「あー、朝は時間がなくなったから放課後に校門で待ってろ。」
「へ?」
「んじゃまた後でな。」
「は、はい!」
そういい残して先輩は校舎の方へと歩いていく。というか、遅れたのあんたじゃねぇかとツッコミを入れてやりたい。しかし、これでテストは確実に受けられる。それだけで非常に嬉しい。
「ねぇ、雪君。今のって波峰先輩?」
「そ、そうだよ。どうかした?」
「いや、それは…」
ああ、そういうことか。
「先輩はランクに関係なく強い…と俺は思うよ。だからこそ、あの人の下で一年学んでみたいんだ。」
「そ、そうなの?」
「俺の話はおしまいだ。あかりだってアリア先輩と戦姉妹契約したいんだろ?頑張れよ。」
「うん!」
何はともあれ、テストの前に学校のテストがあったな。今日の登校理由それだった。
*****
「おい、波峰。ちょっと面かせや。」
「ら、蘭豹先生?目がマジなんですけど…」
「ええから、こんかい!」
「はいはい…」
ということがあって教務科に連れて来られてお話をしているところだ。
「今回の中距離射撃訓練は本気だせや。」
「えー、いつも本気ですよー。」
「武偵弾の違法な改造があるらしいな?」
「…ノルマは?」
これを世間では司法取引って言うんだと信じてるよ。いや、武偵三倍刑だから捕まるのは割とやばいし。
「650…もうちょいあげとくか?」
蘭豹のにやにや顏が腹立たしい。
「わかったよ。その代わり記録にはいつもと変わらないくらいを残してくれよ。」
「しゃーなしな。」
「じゃあ、俺は最後になるんだな。」
「当然や。」
「失礼しましたっと。」
蘭豹め、何考えてやがる。
*****
スコアはとりあえず余裕だろう。能力を使わずともある程度当たるし、能力を使ってしまえばまず外れるということがない。
「だり〜。」
ただ撃つだけの作業だ。まあ、練習になるからいいんだけどな。しかし、めんどくさい。
「よし、終わり。」
後は蘭豹に電話して帰るか。
『なんや?』
「終わったから帰りますぜ。」
『おー、校門前におるやつのテスト忘れんなや?』
「なんで知ってんだよ…」
『そいじゃーの。』
切りやがった。まあ、しょうがないだろ。一応、教務科が推奨してる【エンブレム】でいいか。時間設定どうすっかな…
*****
昇降口から出てきた辺りであかりたちと合流した。佐々木さん怖いっす。
「そんなに気にすることじゃないって。」
「でも…」
『中距離射撃訓練の結果 強襲科 1年 間宮あかり スコア 6/700 144名中 144位 ランク E』
「雪君はどうだったの?」
「え、あー、えーっと…」
「隙ありだぜ!」
ライカのやつにポケットに入れておいた結果の紙を取られた。
「ちょっ!?」
『中距離射撃訓練の結果 強襲科 1年 伊達雪樹 スコア 678/700 144名中 2位 ランク A』
「「「…」」」
「やめろよ。負けたんだから…」
先輩と戦兄弟契約するには学年トップくらいじゃないと。
「なんか…ごめん。」
「謝るならやるなよ。」
「お前にじゃねぇよ!」
なぜにライカにキレられたんだ俺は!?
「あたし…才能ないのかな…」
「いや、そんなことは…」
どう慰めていいのやらわからない。しかし、才能で諦めるのはどうかと思うが、言えるわけないよな。さっきキレられたわけがわかった。
「こんなんじゃアリア先輩と戦姉妹契約なんて…」
「私はチャンスは平等に与えられるべきだと思ってる。」
「「「「!?」」」」
目の前にはアリア先輩がいた。
「武偵は常在戦場。もしあたしが敵だったら、頭に風穴があいてたわよ!」
まさかとは思うが、
「間宮あかり。戦姉妹を賭けてあたしと勝負よ!」
やっぱりそうなってしまうのか。
キャラ紹介
伊達雪樹 (だて せつき)
強襲科 Aランク武偵
使用武器はハンドガン(ベレッタ98FS)
身長166cm 体重56kg A型
品行方正。真面目。中学時代は少し調子に乗っていたが今は非常に謙虚。負けず嫌いでとにかく実力で勝たないと気が済まない。ついでに言うと女子の友達に対して仲良くはなりたいが嫌われたくはないと思っており、どもったりする癖がある。あと可愛いと思う女の子の前では凄まじく頑張るなどゲンキンなところもある。本人に自覚あり。波峰のことは尊敬できる先輩としてその下で強くなりたいと考えている。
出身地は札幌で寒いのは平気だが、暑いのは苦手。