃいけないと話題を変えることにした。

 

「来週には合宿トレーニングが始まりますね。試験や準備は大丈夫ですか?」

「はいもうバッチリ。久しぶりに皆さんとまた会えるのが今から楽しみです!」

「そうですか。それは良かった」

「ヨナさんは来ないんですか?」

 

 ヴィヴィオの疑問に少し体がこわばる。彼女にとっては何でもない会話なのだろうが、僕にとっては都合が悪いことであった。

 

「……僕は行きません」

「えー! どうしてですか!?」

 

 ヴィヴィオが後ろから運転席へ乗っ掛かってきて、フワリと甘い匂いが鼻を掠めて思わず心臓が跳ねた。

 

「ヴィヴィオの周りには四六時中友達がいますし、教会からも何人かそっちに行くので僕がいく必要がないんですよね」

「そんなことないですよ。わたしはヨナさんが来てくれたらとっても嬉しいです!」

「そう言ってもらえるのは嬉しいですけど……知り合いもいませんしそんな中で僕が着いていってもお互い気まずいだけかなと思って」

「そこは大丈夫です。皆さんと連絡取ってる時ヨナさんのこといっぱい話してますもん! みんなヨナさんと会いたいって言ってくれてますよ?」

 

 なんてことしてくれているんだこの幼女は、と純粋に思った。僕はあまり人前に出るのが得意ではない。それで何とか断ろうとしていたのにちょっと断り辛い雰囲気を作られてしまった。

 それでも行かない理由を作ろうと頭をフル稼働させる。

 

「……そもそも来週はヴィヴィオ達だけで行くものと思っていたので、溜まった仕事片付けようと思っていたんですよ。だからその日はどっちにしろ行けないかと」

「そうなんですか~。残念です……」

 

 ヴィヴィオは分かりやすくしょんぼりとした顔をする。それが何か申し訳なくてつい言葉が口に出た。

 

「そんな顔しないでください。今回は無理ですけど、次の機会があればそっちにお邪魔させてもらいますからね?」

「え、本当ですか? 絶対、絶対ですよ?!」

「ええ、必ず」

 

 ヴィヴィオがまた運転席の肩を勢いよく掴んだ。バックミラーを見なくても彼女がどんな表情しているのか簡単に思い浮かべられて顔が綻ぶ。

 確証のない口約束なんて相手をより傷つけるだけなのは分かっている。でもこんなに無垢な彼女を落ち込ませしまった面目が立たない。そうでなくてもしょんぼりした顔に僕は昔のこと思い出してしまうのだ。

 まだ聖王教会へ初めて来たばかりのヴィヴィオは、周囲の目線もあって人見知りな性格になっていた。それでも高町さんやそのご友人方の尽力もあり、彼女は普通の女の子としての人生を謳歌できている。

 今では2人の親友もできて毎日が充実しているようだし、それを手助けできるならと思うのは僕の純粋な想いだ。

 次の機会、教会に申請して休暇という形で彼女らの特訓に参加しようと思う。さっそく長い期間のスケジュールを頭の中で組み立てながら、僕は車を走らせた。

 

 

 

 聖王教会へ着くとヴィヴィオをノーヴェ達に任せて、僕は着替えられなかった制服を脱ぐと自分の仕事に取り掛かった。

 大半はヴィヴィオ関連のことを任せられているが、それ以外にもそれなりの仕事がある。ヴィヴィオに関することは家でも片付けられるので、それ以外に手を付けることにした。半日もこの場にいられないものだからやらなければいけないことがどんどん溜まる。

 その中でも僕がやりたくない仕事の第二位に入る、ヴィヴィオのお目にかかりたい『お客様』への対応がないだけ今日は随分マシだ。

 

 それが終わる頃にはすっかり日も落ちて夕暮れ時となっていた。ヴィヴィオを家に送らなければいけないので、ここで仕事を中断することにする。

 そろそろイクスヴェリアへのお見舞いも終わってテラスでナンバーズと談笑している頃だろうと考えていると、案の定楽し気な会話が聞こえてくるのでそちらに向かった。

 

「あっヨナさん! お仕事はもう良いんですか?」

「今日中にやる分は終わらせました。それでは家に戻りましょうか」

「はーい」

 

 彼女はノーヴェらに手を振って、さっき乗ってきた車に再び乗りこんだ。僕もエンジンを掛けると高町家へ発進する。

 後部座席から鼻歌混じりの楽し気な様子が伺えたので、バックミラーをチラッと覗くとヴィヴィオは通信端末を手にして笑みを浮かべている。

 

「何を眺めているんですか?」

「え? ああっ写真を見ていたんですよ」

「写真?」

「はい! みんなとの思い出をこうして形に残しておけば後で振り返った時絶対楽しいと思うんです」

「それは楽しいでしょうね。最近始めたんですか?」

「そうですね。周りから成長したって言われるんですけど、自分じゃ全然実感できなくて。それをなのはママに話したら、じゃあ写真を撮ってみればって」

「なるほど。それで、ヴィヴィオは自分の成長を確かめられましたか?」

 

 冗談交じりに返すと、頬を膨らませている気配を感じた。

 

「もーいくらわたしが成長期だからってそんなにすぐに変わりませんよ。――でも他の面白さなら発見しましたよ」

「そうなんですか。例えばどんな?」

 

 すぐに機嫌が直ってヴィヴィオは喜々として話し始めた。

 

「はい、写真ってその時には分からなかったことまで写してくれるんです。コロナのリボンが今日は違うんだなあ、とかオットーの蝶ネクタイがちょっと曲がってるなあ、とか。

 それでその日は慌てて身支度したのかななんて想像してみたりして、それを話題にできるじゃないですか。それにみんなの生活がどんな風なのかちょっと分かって景色が変わって見えるようになったんですよ」

「確かに以前に比べてヴィヴィオはもっと明るくなった気がしますね。何かあったのかなとは思ってましたが」

「えへへー。そう見えますか?」

「はい、バッチリと。良かったら僕にも見せてもらえますか?」

「もちろんです! 今転送しますね」

 

 そう言ってヴィヴィオは急いで端末を操作する。そんなに慌てなくてもと思っていると、胸にしまっていたデバイスから着信音がした。

 僕が空中に指をスライドさせると何もない空間にモニターが現れる。「一番最新の画像を表示」とデバイスに命令すれば自分の顔と同じくらいの高さの画像が表示された。

 それを横目でチラリと見ると、先ほど撮ったばかりであろう、ディードやノーヴェ達と一緒に真ん中で両手でピースを作っているヴィヴィオの姿が目に入った。ヴィヴィオはもちろん笑顔だが、周りの全員が穏やかな表情をカメラに向けている。

 きっとヴィヴィオの快活さに影響されてのことだろう。周りが彼女に影響され、それを見てヴィヴィオがまた成長していく。とても良い循環だと思えた。

 ヴィヴィオの嬉しそうな話に耳を傾けていると、もう目の前に高町家が見えてくる。

 ゆっくりとブレーキを掛け、閑静な住宅街の1つに車を寄せる。

 

「今日はこれで失礼しますね。明日も夕方になったら迎えにいきますから」

「あっその前にちょっとお願いがあるんです」

「? どうかしましたか?」

 

 呼び止められたため振り向くと、ヴィヴィオをさっきと打って変わってお腹の前で指をからませてモジモジとしている。

 

「あのですね、わたしヨナさんとの思い出もほしいんです。だから良かったら写真撮りませんか?」

「え?」

「だってヨナさんとの付き合いも長いのに一緒に写ってる写真ないじゃないですか? せっかくだし今撮りたいなって」

「そう、ですね。……僕は何も問題ないですよ」

 

 一瞬断ろうかと思ってしまって少し反応がおそくなってしまった。

 しかし、あんなに楽しそうに喋っていた彼女の様子から、せっかく誘ってくれたのを無下にするのも何か気が引けてしまい、つい了承の言葉が口から出てしまう。

 彼女の考える『みんな』の中に自分も入ってるということに安心してしまったのかもしれない。

 そんな僕の気持ちを知って知らずか、ヴィヴィオはパアッと輝いた表情になった。

 

「やったー! じゃあ早速撮りましょう!」

「うわっ。ヴィ、ヴィヴィオ、そんなに慌てなくても僕は逃げませんよ」

 

 さっきまでのおしとやかさはどこに行ったのか。ヴィヴィオは僕の手を掴み家の前に立たせると、玄関から端末を固定する台を引っ張り出して僕達の前に並べた。

 ヴィヴィオが合図を出すのに合わせて、体を固定させる。

 パシャッという音とともに端末が光り、これで終わりのようだ。それは良いのだが……。

 

「あの、なぜ僕の手を掴んでいるのですか……?」

 

 横に立っていたヴィヴィオはカメラのタイマーが終わると同時に、僕の左腕に両手を回してきたのだ。体も密着させてきているため、柔らかい感触とか花のような良い匂いが漂って、大変心臓に悪い。左腕は緊張で完全に硬直している。

 

「えへへ、ごめんなさい。一回だけこういう風に撮ってみたかったんですよ~」

 

 舌を出して謝ってくる彼女の姿は大変可愛らしいが、全然反省の色が見えない。僕の内心の苦労なんて露知らず、ヴィヴィオは端末を取るために僕から離れた。

 台から端末を外してポチポチと操作すると、満面の笑みをこちらに向ける。

 

「バッチリ撮れてますよ~。ホラ!」

 

 そう言って見せてくる画像には、憮然として突っ立ている僕に、思い切り抱き着いているヴィヴィオの姿がハッキリと映し出されていた。

 彼女の幼さに目を瞑ればどう見ても恋人同士の写真だ。こんなのが他人の目に触れれば社会的に死ぬことが確定する。

 

「今日さっそくなのはママとフェイトママに見せますね!」

「ヴィヴィオそれだけは、それだけはどうか……」

 

 そうだった。他人と言わずその二人は特に不味い。

 高町なのはさんがこの写真を見たら物理的に殺される可能性すらある。あの人の冷たい笑顔を想像するだけで悪寒が止まらない。

 

「そ、そんなに怯えなくても……。冗談! 冗談ですから!」

 

 その言葉に救われた。

 

「でもこの写真は大切にしますね」

「あはは、そう言ってもらえると嬉しいです。それでは僕はこれでお暇します」

「はい。また明日お願いします!」

「ええ、また明日」

 

 ヴィヴィオは家の中に入っていくのを見届けてから、僕はその場を離れた。そうは言っても教会に戻るわけではない。

 車を遠くの駐車場に置いてから通行人に見えない位置に陣取り、不審者がいないかを監視し始める。僕の他にも3人の護衛が高町家の周りに常駐しているが、ヴィヴィオは聖王教会の最重要人物だ。むしろこれでも足りないくらいだろう。しかし人数が多いと彼女達に気付かれてしまうかもしれない。

 その分僕が何が起こってもいいように常に気を張り詰める。

 

 日が傾いて空が青から橙色に変わり、すっかり真っ暗になっても護衛は終わらない。しばらくして高町さんが帰宅する。そうして楽し気に会話する様子を確認できたところで僕の仕事が終わる。

 あとは残る人達に交代で朝方まで見張りするよう頼んで、家へと帰った。

 まず服を全て取っ払って早々にシャワーを浴びる。熱いお湯が今日の疲れを洗い落してくれるようだ。

 パジャマに着替えたら次は夕食。とはいえ家には1人しかいないから簡単な料理を作って腹を満たすだけだ。

 

(不味くは無いが、美味しくもない)

 

 何の感慨もなく食事を終えると明日の仕事の準備をする。ヴィヴィオのスケジュールを確認し、教会の予定と照らし合わせて円滑に事が進められるよう準備をしておく。

 そして――最後にヴィヴィオの今日の行動や言動を事細かにレポートにして教会に送らなければならない。

 それが僕に与えられた任務。

 

 ヴィヴィオは聖王教会にとっての最重要人物だ。最終的には教会の象徴にさせるというのが上層部の目的である。

 だから彼女が教会から離れることや、まして他の勢力に取り込まれることがあってはならない。

 そのためにヴィヴィオの信頼を勝ち取り、彼女の本音を聞き出す役割の者が必要であった。

 僕はそれに逆らうことはできない。捨て子で身寄りのない僕は、偶然魔法の素質があったから今の立場に落ち着くことができた。教会に捨てられれば行く当てなどない。

 

 文章を書き終えて送信すると、ため息をつきながらベッドへと移動する。

 横になりながらスリープモードにしていたデバイスを起動させると、1件の着信があった。指を動かして開けばヴィヴィオと僕の並んだ写真が表示される。

 驚いた、間抜けな表情をしている僕の横に、本当に楽しそうな様子のヴィヴィオが写っている。

 それを見た僕は心が重くなるのを感じた。

 彼女は純粋な気持ちで僕を慕ってくれているというのに、僕の方は騙しているということを自覚してしまうから。

 本当は辛い。逃げたい。

 僕も彼女のおかげで人並みの喜怒哀楽を手に入れられた。夢であった学校にだって行けてる。それなのに僕のしていることは恩を仇で返すようなことばかり。

 だから彼女のプライベートに触れるようなことは自重するようにしていた。

 こんな僕だが、せめて彼女のお願いは何でもかなえよう。その程度のことしかできないけど、と思いながら僕は瞼を閉じた。

 

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ―

 

「僕が高町家に泊まるのですか?」

「ええそうよ。先程なのはさんから連絡があってね」

 

 ヴィヴィオと初めて写真を撮ってから2日後、僕は協会でカリム・グラシアに呼び出されていた。今日は休日でヴィヴィオも家にいるとのことだったので護衛の必要もなく、何をして過ごそうかと思っていたところに連絡がきたのだ。

 

「今日の夜、家にヴィヴィオさんだけしかいないのは知ってるでしょ?」

「えぇまあ。しかし代わりにハラオウン執務官がいらっしゃると聞きました」

 

 それは元々僕がヴィヴィオから聞いたことだから当然知っている。

 

「その筈だったんだけど……フェイトさんも事件の対応で来れなくなってしまったんですって。それで代わりの人に来てほしいってことなのよ」

「それなら元機動六課の人間や、協会からならノーヴェなどが適任では? 幼い女の子の家に男が入るというのもどうかと……」

「それがね、ヴィヴィオが貴方に来てほしいと言っていたんですって」

「ヴィヴィオが?」

 

 そこまで信頼してもらえているのは嬉しいが複雑な気分だ。まして彼女の居場所に踏み込むべきではないと考えているから尚更である。

 

「ウフフ、それだけ貴方のことを頼りにしているのね。ヴィヴィオだって誰でも良いというわけではないでしょう。多分ヨナだからこんなお願いしてきたのよ?」

「ですがそれは……」

「命令だったからと言いたいんでしょけど、でも信頼を勝ち取ったのは貴方自身の努力。それは卑下せずに誇っても良いことよ。それにね、貴方も壁を作らず人と接することを覚えてもいいと思うの」

 

 確かに人付き合いは大事だとは思う。どっちにしろ断れないだろうしここは行くしかない。

 

「突然のことだし今回は報告しなくても良いわ。私もみなへの言い訳考えとくから気楽にヴィヴィオの相手をしてきなさい」

「……了解しました」

 

 上層部の中では穏健派のカリム・グラシアは僕達に対する対応も比較的緩い。僕自身もそのおかげで助けられたこともあった。彼女ならうまくやってくれるのだろう。

 僕は一礼して部屋を出ると教会の門の前に停めてあった車に乗り、発進させる前にヴィヴィオへ『今日は自分が高町家に泊まることになりました』とメールを送る。するとすぐに『やったー!! 楽しみにして待ってますね!』と返信がきた。

 別に遊びに行く訳では……いや、遊びに行くことになるのか?

 こういった年相応の事柄には疎いのでよく分からない。しかしメールの喜びようから少し口元が綻ぶ。

 一旦自分の家に帰って着替えや生活用品を用意する。必要なものが他にないか確認した後、ゆっくりと高町家に向かった。

 車を高町家の敷地内にある駐車場に停めて、玄関のインターホンを押した瞬間ドアが開かれる。

 

「いらっしゃいませ、ヨナさん!」

 

 玄関で待っていたのかと思うくらいの速さであった。

 

「こんにちはヴィヴィオ」

 

 そんなにハイテンションになられても困るのだがとも思ったが、嬉しそうにしていると指摘することもないかと考えを改めた。

 ヴィヴィオは僕の腕を引っ張って家の中へと入っていく。

 

「ささっ、早く上がってください!」

「おっとと」

 

 若干つんのめりそうになりながらもそのまま家の中へ案内されていくと、すぐにリビングへ辿り着いた。

 生活感はあるが白を基調とした色の家具が並んで、清潔な印象を受ける。それに日の入り方向に大きな窓が取り付けられており、明かりを付けなくても十分な光量が差し込んできている。

 窓から外を除けば走り回れる程の庭までついていた。

 

「すごく良い家ですね」

 

 指定された場所に着替えなどを入れたバッグを下ろしながら素直な感想を口にすると、ヴィヴィオが振り返る。

 

「ありがとうございます! なのはママも喜びますよー。わたしだって毎日きちんとお掃除していますもん」

「なるほど、ヴィヴィオはとても偉いですね。今からきちんとお手伝いしているならきっと良いお嫁さんになりますよ」

 

 そう言いつつキッチン側の壁に立て掛けてある、今の今まで使っていたと言わんばかりの掃除機を僕は見て見ぬ振りをした。

 僕が来るまでの間に大急ぎで掃除をしていたのかもしれないし、一生懸命なところと爪の甘さが可愛いと思ってしまう。

 

「お、お嫁さんなんて恥ずかしいですよ……。そ、そうだ! ご飯までにまだ時間ありますね。何かゲームでもしませんか?」

「ゲームですか。僕は経験がないので……」

「大丈夫ですよ。わたしがちゃんと教えますので」

 

 ヴィヴィオはワタワタと慌てながらテレビの前にゲーム機をズラズラと用意する。

 

「うーん、何が良いんだろう。ヨナさんでもすぐにできて面白いもの……あっリオから借りたものだったら」

 

 少しの間ゲームの選定をしていたがようやく決まったらしい。「これをやりましょう」と言って取り出したのは、赤い帽子と緑の帽子を被った兄弟がパッケージになっているものであった。

 これはこの世界にあって良いゲームなのだろうかという疑問はさておき、折角の機会だし楽しませてもらおう。

 

 初めてゲームというものに触れたがこれは面白い。

 ボタンを押すだけのものだと思っていても、実際は適所で適したボタンを押すのは案外難しかった。ヴィヴィオは卒なく熟しているからすごいなぁと子供みたいな単純な感想が浮かんでしまう。

 あとはまあ……僕の頭が固いだけか。

 でも慣れてくればキャラクターの動かし方も分かってきて、ゲームのコンセプトがそうだということもあるが、とても爽快感を感じた。

 手軽だしこれくらいの趣味は持っていた方がいいのかもしれない。ヴィヴィオの送迎中の話のネタにもなるし。

 しばらく夢中になっていたら、もうすっかり空が暗くなっていた。ゲームは一旦ここで止めておく。

 ご飯はどうしようかと考えていると、ヴィヴィオが手を挙げる。

 

「わたしにおまかせください!」

 

 とのことであった。

 僕が来る予定で何を作るか考えていたらしい。僕も何か手伝おうかと思っていたのだが、ヴィヴィオは大丈夫の一点張りでキッチンに入らせてくれない。

 台に乗りながら鍋やフライパンを忙しなく動かす姿を見て最初は不安になったが、案外器用に使いこなしている。もしかしたら高町さんに習っていたのかもしれない。

 チラチラと様子を伺いながらしばらく待っていると、やがて香ばしい匂いが漂ってきて出来上がりを報せてくれる。

 2人で皿を運び食卓に並べたら席について同時に両手を合わせる。

 早速彼女の料理に手を付けると一言目には「美味しい」という感想が出てきた。実際見た目も味もとても良く、よく彼女の年齢でこれだけのものを作れたなと関心する。

 ヴィヴィオは「良かったー」と安堵したような表情を浮かべ、自分も食事に手を付けた。

 談笑しながら食べ進めていく。

 会食などに突き合わされることもあるが、そういう時は早く終わらないものかと考えてばかりだ。しかしヴィヴィオと向き合っての晩餐はとても楽しい。親しく思えるからこそなのだろう。

 折角監視なぞしなくても良い日なのだからもっとゆっくり時間が進めばとも思うがそうも行かない。

 すっかり満足してヴィヴィオに感謝の言葉を告げると、後片付けに入る。

 彼女は食器洗いも自分でやると言っていたが、何もしないと言うのも気が引けて僕がやることにした。

 

 片付け終えると風呂の準備をする。客人だからと先に入らせてもらうことになったのは良いものの、彼女も突入してきそうになるのを防ぐのにとても苦労した。

 いくら幼子とはいえ女の子になれてない僕には目の毒だ。あと流石に10代前半で刑務所のお世話になんてなりたくない。

 体の汚れをサッパリ洗い流したところで、ヴィヴィオは勉強すると言って二階の自室へと入っていった。今の内だからと思って課題をこなしておくことにする。忘れてクラスの前で恥はかきたくない。

 2時間ほど経ったところでヴィヴィオが戻ってくる。僕も一旦課題を止めて彼女の方へ意識を集中させた。

 しばらくテレビを見ながら談笑を続けていると、徐々に彼女の瞼が重くなっていった。

 

「眠いですか?」

「そうですねー……」

 

 なんだか話し方までゆっくりになっている。

 倒れられても困るので、僕が抱えて布団まで持っていく。部屋はリビングと隣り合っている客室。

 ヴィヴィオは自室で眠れば良いと言ったのだが、どうしても一緒にと迫られたので僕が折れた次第である。

 扉から遠い方の布団に寝かせ付けると彼女の青と赤の瞳が僅かに僕を見据える。

 

「ヨナさーん……」

「ん?」

「おやすみなさ~い……」

「……はい。おやすみヴィヴィオ」

 

 すぐに彼女はスゥスゥと寝息を立てる。その穏やかな表情に思わず頭に手を置いた。優しくさすると彼女の顔が更に緩んだ気がする。

 

「……妹がいたら、こんな気持ちなんだろうか」

 

 そんなことをつい呟いてしまう程度には、僕は彼女のことを愛している。

 ずっと1人で過ごしてきたが、今日彼女といた時間はとても楽しかった。彼女がいたから僕はここまで来れた。彼女がいなかったらこんなにも心を動かされることもなかった。

 守りたいと心の底から思う。このままじゃ駄目だと思う。

 だから僕も変わらなくちゃいけない。この寝顔を見て改めて決意が固まった。

 僕には何もできないと諦観があったが、こうしてヴィヴィオの側にいられるのは何よりも幸運なことだ。

 少しでも彼女の将来の願いや要望を聞いて、それが叶えられるようにしていきたい。間違ったことをしたら叱れるようにもならなければ。最終的に聖王教会を離れることになっても構わないと思ってる。責任を追求されるだろうが、辞めさせられるならその時はその時だと考えよう。

 また1から職探しでもしようかなどと考えられるくらいには、僕は思考にゆとりを持つことができた。

 1人ではやれることも少ないだろうが、やれることから順番にやろう。ヴィヴィオが成長するまでまだ時間はあるし余裕はある。

 

 そこまで考えたところで、これ以上やることもないし僕も眠ることにした。

 家の中の明かりを消そうと考えてまず廊下に出る。玄関や廊下が暗くなったことを確認して戻ろうと思った。

 しかし、階段の先が明るいことに気が付く。上を見上げればどうやらヴィヴィオの自室から光が漏れているようだった。

 降りてくる時に消し忘れたのかなと思い、ゆっくり階段を上がっていく。女の子の部屋に勝手に入るのも気が引けるが、別に見渡すわけでもないし大丈夫だろうと考えてそのまま入った。

 すると勉強に使っていたであろうパソコンにも電源が入っていた。これも消さなきゃ不味いかなと画面を覗き込んだのだが。

 

「──え、なにこれ……?」

 

 その中身を見て驚愕した。

 まず1枚目を開く。そこには僕が写った写真が入っている。写真なら一昨日ヴィヴィオと撮ったが、画面の中には僕しかいない。

 スライドさせていくと、St.ヒルデ魔法学院の廊下を歩いている後ろ姿、体育の最中、教会の制服を着て読書しているところ、教会の仕事場で居眠りしている様子、更には着替えをしている最中のものまで。それら全て僕の写真であった。

 

「な、なんで……」

 

 なんでこんなものがヴィヴィオのパソコンに入っているのか。体の温度が抜けていくような感覚に襲われる。

 震える手でマウスを動かして下までスクロールしても全部僕の写真で埋まっている。一番古い写真の日付を見て目を丸くした。

 

「かなり昔じゃないか。それからずっと僕の写真を……?」

「そうですよー。どうですか? 前のよりも今の方がずっと綺麗に取れてるでしょ?」

「!?」

 

 僕以外の声がしたのに咄嗟に振り返る。そこには布団で寝ていた筈のヴィヴィオが立っていた。

 

「ヴィ、ヴィヴィオ……?」

「はーい、どうかしましたかヨナさん」

「本当に、ヴィヴィオなのか?」

「ヨナさんもおかしなことを言うんですね。わたしのお部屋に入ってそんなこと言っちゃ駄目ですよ~? 乙女のお部屋には秘密がいっぱいなんですから」

 

 いつもと変わらない様相で笑顔を浮かべているヴィヴィオ。それは毎日ずっと見続けていた表情と似ているが、根本的に違うものだと本能で悟った。

 いつもの花のようにフワリと温かいものではなく、獲物を捉えた時のような冷たさを纏っている。

 彼女の瞳に射抜かれて足が竦みそうになるが、悠長に固まっていては不味い。せめて口だけでも動かして時間を稼ごう。

 

「この写真は全部ヴィヴィオが撮ったものなの……?」

「はい! 本当は隠しておきたかったんですけどね。バレちゃったならしょうがないです」

「なんで、こんなことを」

「なんで?」

 

 彼女はクスリと笑うと、僕に対して一歩足を動かす。逃げられなくなるとは思ったが、それでどうする? ヴィヴィオを押しのけて立ち去るのか。

 そんなことをすればヴィヴィオが傷付くかもしれない。それをイメージした際にもう触れられる距離まで近付かれていた。

 僕を見上げる彼女の瞳が優しく緩み、僕の体に手を回してくる。

 

「ずっとヨナさんを見ていたんですもん。朝も昼も夜もずっとずっとずっと。ヨナさんと会えるのは登下校の時だけですしそんなの寂しいじゃないですか~。もっとヨナさんと一緒にいたい。もっとヨナさんと話していたいって思ったらつい魔が差しちゃって。写真なら色んなヨナさんの姿が見れますし、現実でもヨナさんと会えたら一石二鳥かなって」

 

 平然とした顔で一気に捲し立てられて、僕は混乱を強めた。今までは彼女から懐かれているなあという程度の気持ちであった。兄に付いて回る妹のようなものだと。

 だが蓋を開けてみれば思ったよりも重い感情を持たれてしまっていたみたいだ。

 このままでは不味い。

 僕の命とかではなく、ヴィヴィオの今後の成長についてだ。人よりも常識がないことは自覚しているがこれはおかしいことだということは分かる。このままでは彼女本人としてもあまり良い方向に成長しなくなるかもしれない。

 間違っていることがあればちゃんと叱ろうとさっき誓ったはずだ。

 いざ言葉を吐こうと口を開いた瞬間、僕は再び固まった。

 

「でもこれでおあいこですもんね。ヨナさんだってわたしに隠し事してたんですから」

「……え?」

「知ってるんですよ? ヨナさんがわたしのことを協会の人に報告していること」

 

 息がヒュッと喉を通り抜けていった。頭が真っ白になって思考が停止する。

 

「随分前にヨナさんとも写真を撮ってもらおうって思ってお部屋にお邪魔したんです。そしたらヨナさんは眠っちゃってて、それをいいことに悪いなあって思いながらもパソコンの中見ちゃったんですよ。そうしたらわたしの行動が書いてあって」

 

 ……確かにそんな時があった。

 その前日に任務の救援を頼まれて徹夜で次の日を迎えたのだ。当然レポートも書いてなくてヴィヴィオを協会に連れてきていながら、その場で作成をしていつの間にか寝てしまっていた。その後しばらくやってしまったという思いで、呼び出しをくらわないかとビクビクしていたものだが、そんなことは全くなくホッとしたのを覚えている。

 しかしそれが本当なら彼女はその時から僕の任務を知りながら僕に付き合っていたことになる。

 

「じゃあなぜそんな平然としているん、です……?」

「わたしも最初はすごくショックでしたよ? 信頼してた人だったのにって。その後落ち込んでなのはママに、わたしは聖王協会に絶対入らなくちゃいけないのかなってつい吐露しちゃったんです。そしたらなのはママが『誰かにそう言われたの?』って聞かれて、そこで気が付いたんです」

 

 ヴィヴィオの顔にいつもの笑顔が戻っていた。

 

「礼拝とかさせられるの嫌でヨナさんによく愚痴をこぼしてたじゃないですか?」

「まあ、そうですね……」

「なのにヨナさんは『そんな想いしてまでわざわざ教会に行く必要ないんですよ』って返してくれて優しかったなあって。それに辛そうなのにわたしの前だといつも何でもないような表情してたんです。だからちょっとヨナさんの目を盗んでもう一度パソコン覗いたら、嫌なことがあったとか書いてないんですもん。ヨナさんは、わたしのために嘘の報告してるのかなって思って、すっごく嬉しくなりました」

 

 そんなことをしてたのか。正直全然気付いていなかった。いかに自分が鈍くさいのか自覚させられる。

 

「それからヨナさんのことが好きになったんです。こんな人とずっと一緒にいたいなって。写真を隠れて撮ったことは謝りますから、これからもわたしの側にいてくれませんか……?」

「それは……」

 

 裏切ってしまった僕を彼女は許してくれるというのだろうか。それだけでどれだけ心が救われたことだろうか。毎日同じように話し、毎日同じようにレポートを上げ、僕の心は段々と擦り切れそうになっていた。彼女に自分の瞳を覗かれる度、僕はいつも怯えていた。

 彼女といられるならそれは幸せなことなのだろう。だが僕のやったことは僕が許せない。いつか本当のことを伝えようとは思っていた。それが早まっただけのこと。

 だから、ここは彼女のために断らなければいけない。

 

「……その気持ちはとても嬉しく思います。でも僕はヴィヴィオを裏切りました。こんなことになれば遅かれ早かれ教会にも通達しなければいけません。そうすれば僕は護衛を解消されるでしょう。ヴィヴィオにはもっとお似合いの男性が現れることだろうと思います。だから僕のことは早く忘れてほしいんです」

「……そうですか」

 

 見上げていた彼女の顔が隠れる。少し突き放したような口調になってしまったが、これで良いんだと思う。彼女が僕執着する必要なんてない。自分の思ったこと、感じたこと、それらを自然と受け入れてくれる人間と一緒になるべきだ。

 彼女との関係が終わるのが寂しくないかと聞かれれば、もちろん寂しい。

 でもヴィヴィオが幸せになるのなら僕は迷わずそっちを選ぶ。

 

「分かりました」

 

 ヴィヴィオの言葉が聞こえる。俯いていて表情は見えないが、どうやら理解してくれたみたいだ。あとはひとまず寝て、明日報告しにいくとしよう。そうすればあとは処分待ちになるだけだ。

 

 ……そう思っていたら突如腕に光のリングがはめられる。いつの間にか僕に対してバインドが発動していた。驚いて対処できない僕を尻目にヴィヴィオはこちらの足を払い、体制を崩したところを自分の後ろのベッドへと投げた。

 柔らかい感触によって痛くはないが、それよりもヴィヴィオが僕の上に乗っかかってきた。

 

「わたしだって油断してるヨナさんだったら簡単に固められるんですよ?」

「ヴィヴィオ、何を」

 

 するんだ、と続ける前に彼女は端末を僕に近付けた。

 そこにはパソコンの前で突っ伏して寝ている僕を、後ろから撮っている写真が見て取れた。

 

「これですね、ヨナさんが書いてる報告書の文字までバッチリ読めるように撮ってあるんです。今の話とこの証拠をなのはママに話せば、どうなるんでしょうね」

「そ、それは……」

「なのはママはきっと聖王教会に対して怒りますよ? そしたら時空管理局も動くんでしょうか。もしかしたら戦争になるかもしれませんね。そうなったら市民にもすごい被害が出るんでしょうね。仮に2つの組織が裏で繋がっていても、なのはママやはやてさんを支持する人も出てきますよ? そうしたらどっちにとっても大損害ですよね。大半のエースと聖王の後継者のどっちもを失うわけなんですから」

「お、脅しのつもりですか?」

「脅しですよ。実際はどうなるかわかりませんけど、わたしもヨナさんもきっと命はないですよ。そうしたらヨナさんが考えてることもみんな無駄になっちゃいますよね」

 

 ヴィヴィオの笑みがまた冷たいものに変わっていく。僕は彼女の言ったことを想像して半ばパニックになっている。ただ一つ言えることは……。

 

「ねえヨナさん、わたしお願いがあるんですけど聞いてくれますよね?」

 

 僕が思ってるより彼女はとてつもない力を持った少女だったということだ。




 権力を傘に弱者(主人公)を意のままに操る系女子のヴィヴィオでした。
 本当に久しぶりの投稿です。以前のアカウントからの最新の投稿からと考えると半年ぶりくらいなんでしょうか。
 色々と私事があって、ゴタゴタしてるうちに書き気力がだんだん失せてしまいましてね、ようやくモチベが上がってきたので、ちょっと書き留めていたものを急いで出来した次第です。

 これからの投稿はどうでしょうかねえ……。あと1キャラくらいは書けば書けそうですので、それを書いてまた考えるとしますがそろそろヤンデレ物のネタがなくなってきましたので、別のリリカルなのはを書くのも良さそう。
 あとはリクエストもらってインスピレーションが掻き立てられる可能性にかけるしかないかも(笑)

 新参者が何言ってるんだって感じですが、これからも私の小説を見てもらえると幸いですm(_ _)m

次話のヒロインは誰が良いでしょうか

  • 高町ヴィヴィオ
  • アインハルト・ストラトス
  • キャロ・ル・ルシエ
  • カリム・グラシア
  • その他(感想欄にでも)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。